第一話「探検の始まり」
「きゃああああああああああああ!!!」
「んー。ん?」
「気がついた?」
頭の中で声がする。
「貴方はこれから探検をするのよ」
探検?
何を探すというのだろう。
「各地に転々として光水晶を集めてもらうの」
光水晶?
何だ? それは?
「話は後々、それより、もう目を開けてもいいんじゃない?」
僕は目を開けた。
目の前には青く雲一つない透き通った空。
起き上がると辺り一面草だらけの平原。
「ここは……一体どこなんだ?」
「知りたい?」
相変わらず頭の中で声がする。
「自己紹介が遅れたわね。私はナビ。貴方の案内役だと思ってくれていいわよ」
「案内役?」
「そう、貴方をこの世界の光水晶まで案内するの」
「光水晶? 何だ? それは?」
「さっきも同じこと言ったわね。だから話は後。いづれ分かるわ」
「はあ」
「それよりも先に進みましょう、道沿いに沿って歩いてね」
僕は言われた通り道沿いに沿って歩いた。
「ねえ」
「何かしら?」
「さっきも聞いたけどここはどこなの?」
「そうねえ。何て言えばいいかしら?」
ナビはうーんと悩んだ末こう言い放った。
「異世界よ」
「異世界?」
「そう、今はそうとしか言えないわ」
今はそうとしか言えない……。
何かを隠してるような。
そんな気すら思うような言い方だった。
そういえば僕には記憶がない。
ここに僕がいるってことは、前の世界で僕は死んだのか?
その旨をナビに聞いたがナビは。
「それは今は言えない」
と相変わらず口を開こうとしなかった。
「今は考えずに歩く!!」
「はいはい」
こうして僕の異世界探検が始まった。




