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後世に光を託して

世界は神を失い、そして平和を受け取った。二人の願いは後世に受け継がれた。

これで。二人の願いは……。

「長年の戦は少しずつ収まり世界にも平和が見え始めた。世界の神、リリーとイースの意思を継いだ「神の子」は世界に一人だけ現れる、一人という少ない人数にも関わらず、世界の悲惨な状況を目にした、聞いた者たちは神の子の話に胸を打たれ酷く関心をする。そうして何年も何年も過ぎた頃、その話がやがて美化されるようになった頃にまた、世界は動き出した。……」

 

 「ロズばぁちゃーん!オペラがまたへんなこと言ってるよー!」

「へんなことじゃないもん!」

「こらこら、二人共、喧嘩しないで、さて、次は何のお話をしましょうか……。」

「次はねぇー、おめめが…」

「あーー!こんな所に!ダメじゃないですか!お二人共、お勉強はどうしたのですか?それにローズ様をロズばぁちゃんなどと言ってはなりません!ローズ様は偉大な…」

「あらあら、いいのよ。年頃の子供には沢山好きなことをさせないと。」

「ですが……」

「ロズばぁちゃんむかしすごいあくまだったってほんと!?」

「あはは、本当よ。むかしの天使と悪魔は凄かったのよー、何せ生命力も体も強くてねぇ、おばあちゃんなんて昔は手からビームを出せたんだよ。」

「すごぉぉい!ねぇきいた!?ショコラ!!てからビームだって!すごいね!」

「そんなのいつものロズばぁちゃんのウソにきまってるでしょ?」

「ほんとだよー!!」

わちゃわちゃ……

「あー、もうお二人共!」

「いいのよ、好きにさせておきなさい?」

「は、はい……、それにしても先程のお話、本当ですか?昔の方々が優れていたのは知っているのですが…、あまり詳しくなくて。良ければ少し教えていただけませんか?」

「えぇ、いいわよ。そうねぇ……。

まず初めに。今の天使と悪魔の違い、もう今の二つの違いはほぼなくてねぇ、羽と輪っかが黒か白かの違いなのよ。本当にそれしかないわ。それに今の時代羽がない子もいるし輪っかが無い子もいる。今はまだ少ないけれどどちらも無い子もちらほらいるわ。まぁでも羽が生えていたって今の子は筋力が衰えて軍人レベルでもない限り飛ぶのは難しいわね。軍人でも飛べて数十センチでしょうけどね。」

「ほぉ……。」

「昔はもっと凄かったのよ。数百年前なんて。皆羽と輪っかが生えていて皆が空を飛んでいたの。違いはそうね…、当時は天使は頭脳、悪魔には筋力、と呼ばれていたわ。わかりやすいでしょう?もちろん天使にも力の強い方はいたし悪魔にもすごく賢い方はいたわ。ただそういう奴らが多かったってだけ。まぁ実際悪魔の方が筋肉質な体質が多くて、天使の国では勉学や文化が発達してたんだけどね。」

「へぇ……なるほどそうなんですね。でもローズ様は何か……、どっちも?な気がするのですが…。頭も良いし筋肉質かは分からないんですが凄く活発に動く方だとお聞きしております。」

「あはは、私はねぇ、特別なんだよ。」

「特別?それはどういう…」

トゥ〜♪ ラララ〜♪

「あら?仲直りしたみたいね」

「わわ、ホントですね!何かすみません!えっとあの子は、?あそこでお二人を眺めている小さい…はっ、まさか侵入者!?」

「違うわよ、あの子は二人の従兄弟にあたる子よ、きっとあの子が二人を仲直りさせてくれたんでしょうね、」

「わわっ!ごめんなさい!」

「いいのよ気にしないで、それよりあの二人の子守り、頼んだわね、新人さん。いっそがしいわよぉ〜?頑張ってね。」

「は、はい!貴重なお時間ありがとうございました!」

「ばぁちゃん!行っちゃうの?またねー!」

「「またねー!」」

「はい、またね」

 

 ローズはあの二人が死んでしまってから沢山の時を生き、そしてしわくちゃになってしまった。その姿から昔の姿なんて到底想像できないほどで。昔の友人も知り合いも民も全て見送った。もうローズにやり残した事なんて無かった。それに時間も。昔と比べ今の時代はとても平和なものになった。きっと黄泉の国に帰ったあの二人も報われただろう。それともまたこの世界に遊びに来ているのかな。あぁ、これが二人の言っていたハッピーエンドって言うのだろうか。やっと、やっと二人の元へ行ける。あのちびっこ二人も、新人さんも、あとは次の世代に任せよう。あ、そういえば今の子と昔の子でまだ違うところがあったな…。一番、伝えなきゃいけないこと。確か今の子は……そうだ知らないんだ。

「世界のことを。」

あ、れ……あな、…た……は。。。

 

 しんと静まり返った会場は悲しみに包まれ、皆泣いた。

「ローズ様、お部屋のベッドで亡くなっていたそうよ。」

「そんな…ローズ様……!」

「うっ、おばあちゃーん!うわぁぁぁ」

「うっ…うっ…。ぐずっ……。」

「ローズ様までがお亡くなりになってしまった…。一体我々はどうすれば……!」

「オペラ様、ショコラ様、ローズ様にお花を添えにいきましょう。」

「「……。」」

(お二人共、涙が止まらない、握った手も離さない。こんなの初めてだわ……。私もしっかりしないと…。)

「ロズばぁちゃっ……、うっ、うぐぅ……」

「ロズばぁ……。うぐっ、っはぁ!、っっっっ!」

「オペラ様!?どうなさったのですか!!お医者様!お医者様は!!」

「私は王宮医師です!今すぐオペラ様をこちらへ!」

「はい!」

「ううっっっ……!」

「オペラ?苦しいの大丈夫なの?おててはなしちゃだめだよ?」

「「オペラッ!!」」

「おとうさま!おかあさま!」

「ううっっ、いたっ、あたまがっ、われ、っ、」

我々の思いを継ぐもの。すまないが少し痛い思いをさせてしまう。すまない。

こんな小さい子に…!?ごめんねっ!

リーン、ゴーン、リーン、ゴーン、

(だ、だれ……っ……ここどこっ……)

大丈夫よ、オペラ。貴方にはまだ少し早かったかしら?ヒーローごっこよ?

(おばぁ、ちゃん?)

ふふ、分かるのね、貴方はこの世界のヒーローになってしまったの。世界を、皆を幸せにするのよ?ほら、そんな泣きそうな顔しないの。笑ってたら幸せは寄ってくるの。泣いてばっかりじゃ幸せは逃げちゃうわ。笑っていれば人を幸せにできるの。ね、可愛い顔が台無しよ、ほら、「笑って」?

(わらう…。そっか。皆幸せに……。)

 

 「……!……ラ!」

「ん……」

「オペラ!!」

「うわぁ、ショコラ?」

「うわぁぁぁぁぁぁ!しんじゃったかとおもったぁぁぁぁぁ!」

「あら、オペラ、目が覚めたのね?体の具合はどう?」

「お母様!全然元気だよ!」

「良かったわ……貴方三日も目を覚まさなかったのよ?」

「三日も!?嘘ぉ!そんなに!?あ、……。でもそれよりも。ロズばぁちゃんのお見送り一緒にしたかったなぁ…。もう会えな…、??あれ?」

「よしよし、オペラ。だいじょうぶ!オペラのぶんもわたしがバイバイしといたからね!」

「!!ありがとう!ショコラ!」

「へへ!どういたしまして!」

 

こうして齢?????歳、ローズの人生は幕を閉じた。彼女は世界の平和を守るため戦い続け、意志を継ぐものを守り続け、そして未来へと希望を託した。

 

 神リリー、神イースの時代が過ぎ、愛の神、後に裏の神ローズの時代が過ぎ。そして双子の天使の時代がきた。別の名を

 

 「第二次天使悪魔対立戦争時代」

 

 が。

 

 

「んーー!お日様きもちぃー!ね!ショコラ!」

「そうだねオペラ」

ここまで読んでいただきありがとうございました!なかなか少し期間が開いてしまって。この期間に結構私から見て魅力的なキャラクターが増えてしまって。

ここまでの話であまり話の内容を深く書いていることは無いのですが少しづつ話の前方が見えてきている気がしてます。物好きな考察者さんはぜひ考察して暇つぶしちゃってください、!小説ちょっと苦手だなーって人にも見て貰えるようたまにXにて絵を描いてたりするのでそんな方はまた見に来てくださいね。

改めて、ここまでありがとうございます。次回も是非ご覧ください!

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