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それでも僕は先生(あなた)が好き

作者: 和藤渚

本当に申し訳ありません

期間から2ヶ月近く遅くなっての投稿・・・

気にせずに読んでくれたら嬉しいです

「携帯電話没収です」

男子生徒ケータイを奪い

「スカート短い!!」

女子生徒に向かってきつく注意し

「それでは君は明日保護者召還です。いいですね!」

問題を起こした男子生徒に念を押す

それにみんな脅える生徒たち。

それが樋川千鶴ひかわちづる先生。生徒指導では屈指の怖さをもっている。別名、氷川こおりかわと呼ばれとても人に厳しく、時に冷たい言動やあまりにひどい言動を取ることがある。年は36歳。今をときめくアラフォーだ。もちろんこんな性格なので結婚どころか恋人もいない。

そんな先生に僕、武本剛が恋をした

のは高校1年生の春のことだった……

入学してすぐ担任の手伝いで職員室に行ったとき一際大きな声で説教をしていた。普通の人が見ればすっごい剣幕をまくし立てる怖い人だろう。でもそれが僕にはすごく衝撃的で、すごくかっこよくて見とれていた。もしかしたら一目ぼれとはこのことかもしれない。





今年の目標はもちろん樋川先生と付き合うこと! でもその前に先生と仲良くならないといけない。

それが当面の目標となる。

そしてまさに今、仲良くなれるチャンスが巡ってきていた。

クラスの委員分けをしているのだ。

学級委員などどんどん委員の人が決まっていく

そんな中なかなか決まらない委員があった。それは風紀委員、そう千鶴先生の担当だ。

みんなお前やれよ?適任じゃん、あなたが向いてるんじゃない?みたいに推薦という名の押し付け合いになり全然進まない。やはり1年でも怖さはわかっているようだ

なので僕は迷わず手を上げた。

「はい!! 僕がなります!!!」

こいつ頭おかしい? というような僕を奇異な目でみる人ばかりだったが、こんなチャンスみすみす逃すわけにはいかない。

(よ~し! 風紀委員になっていいとこみせてアピールするぞ)

こういうことで僕は風紀委員に決まった




数日後

放課後には初めての顔合わせである委員会の会議が予定されている

教室にいかないといけないのだが……

「聞いてくれよ~。俺佐藤さんにフラれてよ~」

つい先ほど恋に破れてないている男が1人。僕の友人だ。

「もう会議に行かないといけないんだけど」

離れようとすると

「俺を見捨てる気かよ~」

とすがり付いてくる。

これをかれこれ15分ほど繰り返している。

会議はとっくに始まっているんだけど……

「おい! いい加減慰しろよ!! あの先生の会議だぞ!! 今日から風紀委員の会議か……あの先生だからいろいろとあると思うがが頑張れよ」

別の友人はとめてくれたがさもこれから出兵する自分を見送るような雰囲気で励まされた

(余計なお世話だ!!)

だと思いながら教室を後にした。

もう会議は始まっている。融通の利かない千鶴先生のことだ。きっと大目玉だろう。

(千鶴先生の印象が悪くなるだろうな……トホホ……)

肩を落として教室へ入った。




案の定だった

会議が開始してすでに6分経過している教室に入った僕に獲物を捕らえる肉食獣のような鋭い視線を先生に向けられた。

「遅刻ですよ? 次から気をつけてください」

そんな目で淡々と注意する先生もなかなか怖い……

そしてそこにはさっきぶつかったはずの紅がいた

驚いて思わず大声が出そうになったが会議だったためなんとかこらえた。

僕は席に座り会議に参加した。

会議といっても今回は自己紹介と活動内容の説明などこれからに向けてのイントロダクションだ。

「それでは二年生、自己紹介お願いします」

僕たちの学年に回ってきた

そしてついに僕の番だ。

(よし!! 名誉挽回だ! 先生にいいイメージを持ってもらうぞ!!)

気合入れて立ち上がった。



「2年4組、たたた武本剛です!! これかたいつ……一年間よろつき……あ~よろしくお願いします!」

噛み噛みな自己紹介だった

もちろん爆笑の渦……あ~……帰りたい。先生はなんともおもっていなだろうが視線がとても痛かった。

(先生、見ないで!!……情けない僕の姿見ないで~……)

沈んだ気持ちの中、会議は終了した。

もう先生に顔向けできない……と思いながら席を立つと

「武本君、職員室へ来てください。お話があります」

お呼びがかかった。

その瞬間周りはこいつ終了のお知らせが届いたようですごく気の毒そうな顔で僕を見ていた。

そのまま職員室へ




「初日早々から遅刻するなんてどういうことですか!!」

職員室について早々そんな第一声が職員室に鳴り響いた。

「6分も遅刻ですよ! たかが6分と思っているかもしれませんが、その甘い考えが命取りなんですよ!!」

それから小一時間説教された。

説教されながら周りを見るとどっさり書類の山が。他の先生の2.5倍はあるだろう

先生のことだからすぐに終わるだろうから他の人より仕事が回ってくるのだろう。そんな先生を改めて尊敬した

「すいません」

終始その言葉の一辺倒であった。

「どんな理由であれ遅刻をしたのは事実。これからは気をつけてください」

そう締めくくり説教は終わった。

「すいませんでした」

と深々とお辞儀し、職員室から出て行った。

そのとき

「それから、気負いすぎです。もっと力を抜いて、あんなじゃ持ちませんよ? 心意気はすばらしいですがね」

とてもやわらかい口調で自己紹介の注意され、顔も少し笑みを浮かべた感じだった。

とても恥ずかしかった

そんな先生があまりにも美しくてつい見とれてしまった。

「どうしましたか? 武本くん。私に何かついてます?」

不思議そうに問いかける先生。

「あ! いえ……なんでもないです!!」

はっと我に返った。

その瞬間一気に恥ずかしさが噴出し、一気に扉を開け職員室を後にした。






数日後

委員会の書類作成をしなければならない。

人数は2人。

先生と僕。

理由は普通は数人でやるべきなのだが誰も手伝おうとはしなかったのだ。やはり氷川といわれる人と一緒にいたくないのだろうか?

こんな美人でカッコいいのに

「悪いですね? わざわざ手伝わせてしまって」

先生は謝った。

「いえいえ誰かがやらないといけませんからね?」

笑顔を浮かべる僕。

「たくみんなは何を考えているんですかね? こんな仕事を1人に押し付けるなんて」

ボソッとつぶやく

「仕方ありませんよ? みんなにはみんなの都合というものがあるんですから」

フォローを入れると

「そこなんです。みんなそれぞれに都合があるのはわかっています。しかしそれを全て容認していたらキリがありません。」

厳しい口調の先生

先生らしい言葉だけどなんかさびしそうだ。

言ってもなかなかやってくれない生徒たちが不安なのだろう。

心配かけないように一言かけようと口を開きかけると

「きゃー!!!」

いきなり悲鳴をあげる先生

「何か動いてます!!」

かなり動転してしりもちをついた

「先生!! 落ち着いてください! トカゲですよ!!」

僕は速やかに外に逃がした

大丈夫ですか? かなり慌ててましたけど」

しりもちをついた先生に手を差し延べる

「すいません。取り乱してしまって。」

顔を真っ赤にして俯いていた

そんな先生に激しく萌えた。

かわいすぎる……

「先生、もしかして」

言いかけると

「こんなものみんな嫌いでしょ! そうに決まってます」

苦手なんだ……

そう思って見ていると

「なんですか? その目は」

ジロッと睨まれた

「いや先生にも苦手なものってあるんだなと思って」

とっさにでた言葉がこれだった

「苦手なものくらいありますよ! 一つや二つ。私を何だと思ってるんですか?」

先生はすねる

「先生? かわいいです!!!」

思わず心の声が漏れてしまった

「な、何言ってるんですか!!?」

予想外の言葉だったようでかなり動揺していた

「あ! 今のは忘れてください」

大変なことをいってしまったことに慌てて誤魔化した。

お互いの動揺のせいか

作業はというと大幅にタイムロスし、結局作業が終わったのは月と星がお仕事をしているときであった。



3日後

千鶴先生は僕たちのクラスの英語も教えている。

課題があったがすっかり忘れてしまってやっていなかった

そして放課後に残る羽目になった。





そして放課後、居残りする人が教室に集まった。

英語は苦手でテキストを見てもちんぷんかんぷん

アルファベットの羅列はハングルやアラビア文字のような見たことない文字にしか見えなかった。

「はい! いいでしょう。次回からはちゃんと期限内にするんですよ?」

注意を促して課題が終わった人にノートを返す。

どんどんみんな課題を終わらせて帰っていく。

そんな中、僕はなかなか進まない。

「みなさんどうですか?」

わずかに残っている生徒の周りを歩き回る先生。

僕が問題と格闘しているとついにまばらだった教室も僕一人になった。

「まだ終わらないんですか? もうあなただけですよ」

彼女は質問する。それが相変わらず恐い。

「はい……まだ少しかかりますね」

答えるこの空気が重い。

空気が重いせいか時間が過ぎるのが遅い1秒経つのが1時間にも2時間にも感じる。

なかなか筆が進まない僕に助け舟が出された。

「さっきからずっとなかなか筆が進んでませんが、大丈夫ですか?」

先生が覗き込んできた。

先生のきれいな顔がいきなり視界に入ってびっくりした

「どうしました?」

ふいに照れてしまった。

「いや、なんでも」

なんとか抜け出した。

「まだほとんど解けてないじゃないですか!! 今まで何やってたんですか?」

怒られた……

「ぜんぜんわからなくて……」

正直なことをいうと

一つため息をついて

「はぁ~……仕方ありません。私が教えましょう」

マンツーマンが始まった

「こんなんもわからないんですか?」

とても初歩的なところで躓いた。でも

「この構文に当てはめれば訳ができます。だから?」

とか

「……ですのでこのthatはせどこを指してますか?」

とか

「これは補語ですので訳にはあんまり関係ありません」

など不足している頭でも理解できるぐらいわかりやすく根気強くみっちり教えてもらった。

「やっと終わった……」

机にうなだれた。

「よくこんなんで課題をしてきませんでしたね? そんなに自信があったんですね。次からはちゃんとやってきてくださいね」

千鶴先生の毒舌が吐き出された

「すいませんでした。でもやっぱり先生すごいですね!! まったくわかっていない僕にあれだけ教えられるなんて」

僕は興奮した

「そんなほめる物ではないでしょう。教師が生徒にわかりやすく教えるのは当然のこと」

そう感情も出さずに淡々と語る先生

やっぱりすごい

「先生はまだ残るんですか?」

「ええ。まだ仕事が残っていますからね」

そう彼女は答えた。

先生はまだ仕事があるというやっぱりあの量をこなすには時間がかかるのだろう

「そうですか。なら早く終わらせて帰らないとですね」

気になる一言を口にした

「どういうことですか?」

先生は食いついてきた

「出るんですよ……幽霊が」

雰囲気をだすと

一瞬で顔を引き攣る先生

「知らないんですか? 誰もいないはずの教室の黒板に落書きがされているんです。しかも鍵を開けた形跡もないそうですなんでもここで亡くなった霊が……」

心霊現象の詳細を述べると先生は両手で耳を塞いでしゃがみ込んでいた

「先生、怖いんですか?」

僕はからかう

「ち、違います! 怖くないですよ? 第一そそそんな非科学的なものあるわけないでしょ」

必死にこらえている。やはり怖いようだ

かなり怯えている姿はまるで小さい女の子のようだった

「僕もう帰ります」

そう言って教室をでようとすると

「夜遅くに一人ど帰るなんて危険です。今日は私と一緒に帰るのですよ!! いいですね」

涙目で樋川節が炸裂した

あぁ言っているが一人でいるのが怖くなったんだとまた激しく萌えた

その日から先生に付き合うこととなり連日深夜帰りであった




そんなある日一緒にコンビニに行き軽食を買った。

そのとき買ったドリンクに今大人気のひよこのぴよっ太くんの抱き枕の応募シールが貼ってあった

それを捲ると

アタリ

このアタリ券をハガキに貼って応募すればもらえるもの

それを先生は物欲しそうに見つめてくる

「先生? これあげましょうか?」

見かねた僕はそう申しでる。

しかし

「別にいりません。だいたいこんな物欲しがるわけないでしょ? いい年して……」

まるで自分に言い聞かせるように断る

やっぱり欲しいんだ

「先生? はい! これ」

強引にアタリ券を渡した。

「え?」

驚く先生。

「いいですよ? 男の僕が応募するのもおかしいですし。先生が貰ってください」

こうでもしないと先生は受けとってくれない

「本当にいいのですか?」

再度尋ねられ

「ええ」

笑顔で対応。

アタリ券を物にした先生は顔がほころんでは引き締めるその繰り返しだった。



数日後、放課後に定期的に行っている風紀委員の見回りが実施された。

一人で行う。

各自割り振られた場所を見回れば報告して解散となる。自分の割り振られた場所があまり踏み入れた場所ではないため若干不安がある

その不安は数分後的中する

道に迷ってしまったのだ

「どうしよう……」

しかし行けども行けどもたどり着かない

むしろ深みにはまっているような気がする。

いろいろ回ってなんとか教室にたどりついた

「何をやっているんですか!! もう2時間も経ってますよ!!」

先生の叱り声がきこえてきた。

「道に迷って」

理由を述べると

「風紀委員とあるものが学校で迷うとは何事で……」

僕のほうに向かっくる。だが先生の語気が弱くなる。

そして目の前で倒れた。

「先生大丈夫ですか!!?」

すぐに先生に駆け寄る

しかしまったく先生の反応がない

保健室へ運ぶ。

幸い先生は残業が残っていたようで開いていた

「どうしました?」

保健の先生が尋ねる。

「あの樋川先生が……」

ぐったりしていた千鶴先生をベッドに運んだ

「あらら、これはひどいね……とりあえず体温計っと」

保健の先生が体温計を探す。

見つけて千鶴先生の脇さす

「でどうしたの?」

と聞かれ今までの経緯を話す

「やっぱり、今朝の朝礼で調子悪そうだったし、無理しないように言ったんだけどね」

ため息交じりで保健の先生が語る

ピピピピピ

体温計がなり保健の先生が見る

「8.2度。高いわね」

すごく不安そうな僕の顔を見て察したのか

「大丈夫よ。ただの過労だから一晩寝ればすっかり治るから」

心強い一言をもらった。

「そうですか……」

その言葉に少し安心する。

そしてしばらく濡れタオルの交換など看病を続けた

一段落つき保健の先生からコーヒーをもらった

「どうも」

受け取る

まぁあの量の仕事をこなしている上に生徒の不祥事や事件も対応している倒れるのも無理はない。

それにこのところいろんな僕の度重なる失態のフォローもしてくれてかなり負担をかけていた。

こうなったのは僕のせいだ

そう考えていると

「で君、樋川先生と付き合ってんの?」

いきなり保健の先生がそんな質問をしてきた

ブーゲホゲホ

思わず吹いてしまった

「そんなあるわけないじゃないですか!!」

僕は否定した

「そうなんだ? だって最近あなたと樋川先生噂になってるわよ? 付き合ってるんじゃないか?って」

噂の存在を教える

「誰がそんな……」

僕は絶句する

「誰がって学校全体よ。夜に一緒にいるところも複数の人から目撃されてるんだし認めちゃいなさいよ」

そこまで浸透していたとは噂というものは怖い

「だから違いますって!! だいたい教師と生徒じゃないですか? ありえませんて」

根本的なとこから否定する僕

「そうなの? なんだつまんないの〜。でもね、今そのことで問題になってるの」

そんなことを切り出してきた

「どういうことですか?」

僕はその話題に食いついた

「実はね、『生徒と教師ができるとは何事か!』とかいう教師がいて、しかもよりによってあの樋川先生でしょ? 予想外のことでね」

保健の先生はそう説明する

続けてこう尋ねた

「樋川先生のどこに惚れたの?」

またもや唐突な質問に吹きそうになった

「どこにって……」

僕はため息をつく

「だって気になるじゃない? あの氷川とも呼ばれる恐い先生よ?もしかして体目当て? 最低!!」

保健の先生は両手で顔を覆う

「先生のほうが最低です!!」

先生の最低な妄想にツッコんだ

「じゃあなんでよ?」

しつこい保健の先生に心が折れた

「先生、ああ見えてとてもかわいいんですよ? 虫がダメで、幽霊の話をすると怯えて、ぴよっ太が大好きで、ソツなくこなすけど無茶したりして危なっかしいくて、それも含めて樋川先生が好きなんです!!」


ようやく目が覚めたようだ

「先生!! 大丈夫ですか?」

僕は身を乗り出す

「え、ええ大丈夫ですよ」

と起き上がろうとする

痛みが着たのかすぐ横になった

「ダメですよ? まだ治ってないんですから」

僕は注意する

「それよりも今のは本当なんですか?」

意味がわからない。

「え?」

僕が聞き返すと

「私のことが好きだって……」

先生がその言葉を発して、僕は気づいた

「あ! 今の忘れてください!!」

二人の間に微妙な空気が流れた。




翌日

僕は昨日のこともあって先生と会うのは気まずい。

告白めいたこともしたので余計に足取りは重くなる。

先生今日は休んでくれと思いながら足を進めた

でも目の先には元気な千鶴先生が。まさに鬼だと思った。

「こら! 第一ボタン開いてますよ」

男子生徒に注意する

「その長さならちゃんと髪を結んでください!」

女子生徒に指摘する

そんな中あいさつする僕

「おはようございます」

憂鬱な気持ちだ

しかし先生はいつも通りだ

それにもなんだか切ない気持ちになった。



その日のまどろむような午後のことだった。

午後に学年集会が行われる予定だ。

それにあたってクラスで並ばなければならない

だが一人の女子生徒は並ばず男子と話していた

それを見かねた樋川先生は注意に入る

「槌田さん? 並んでください」

あの樋川先生がきたということで一応にみんな凍りつく

その緊張をよそに女子生徒は

「私の愛を邪魔する気?」

まくし立てた

周りは一層緊張が高まった

「そういうのはすべて終わってからしてください」

あくまで冷静な樋川先生

「そうやって私と秀介との間を引き裂こうとするんでしょ?」

わけのわからない事を言い出す

「美紀ちゃんも戻ったほうがいいよ?」

注意を促す男子

「秀介までそんなこと言って毒されたのね? あの女に」

彼女の中で超展開起こっている

「違うよ?」

ちょっと困惑気味の男子

「どうかしら? 最近、生徒に手を出しているという噂もあるし。わかった! 相手がいないから僻んでるんだ? おばさんになっても夫どころか恋人もいないしね。だから生徒に手を出したのか~納得~最低な年増教師ね」

勝手な理由をべらべらと連ねた。

樋川先生が怒るよりも先に僕が自然とその女子の前にでてきた

「だれがおばさんだ! 誰が年増教師だ! 樋川先生はお前らの失敗やトラブルをたくさんフォローしてんだよ! 2.5倍の量の仕事をこなしているのを知ってるか? ほかの先生よりたくさん頭を下げているのを知ってるのか! いつも最後まで残ってるのを知ってるか? 何も知らないのに先生の悪口を言うな!!!」

僕は熱くなった 

「なにあんたこんなんが好きなの? きもちわる~い」

熱弁に対して引いている女子

「ああ! そうだよ! 好きだよ!! いつもきれいでかっこいい、たまに見せる少女のような姿の先生が大好きなんだよ!!!」

目の前で思わず告白してしまった

まさかの告白に一同、行方を固唾を飲んで見守った。

「私たちは、教師と生徒ですよ? こんなこといけません」

ポツリと口を開いた

「そんなの関係ありません。僕は先生が好きなんです!」

ストレートに気持ちを伝える

「私みたいなおばさん……」

1歩引く樋川先生

「いや十分女の子ですよ? 先生は」

「そんな……」

そんなことをいうと先生は顔を真っ赤にした。本当にかわいいな

「もう一度言います。樋川先生いや千鶴さん僕と付き合ってください」

「わかりました。私の負けです」

こうして僕たちは付き合うようになった。



一部の先生は断固阻止しよとしたが、僕の熱い気持ちに心引かれたのか、他の生徒や教師たちがそれを食い止めた。

今こうして先生の隣にいられるのもその人たちのおかげだったりする

とてもありがたい気持ちでいっぱいだ


先生? 僕は一生あなたについていきますからね!!










元から書きたかったネタでやったのですが、しっかり定まらず2ヶ月も遅れてしまいました本当に申し訳ありませんでした

なんか結局グダグダで間に合わせた感が自分でも否めません

ということで読んでいただいた皆さん、そして参加させていただいた主催者のあいぽさん、参加していただいた企画の皆さんほんとうにありがとうございました

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませて頂きました。 基本的なことで… ・行頭を一マス空ける。 ・文末に句点をつける。 その他… ・(よ~し! 風紀委員になっていいとこみせてアピールするぞ) 一人称で書かれてるので、カ…
[一言] はじめまして。 ずいぶんと遅くなりましたが、読ませて頂きました。 素敵な先生ですね。厳しいようで実は可愛い彼女に惹かれる主人公の気持ちが、実によく伝わってきます。 特に景品を欲しがる様子な…
[一言] こんばんは! かなり遅くなってしまいましたが、拝読しました。 すごい年の差恋愛ですが、とてもキュートな先生が魅力的で、恋に落ちてしまう彼の気持ちがわかります。 物語の展開的に多少無理があ…
2010/05/31 22:06 退会済み
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