おでかけ(水姫・悠斗編)
今日は、俺の好きな人、水姫と遊園地へ行く日。
「おっお待たせ」
「おはよう」
「おっおはよう」
「どれぐらい待った?」
「そんなに待ってないよ」
「そう。いつも待たせてごめんなさい」
「全然待ってないしそもそも待ち合わせの五分前にはいつも来てるから全然平気だよ」
「そう…悠斗がそういうならいいけど」
「よしじゃあ行こうか。今日は…遊園地に行こう!!」
「ついた~」
「何乗るの?」
「じゃあジェットコースター乗ろう!!」
「いいよ」
「結構楽しかった」
「結構激しかったね!!」
「そうね」
そのあと、コーヒカップとかメリーゴーランドとかいろいろ乗って休憩することになった。
「ふう疲れた…」
「はいどうぞ」
俺は彼女に水を渡した。
「ありがと」
「楽しい?」
「うん。すっごい楽しい」
「ホントに!?」
俺は彼女が楽しめるようにしたかったから、彼女が楽しいと言ってくれてすごい嬉しかった。
「うっうん」
「次どこ行く?」
「どこでもいい」
「じゃあじゃあお化け屋敷行こう!!」
「嫌」
「どこでもいいって言ったのに…」
「確かに言ったけど…怖いからやだ」
「えーまあ水姫が嫌なら別にいいけど…」
「そんなに行きたいなら行ってもいいけど」
「ホントに?」
「言っておくけど悠斗がどうしても行きたそうにしているから行くだけよ!!」
「うん!!わかってるよ。じゃあ行こうか」
結局お化け屋敷の中に入ることになった。
「怖いなら手つなぐ?」
「つながない!!」
「まあ大丈夫ならいいけど…ホントにいいの?」
「いらないって言ってるでしょ」
彼は私の半歩くらい前を歩いてくれてる。
いらないって言ったけど…やっぱり怖いでも今更手繋ぐとも言えないし。
でもやっぱり怖いから…。私は少し恥ずかしかったけど彼に手を伸ばした。
水姫が俺のシャツの裾を引っ張った。
「何?どうしたの?」
「…怖い…から…手…つなぐ」
「はい」
俺は手を出した。そうすると彼女が手をつないだ。
手をつないでからはしばらく沈黙の時間が続いた。
「水姫あそこ出口じゃない?」
「本当?」
水姫は恐る恐る俺が指をさした方向を見る。
「早くいこ悠斗」
「うん!!行こうか」
出口に近づいてきたそのとき
水姫が当然手を離した。
「どうしたの?気分でも悪い?」
「違う」
「じゃあどうしたの?」
水姫が少しの間黙った。
そして
「手…繋いだまま外出るの…恥ずかしい」
「そっそっか」
俺は少し残念だった。
俺はその時もう少しお化け屋敷が長ければと思ってしまった。
「じゃあ出ようか」
「うん」
こうして遊園地デートが終わった。
俺はいつもデートが終わるたびにもう少しこの時間が続けばいいなと思ってしまう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
遊園地ってんあまり行ったことないうえに人混みが苦手なので誘われない限り行かないんですけど、遊園地を心から楽しんでるなって人を見ると羨ましいなって思います。
後書きまで読んでくださりありがとうございます。
よろしければ他の作品も読んでいただけると幸いです。
それではまた。