第十九話「魔術師」
ナビの案内の元。次の国、マルク国ににたどり着いた。
ここにもイベントがあるらしい。
しかし、マルタ国とマルク国。名前が似ているな。
まあそんなこといちいち気にする必要はないな。
それはそうと、僕はアスターシャに連れられて、服屋によっている。
お金はあまり使いたくないが、妹の頼みだし、断れないな。
「わあ、これいいな」
アスターシャはこの服がお気に入りなのか。
「どうですか? お兄ちゃん」
アスターシャが試着室から出てきた。
「どう? 似合ってます?」
「似合ってるよ」
「どこが?」
「全部」
「適当に返事してますよね?」
ばれたか。
だが結構似合ってるとは思う。
「そうだな。清楚には見える」
とりあえずどこが似合ってるか聞かれたので、それらしい答えを返しておいた。
「本当? 良かったです!」
アスターシャさんはご満悦の様子です。
さて、次はどこ行こうかな?
とりあえずナビのいうイベントを進めたいところだが。
そう思った瞬間。
「!?」
爆発音が聞こえた。
「ナビ」
「どうしたの?」
「爆発音が聞こえたけど、またお前の仕業か」
「私じゃないわよ」
「冗談だよね?」
「冗談なら冗談って言ってるわよ」
見た感じ周りの人達は逃げ回っているようだ。
だとしたらナビの仕業じゃないのか?
僕は爆発音がした方向へと向かった。
そこには一人の男がいた。
赤い色の髪。
ちょっとへんてこりんな服装をしているが、今はそんなことを気にする余裕はない。
男は僕を見ると
「ほう、俺に近づくとは命しらずめ」
と返してきた。
これ逃げないといけないパターンじゃね?
逃げるか。
「ちょっとストップ!」
「どうしたナビ?」
「これはイベントよ。あの男を仲間にいれなさい」
はあ?
冗談じゃない。
どうやってこの野蛮人を仲間に入れろというんだ。
その旨をナビに伝えたが。
「彼も今後必須になるわ。お願い」
と懇願された。
仕方がない。
しかし、気になることがある。
「さっきの爆発音はあの男が起こしたのか?」
「そうよ」
「もしかして、それって魔法?」
「まあ、そんな感じだわね」
まじかよ。
こいつ敵意むき出しだし。
どう仲間にすればいいんだ?
「とりあえず、あの男を止めて」
「本当に大丈夫なのか?」
「安心して、私がサポートするから」
ナビの言葉を信じよう。
こいつはいたずら好きだが、大事なところではちゃんとした情報を与えてくれる。
僕は背中から剣を取り出しその男に向かって構えた。
戦いの火蓋が幕を開ける。




