学校の治安
ある1つの紙を渡されたボク。それは世界の仕組みを書いた紙だった。まだまだ自分の置かれている状況が呑み込めないボク、一体ボクは何を知ることになるのか。
「まぁ?僕は博識だからね!お前と違って〜」
「はぁ!私もはくしきだし!」
「意味わかってないだろ、笑」
本当にこの数時間で分からないことだらけになった。柚香が、リリーがなぜこんな所にいるのか。なぜ過去に戻ってしまったのか。そしてなぜこんな紙を持っているのか。
「ボクちゃん?」
「あ、ごめんね、世界の仕組みって何?」
「オカルトの類だって皆は言うけど私はそうは思えないの。この文化遺産あるでしょ?」
「文化遺産?」
「うん、『ノウンのチャイム』『ルテンの魂流岩』『アンネイの断頭台』『セイイクの始巡湖』この四大文化遺産。文化遺産だけあってとっても古いものだけど、」
「だけど?」
「どう考えても当時の人達では作れないの。私達生徒会は鐘の点検やなんやらでたまにそこに行くんだけど、アレを当時の人が作ったとは歴史と見合わせてどうしても考えられないの。それに、あれらの年数がありえないほど長いの。この学校がこの世に生まれてからの年数の約二倍ほどあると思うの、」
「えっと、なんでそんなことが分かるの、」
「あ、えっとね、私歴史とか考古学とか大好きなんだ。だから色々調べたりしてるんだけど、」
柚香が言った二倍という言葉がボクの頭に引っかかった。とても大事なキーワード。でもまだそれを確定するのは早い、少しづつ、この世界で何が起きているのか答えが出てくるような気がした。
「もしかしたら…、いやでも、」
「?ボクちゃん何か知ってるの?」
「いや!なんもない!それよりもうちょっと学校まわろうよ!」
「うん!いいよー!」
ボクはこの世界の誰よりも博識だ、そう思っていた。だけど、今は分からないことだらけだ。どうしてこんな事になっているのか、どうしたらいいのか。そうだ僕の目的は?そう考えたその時、
「キャーー!!!」
大きな悲鳴が聞こえた。鼓膜を破るような助けを乞うような恐怖の悲鳴が。その瞬間柚香は走り出した。ものすごいスピードで。
柚香が走った先にいたのは大きな男とその男に抱えられた十歳程の少女、そしてその二人の前に倒れ込んでいる顔の腫れた女の子。
「静粛に!」
そう叫んだ柚香はポッケから少し小さめなハンドベルを取り出し鳴らした。まるで小さな小鳥の鳴き声のようなベルの音は一瞬にしてその場を鎮めてしまった。
「チッ、命拾いしたなこのクソ女。」
そうボソッと呟いた男は少女を抱き抱えたままその場を消えた。
「柚香!大丈夫?」
急いで柚香に駆け寄った?ボクは切らす息もないのにも関わらず浅い息遣いで柚香の元へ駆け寄った。
「大丈夫だよ、君は大丈夫?たしか、えーっと、」
「あ、ごめんなさい、中等部のアリス・メリア・リーヴルです。」
「あ!思い出した!アリスさんだ!大丈夫?こんな腫れちゃって…、一体どうしたの?」
「あ、いや、大したことないんです、!私が本の返却はまだかなーって焦らしちゃったせいで……。」
「本?」
「アリスさんは図書委員の子なの!」
「?、えっと、柚香さん?」
「あ!ごめんなさい!あの二人にはちゃんと返しておくよう私から伝えておくね!」
「!ごめんなさい!ありがとうございます…。」
「じゃああの二人を追いかけなくっちゃ!じゃあね!アリスさん!ボクちゃんいこ!」
「あ、うん、」
(あの子を保健室に連れて行かなくてもいいのか……?)
そう思いつつ柚香の後を追うボク。その間も校舎を見てまわった時に気がついたことがあった。この世界、学校が……。
「荒れすぎている?」
「そう!!なんでこんな場所で生きられるんだ!薄暗いとこにはガラの悪いやつがうじゃうじゃ!怪我してる人も数え切れない程いたぞ!?」
「それが当たり前なんだよねぇ…。だから!私はこの学校(世界)が平和になるようにしたいんだ!まずは私のとこの学校から、時間はかかっちゃうかもだけど……、さっき、オカルトのお話した時に笑わないでくれたのボクちゃんだけなんだ。だからこんな大きな願いボクちゃんにしか言えない!お願い!ボクちゃん!一緒に新しい平和な学校作り手伝って!!」
「えぇ?僕が??」
そうして僕と柚香の平和で楽しい学校作りが始まった。
ここまで読んで頂きありがとうございました。毎度毎度投稿頻度が開いてしまい、せっかく前回見てくださった方も今回見てくださっているのか全く分からない状況…、それでもこんな私の作品をみてくださっている方には感謝でいっぱいです!次回の話も見に来てくれたら嬉しいなー、と思うばかり。次回も何卒よろしくお願いします!




