NKJ部?...Part2
僕は背中に気配を感じた。と同時に来たのだな、と察した。
「どうも、中川 雷です。」
その声を聞いて大海は驚いて振り向き、言った。
「わっわわ、ど、どうも!」
中川 雷...男でも女でも取れる強そうな珍しい名前だ。相手は...女だった。
「よろしく。」
続けて僕は言う。
「こちらは部長のビグ。」
「ビグってなんだよー!」
笑いながら問われた。
「今思ったんだけど、この3人、名字の最初だけ見ると大中小になってるじゃん?だからBIGのBGでビグ。賭けに勝ったのは僕なんだから、決める権利は僕にある!」
「約束は約束だもんな!多少呼びにくい毛といいや。確かに、いいところに気づいたな!なんか運命な感じもしてきた。せっかくだから3人ともあだ名はこれにちなんだものにしね?」
「いいと思う!じゃあ、君の名前は何ていうの?」
「小沢 大雅。」
「じゃあ、リトは?Littleのリト。」
「いいなー!結構呼びやすいし。なら君はミドでいいだろ?」
「いいよ。ミドねぇ〜なんか新鮮。」
「同感。」
「同感。」
リト、ミド、ビグ。あだ名がついたところから運命とも呼べるNKJ部での3人生活が始まった。