【17】夫と2人の妹とともに
「クックックック……この刀の試し斬りをしてやろう」
猛烈なスピードで清掃工場の屋上に上がったササキ機は、ヤマザキ機が腹ばいで構えていた戦車砲の砲身を左足で踏みつけた。
「!!!!!!」
あまりに突然のことに、ヤマザキは状況が把握できない。
ヤマザキ機のわきを蹴り上げるササキ機。
「どっお!」
大きな衝撃がヤマザキを襲う。
ヤマザキ機の体が横になった次の瞬間、ササキ機はヤマザキ機のあごの付け根を左手でつかんで、そのまま引きずりあげた。
通常の生体甲殻機なら難しいことだが、ヌエの細胞から造ったこの生体甲殻機なら造作のないことだった。
戦車砲を手放さなかったヤマザキ機は、砲口を何とか敵機に向けようとする。しかし、銃身の長さが邪魔になった。また、その両足はむなしく空中を蹴るだけになっている。
〈キュィィィィィィン〉
悠然とした動作で、右手に持っていた鎖鋸の太刀の動作を確認すると、ササキ機は左腕の下からヤマザキ機の右上腕に鎖鋸を静かにあてた。
〈ジジジジジジジジジ……〉
〈ドンッッッッッッ!〉
ヤマザキ機の右腕が血しぶきを上げながら戦車砲とともにこぼれ落ちた。その瞬間、戦車砲が暴発した。
「う~ん、なんと気持ちのいい音だ……。斬れ味はいまひとつのようだが……。クックックック、次は左腕だ……」
ササキがつぶやく。
ヤマザキのヘルメットのモニターには、機体の破損を知らせる警告が表示されている。この非常事態にもかかわらず、ヤマザキは意外と冷静でいられる自分に気付いた。
「敵だ、敵! 敵にやられている! 油断した! どこかに敵が潜んでいる! 俺はもうだめだ。助けは要らない! 気をつけろ!」
〈ジジジジジジジジジ……〉
ヤマザキのヘルメットのモニターには、左腕が破損したことも表示された。
「う~ん、気持ちいい……。キムラ! 南は制圧した。北を頼む! こちらが片付いたら加勢する! 他の4機はまだ待機!」
と指示をすると、ササキは、機体の左手の力を緩めながら、ヤマザキ機を屋上の床面に立たせた。
両腕の上腕部から血を流すヤマザキ機がふらふらと立つ。出血多量でヤマザキ機はほぼ操作不能だった。
次の瞬間、ササキ機は、相手が崩れるよりも早く刀を両手で持つと、左から右へ真一文字に振った。
刀は、ヤマザキ機の首の半分くらいまで食い込んで止まってしまっている。もうヤマザキ機からほとんど出血はなかった。
「つまらん……」
と、つぶやくササキ。ヤマザキ機の腹部に蹴りを入れて突き放し、その刀を引き抜いた。
「うぐぅっ」
再び大きな衝撃がヤマザキを襲う。ヤマザキ機は、仰向けの状態で、しなだれるように屋上からこぼれ落ちた。
「キムラ、刀はダメだ! 改良の余地ありだな……。非常用に使え!」
ササキは、まるでまだ組織に未来が残されているような言い方をした。理由は本人もわからなかった。思わず口をついたのだろう。
アヤメ機とサクラ機がヤマザキから敵襲の無線を受けたのは、運河に沿って西に走っているときだった。2機は塀を乗り越える適当な場所を探していたのだった。
敷地には、工事などに使用される仮囲いが高さ3メートルほどで張り巡らされている。素材は、工事建屋と同じく樹脂と金属を重ねた複合板でできているようだ。
『……完全に……やられました』
無線からヤマザキのか細い声が入ってきた。
『大丈夫か!』
とミツヨ。
『息が……できませんが……。生きてます……』
「大丈夫?」
『大丈夫?』
アヤメとサクラがほぼ同時に声をかけた。
『ええ……』
と、ひと言だけ聞こえて無線が途切れた。
2人の左手にプレハブの建物が見えてきた。
『お義姉さん、この辺でいいかな?』
「背後を狙われたら大変だから、西の端まで行ってみよ?」
『了解!』
やがて、西端の塀にたどり着いた2機。
「サクラちゃん、伏せて!」
サクラはアヤメに従った。3メートルの仮囲い以外、遮へい物になるものがない。仮囲いも敵の重火器に対して何も役に立たないのをアヤメは知っていた。しかし、伏せれば仮囲いでも十分身は隠せる。
片膝をついて40ミリ機関砲を構え、周囲を確認するアヤメ機。
正面、つまり南には、うち捨てられた杭打ち機が見える。その向こうに見えるのは、ゴミ最終処理施設の一部だ。
東に視線を移すと、プレハブの建物群が見える。その向こう側は見えない。ただ、明るくなり始めた白い空に黒い煙が吸い込まれていくのが見える。
さらに東は、足元を流れる運河が真っすぐ続いているだけだ。
「よし……。水路を渡って向こう側に行ってみよう」
『わかった』
まず、アヤメ機が運河にそろりと入る。まるで人間が冷たいプールに入るような姿だ。水が腿の上辺りまできた。
『アヤメさん……。だから、そのキセナガなら簡単に飛び越えられるんだけど……』
ミツヨの指揮車でその様子を見ていたタカハシがたまりかねたように言った。
「これでいいんです! 無用な音を立てないようにしているんです!」
『無線から、水がじゃばじゃば言っているのが聞こえるけど……』
「……」
2人のやりとりを聞いていたサクラは、自分の機体で飛び越えてみようと思った。立ち上がると後ろにさがって運河との距離を取る。運河の幅は約30メートルあまり。サクラ機は助走をつけて大きく跳躍した。サクラ機がアヤメ機の頭上を越えていく。
〈ガコンッ!〉
勢いが余り、着地したところで塀に膝をぶつけてしまったサクラ機。仮囲いのパネルが大きな音を立てて倒れた。
「サクラちゃん! 伏せて!」
敵に察知されてはいないかと冷や冷やしながら、アサギ機が急いで運河を渡る。
アサギが恐れた通りだった。
格納庫を出た神の使いのキムラ機は、サクラのたてた音を聞き、東に向かったところできびすを返し、25ミリ機関砲を構えながら様子をうかがった。一見、いつものようにプレハブ建物が建ち並んでいるだけだが、念のためにと、音の聞こえた方向に向かって慎重に歩を進めることにした。
その音は、南から北に走っていたササキ機にも聞こえていた。走るスピードを上げて、プレハブ建物の1棟に身を隠す。
「敵に動きがあったか?」
『そのようです』
「西のほうから聞こえたが」
『私もです』
「端から攻めてくるつもりか……。手投げ弾はあるか?」
『はい』
「西の端に投げ込んでみろ。動いてくるかもしれん」
『了解です』
「敵の姿を見つけたら、閃光、接近、制圧だ。私は南から進んでいく」
『はい』
そのころ、ようやく反対側の岸にたどり着いたアヤメ機は、体を持ち上げて陸に上がるところだった。
〈ドボンッ!〉
西の水面に大きな水柱が立った。キムラが放った生体甲殻機用の手榴弾だ。
「サクラちゃん! 建物の間に身を隠して!」
アヤメの声を聞いたサクラ機は、這ったまま建物の隙間に身を隠す。
もろいプレハブの建物では遮へい物として何の役にも立たないと、アヤメは承知していたが、今の時点で身を隠せる場所はそこしかない。
〈ドンッ〉
サクラ機とアヤメ機の間で土が舞った。キムラの2発目だ。
「サクラちゃん、少し距離を取って動くよ! 共倒れになっちゃうから」
『わかった!』
陸にはい上がったアヤメ機も急いで建物の陰に身を隠す。サクラとは別の棟に隠れた。
〈バギャンッッッ!〉
次は、近くのプレハブ建物2棟が吹き飛んだ。これはササキの手榴弾だ。3階建ての建物の下に、全体の4分の1を占める大きさの穴が開いた。建物の間に落ちたようだ。
「このままだと、危ない! 塀のほうに行くからついてきて!」
『わかった!』
と、サクラからの返事を聞いて、アサギは匍匐状態で自分の機体を塀のほうに進めた。腹ばいのまま砲口を東に向ける。
〈バギャンッッッ!〉
別の棟が吹き飛んだ。これもササキの手榴弾だ。
「サクラちゃんは南と西を警戒して!」
『わかった!』
サクラ機は身を低くしてアサギ機のあとを追う。アサギ機のように匍匐状態ではない。
アサギ機の視線の先、東側のプレハブ建物と塀のわずかな隙間から生体甲殻機の頭がちらりと見えた。目視で状況を確認しようとしたキムラ機の頭部だ。
〈ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ!〉
機関砲を発砲するアサギ。敵の姿はもう見えないが、目見当でプレハブ建物に撃ち込む。
プレハブ建物の防弾性はほぼ皆無だ。撃てば相手への牽制になるし、運が良ければ当たると考えた。何より敵の手榴弾が怖い。その前に何とか倒したかった。
「サクラちゃんは、南よ! 何か飛んできたら伏せて!」
〈ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ!〉
砲声にサクラ機がよそ見するのを見越して、念を押しながら、引き金を引き続けるアサギ機。
『来たッ!』
サクラは叫んで機体を伏せた。すぐに破裂音が聞こえ、強烈な光が2機を包む。
幸い2機ともモニターが焼き付くことはなかった。
しかし、光が収まるのを待ってサクラ機が体を起こしたとき、赤い物体がプレハブ建物をすり抜けて猛烈なスピードで迫って来るのが見えた。
次の瞬間、サクラ機の頭が蹴り上げられた。赤い物体はササキ機だった。
〈ガコンッ!〉
仮囲いを壊して塀の向こう側に転がり出るサクラ機。
腹ばいの体勢になっていたアサギ機は、突然横に転がり始めた。
〈ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!〉
アサギが思った通り、敵はアサギ機を狙って発砲してきた。5×5式散弾拳銃だ。
〈ドドンッ〉
敵の5発目の砲声が別の砲声と重なった。もう一つは、サクラ機の発砲音だった。
〈ヴゥゥゥゥゥゥ……〉
〈ドンッ! ドンッ! ドンッ!〉
腕の機銃でサクラ機に牽制射撃をしながら、ササキ機が大きく飛び退くと同時に、サクラ機は、散弾拳銃で追い討ちをかけた。
飛び退いたササキ機は、そのまま再び建物の陰に姿を消した。
『お義姉ちゃん、大丈夫!』
「大丈夫、アリガト、助かった! たぶんもう一度来るよ! 気をつけて!」
アヤメのヘルメットのモニターに機体破損防止の初期警告が表示されていた。ササキ機の放った散弾が何発かかすったようだ。しかし、初期警告ということは、機体がまだ十分動くことを示している。
『おいおい、頼むよアヤメさん! 俺が生まれ変わらせたダンナを信じてやれよ。チカラを全部使っていないのに夫婦で心中なんてゴメンだよ』
無線を通してタカハシがいらだたしそうに言ってきた。アヤメの警告画面はタカハシにも見えている。
「うるさいわねえ」
と、アヤメは答えながらも、タカハシの〈ダンナ〉という言葉にはっとした。
(そう……。このキセナガはクニツナの生まれ変わり……。クニツナを信じてあげなきゃ……。サクラちゃんはキキョウを信じてくれてるみたいだし……)
そう思い、操縦レバーをぎゅっと握るアヤメ。
「サクラちゃん、こっちから仕掛けてみるけどいい?」
『そうこなくっちゃ!』
「ここにいても危ないから、東の建物を飛び越えて向こうに行くよ。ついてきて!」
『了解!』
サクラの返事を聞くと、アヤメは自分の機体と正面の建物との距離を取った。助走をつけて飛び越えるためだ。敵とすれ違いになるかもしれないが、それはそれでいいと思った。自分たちが使いこなせていない生体甲殻機の性能を相手が知るわけがない。敵の意表を突くことで現在のやや不利な局面が有利になる可能性は高い。もちろん、その逆もあるかもしれないが……。
一方、ササキのモニターにも初期警告が表示されていた。サクラ機の散弾が左の薬指と小指を持っていってしまったらしい。しかし、他の指は十分動く。サクラの散弾拳銃は鹵獲品のため照準画面が出ないうえに不慣れな射撃技術が幸いしたようだ。
建物の陰にしゃがんだ状態で散弾拳銃の弾を込めるササキ機。
「キムラ、大丈夫か?」
『はい、弾が背中をかすったようですが、問題なく動きます』
ササキ機から見て東側にいるキムラ機も、アヤメ機の発砲でぼろぼろになったプレハブ建物のそばに隠れていた。
『レガトゥスは大丈夫ですか?』
「問題ない。次は2機同時に仕掛けるぞ! こちらは閃光手投げ弾の手持ちがない。キムラが投げてくれ! こちらの準備ができたら声を掛ける!」
『了解!』
キムラの返事を聞きながら、散弾拳銃の装填を続けるササキ。しかし、左手の細かい動きに支障が出ているようだ。
「チッ!」
思いのほか装填に手間取っている。ササキは3発装填したところであきらめた。
「よしっ! キムラのほうは、準備はいいか?」
『いつでも投げられます! 塀の向こうに回り込んで確実に敵の目をくらませようと思いますが……』
「頼む! 遮光眼鏡準備完了!」
『準備完了! 行きます!』
と、ササキがキムラの合図を聞いた直後だった。遮光シールドで覆われた暗い画面の向こうに、空高く跳ぶ影が見えた。プレハブ建物を越えて東に消えた直後、もうひとつの影が続く。
「キムラァァァァァァ!」
ササキは思わず叫んだ。自分たちがホソダ生体技研から資料を奪ったあの新型のキセナガだと直感した。
アヤメは、空中でキムラ機の頭上を捉えていた。
塀のちょうど手前でキムラがササキの叫び声を無線で聞いたのと、アサギが着地するのがほぼ同時だった。
叫び声に思わず足を止め、周囲を確認しようと振り返るキムラ機。
着地すると同時に、迷うことなく砲口をキムラ機に向けるアサギ機。
〈ドカッ! ドカッ!〉
キムラ機の頭部に2発。
〈ドカッ! ドカッ!〉
左の鎖骨の辺りに2発。
〈バキバキバキッ!〉
後ろへ倒れまいと引いたキムラ機の左足が塀を踏み倒す。
〈ドカッ! ドカッ!〉
さらに右の鎖骨の辺りに2発。
アヤメ機が機関砲の引き金を絞るたびに、キムラ機は体を小刻みにふるわせながら、後ろにさがっていった。
「サクラちゃん! とどめをお願い!」
あとから続いて着地していたサクラに向かってアヤメが叫ぶ。
猛烈なスピードでキムラ機に肉薄するサクラ機。よろめいているキムラ機に組み付くと、右の腰から取り出していたホネクイを下顎と首の境目に突き立てた。
じきに自分の機体が全く動かせなくなるとキムラは覚悟した。
「レガトゥス……、申し訳ありません……」
実際にサクラ機を突き放そうと腕を動かそうにも機体に力が入らない。
突き放したのはサクラ機のほうだった。
『キムラさん!』
『キムラさぁぁぁん!』
仲間の声を聞きながら、後方へよろめくキムラ機。そのまま背中から運河に落ち、〈大〉の字に水柱が立ったその後は、頭と胸がぽこりと水面から出た。
「キムラ……」
キムラの最後の声を聞いてつぶやくササキ。しかし、今は感傷に浸っている時間などない。すぐに次の行動を考える。
(敵は新型2機。数で押してみるか……)
ササキはそう思い立つと、
「みんな聞いたか……。キムラがやられた……。敵は新型だ。総掛かりで倒す。全員出撃準備。サイトウは5×5《ゴーゴー》2丁、ハヤシは手投げ弾と閃光手投げ弾を2つずつ私に用意しておいてくれ。いったん格納庫に戻る。各自もその2種類の手榴弾を所持しておくように」
と、指示を出すと、身を低くしながら格納庫に戻っていった。
そのころ、機関砲の弾倉を交換したアヤメは、次の攻撃に備えて油断なく周囲をうかがいながら、これからどうするかを考えていた。
(残りは1機だけど、他にも出てきたら……)
『やったか? 大丈夫か?』
ミツヨの無線が入る。
「あともう1機いますが、まだいるかもしれません……」
アヤメは、落ち着かない気持ちで答えた。こうしている瞬間にも、さっきの1機が出てくるかもしれない。
アヤメの策は2つ。ほんのわずかな時間、しかもほぼ直感で思いついた策だ。ひとつは、ここで敵を迎え撃つこと。ただし、これは相手が残り1機であることが前提だ。もうひとつは、思い切って見通しのいい場所に移動し、改めて全体の状況を把握すること。そうすれば、敵が意表をついた行動を取ってきても、比較的落ち着いて対応できる。
アヤメは、頭の中で5つ数え、その間にあの1機が現れなかったら移動しようと考えた。
サクラのほうはというと、片膝をついて運河のほとりにしゃがんでいた。その視線の先にはキムラ機がある。水面に頭と胸をゆらゆらとさらしていたかと思うと、胸の下辺りの水面が小さく盛り上がり、静かに水に飲まれていった。自決したのだ。
その最後を見届けたのは、サクラだけだった。
「サクラちゃん! さっきヤマザキさんがいた場所まで全速力で走るから、ついてきて! さっきのが出てきても、とにかく走り抜いて、いい?」
アヤメは、5つ数え終わったところで行動に移すことにした。
『あっ……、ハイ!』
はっとしたサクラが慌てて答える。
「じゃ、行くよ!」
と合図をかけ、機体を全速力でヤマザキのいた清掃工場の屋上へと走らせるアヤメ。途中で振り向くと、きちんとサクラ機もついてきている。
2人は知る由もないが、相手も態勢を立て直していたのが幸いした。
生体甲殻機2機が握り拳を頭上に掲げ、格納庫に戻ったササキを迎えた。サイトウ機とハヤシ機は、ササキ機用の武器を用意しているところだった。
いつの間にか、モーツアルトの『コンフターティス』がやんでいた。退避する準備が整いつつあるのだろう。
ササキは、偵察班を事務所の処分にまわしたことを悔やんだ。当初、一気に勝負がつくと想定していたが、今は状況が全く違う。しかも、こうしている間にも、相手がじっとしたまま、こちらの攻撃を待っているとは思えない。逆に、いつ何時、この場所を見つけて攻撃をしてくるかもしれない。
「偵察班! 偵察班! 誰でもいい。すまんが、もう一度偵察機を飛ばしてくれないか?」
と、自分の機体から無線を入れて返事を待つ。しばらくすると応答が来た。
『はい、レガトゥス! 何でしょう?』
「悪いが、もう一度偵察機を飛ばしてくれ」
『了解!』
ササキは、返事を聞きながら、戻ってきたサイトウ機とハヤシ機から、機関砲と散弾拳銃、通常の手榴弾、閃光手榴弾を受け取った。




