第十話「誤作動」
スライムを狩り続けること何週間。
飽きがきつつも金を貯めたいという一心でこの作業を続けていた。
スライムを斬るたびに剣さばきが良くなってる気がした。
といっても対して変わらないと思うが。
「そろそろいいんじゃないの?」
「そうだな」
金もある程度貯まった。
さて、光水晶とやらがあるところに行こうじゃないか。
「光水晶を集めに行きますか!」
「そうね」
「で、どこに行けばいい?」
「どこだっけ?」
「は?」
何言ってんだこいつ。
光水晶のところに案内する案内役じゃないのかよ。
その旨を伝えたところ
「ちょっとシステムに誤作動が起こってるみたい」
という意味不明な言い訳をしていた。
「え? じゃあこれからどうするの?」
「スライムでも狩っとけばいいんじゃない?」
スライムですかあ。
結構飽きるまで狩ったんだけどなあ。
まだ続くのかあ。
毎日、スライムばっかり見たせいで。
夢の中にまでスライムが出てきそうだぜ。
とりあえずナビが誤作動しているなら仕方がない。
まあお金もある程度、溜まってるし。
スライム狩りはいいとしてこの街を探検してみるか。
とりあえず貯金ばかり意識して毎日最安蕎麦食ってたから。
たまにはいい料理も食べたいな。
ということで”ウマスギール”という店に入ることにした。
建物は結構豪華だから料理も美味いんだろうなあ
「…………」
いや、この店の一番安い料理を頼もうと思ったんだけど。
最低価格で10000Gもするんだが……。
いや、ある程度高いのは予測してたんよ。
でもここまで高いとは思わないでしょ普通。
「貴方には100Gのお蕎麦がお似合いね」
「うるせいやい!!」
もういい。
スライムでも狩るわ。




