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第一話 開花

初めから。初めから物語を見直そう。

「ボク君」達が歩んできた道を、

本当の初めから。

ほら、鐘が鳴った、夜明けだ。開花だ。

生命の誕生だ。

キーンコーンカーンコーン……。

 

 終焉の鐘、神、天使と悪魔、彼女ら。

 最初から順番に話を進めよう。そう、本当の最初から。

 

 

 

 

 

 リーン。ゴーン。リーン。ゴーン。

(……。おと?)

 「……。……。……!」

(だれかのこえ?)

 「……。…ぇ。ねぇってば!」

(?。わたし?キミはわたしをよんでるの?)

 「キミ!キミだって!そろそろおきて!」

(わたしのことなの?どうすればいいの?なにをすればいいの?)

 「もしかして…。こまってる?……。ぼくがキミのめ、あけていい?あけるね、」

(め?)

 「あ!おきてたんだねー。おはよう。ぼくはだれだかわからないぼくだよ。じつはうごきかたがわからなくてこまってるんだ。」

(おきる?おはよう?うごき?こまる?わからない。わからないってなに?わたしはだれ?だれってなに?わたしってなに?)

 「あわわ、キミ!おちついて!」

 コツン

 「へへ、まだうまくうごかせないや、これ、あたま」

(あたま)

 「しゃべれる?て、うごかせるかな。」

 グッ

 「っはっ。」

 「こうやってここ、おなかをぐってするんだよ、」

 「っは、っは。」

 「そうだよ。あとはね、ここ、くちをうごかすの、まねしてみて!」

 

 「あー」

 「っは、」

 「いー」

 「っひ」

 「うー」

 「ふぅっ、」

 「えー」

 「うぇへ、」

 「おー」

 「ほっ、」

 

 「そうだよ!じょうずじょうず!」

 そうして「キミ」は、少女はどこか嬉しそうな雰囲気を醸し出す。そうして「ぼく」、少年は続けて色々な言葉を少女に教え、話しかける。

 

 何日、何ヶ月、何年。分からない。恐らく五もいかないほどの年数が経った頃。

「ねぇきみ。どうしたらたてるとおもう?」

「んー。僕もためしてみてるんだけどね、どうしたら立てるんだろう。わたしはどう?何か分かった?」

「わたしはわからない。そもそもわたしたちはなんなんだろう。たぶん、きみとわたしはいっしょなのかもしれない。てでさわってみたけど、いっしょなきがする。」

「なんだか僕ら以外にもいっぱいいるよね。」

「なんか、あそこひかってるよね、まぶしいやつ、なんだっけ。みたいにひかってる」

「太陽のこと?たしかに、ちょっとだけがんばって行ってみる?」

「うでいたいけど、がんばろうか。」

そうして二人は腕を使ってほふく前進で光る場所へと向かった。

 

「これは?さわってみる。」

「さわるー?」

「っひゃぁ、なにこれ。」

「どうしたの?何があった?」

「なんだか、わからない、はじめて。」

「……。これは、なんだろ、つめたい?おみず?」

「つめたい?ひんやり?なんでわかるの?」

「僕はわたしより早く起きたからね!なんか、眠ったらときどきおはなの神のお母さんが出てきていろいろ教えてくれたんだ。」

「おはなのかみのおかあさん?」

「うん、おはなの神のお母さん」

「おはな?おかあさん、かみってなに?」

「んーとね。かみは、一番すごくてえらくて、お母さんはいのちをつくる子のことを言うんだって。おはなは、あ、あれ!」

そうしてまた二人はゆっくりとほふく前進で進んで行った。

 

 「んっしょ、んっしょ、」

「っはぁ、ついたー。これかな?」

「これがおはな?」

「んー、なんか違う気が、おはなはね、こんなの」

少年は小さな手で花の形を作った。

「かたちちがうね、」

「そうだね…。ゆめで見た時はとってもきれいだったんだけど、」

「ゆめ?ってなに?」

「ゆめってのはね、寝てる時に見るけしきのことだよ。」

「!じゃあわたしもみたことある!ん、あれ?あそこになにかある?おおきい?」

「いし?いってみよ!」

そうしてまたまた二人は進み出した。

 

 「つ、つかれた。」

「ついたね……。」

「これは?いしっていうの?」

「たぶん、いし。なんか、たてにかたちがあるね?」

「なんだろうこれ、へこんでるね、」

「あーもう、わたしはなんでもさわりすぎ!」

「えへへ、……。?。」

「どうしたの?」

「っ!!はぁ、はぁ。」

「わたし!?どうしたの?」

「??。いたい?いたい、?あたま、痛、頭。痛い。頭が痛い、!」

「えぇ!?待って頭見せて!って、っっったい!いたいたいたい!」

少女は石、大きな石版を触った瞬間、少年は少女に触れた瞬間頭に激痛が走った。

 

 「いらっしゃい、新しい子達。この世界にさすがに何にも無いのは少し可哀想だから、貴方達に心ばかりのプレゼント。これからこの世界の主、神は貴方達よ。頑張ってね。」

 

 二人にはそんな言葉が聞こえた。とても滑らかで、優しい声で。

「っ。た、今の何?」

「なんだろ、分かんない、でもあの声。お母さんに似てた気が……。」

「この岩、石版かな?なんなんだろ、イース分かる?」

「急に言われても、そもそもこの石版がデカすぎてなんも見えないんだよ。リリーこそ何か分からないの?」

「私も見えないし、分からないな。遠くから見たらなんか変わるかも…?」

「またほふく前進か……。」

「ほんと腕痛い。早く歩きたい。ちょっと、立ってみるわ。よいしょっと、あ、立てた。」

「まじ?じゃ僕も、ちょっと肩貸してもろて…。よし、ちょっと離れてみるか」

「うーん、今度は文字ちっちゃすぎてみえない?ギリギリ見えるかも?」

「ねぇリリー?」

「何?イース。」

「キミそんな喋り方だったっけ、なんか流暢になってない?スラスラじゃない?ペラペラじゃない?さっきまで可愛い片言だったじゃん。」

「そっちこそなんかすくっと立っちゃって、言葉も砕けちゃってない?あれ?気のせいかな?しかも背後になんか神々しい丸いのまで背負っちゃって立派で真っ黒な羽生やしちゃって。」

「いやいや、そっちこそとっても立派な丸いの背負って、ピッカピカだよ。眩しいよ真っ白い羽まで生やしちゃって後光が見えるよ。あと、なんか。上半身……。胸部あたりが……。」

「…………。でかいね。」

「そうだね。真顔で鷲掴みしないでくれる?」

「……。」

「何?そんな見つめて」

「ちっちゃっ。」

「見えてないくせに言わないでくれる?なんか生まれて初めて傷ついたよ?これがほんとの痛いだね??」

「まぁそんなこと置いといてさ、とりあえず状況整理しない?」

「確かに。えっとさっきここに来て……」

 二人は今日の情報を整理した。、ついさっきまでほぼ何も分からず、立てず自由に動けずだったものが、この石版に触れてから変わったこと。石版に触れた、少女、「リリー」。そしてリリーに触れた少年「イース」。それぞれ二人とも同じような声が聞こえたこと。それはイースの夢に出てきた「母である神」だということ。そして、

 

 「この世界の神は私たちだ。って、」

 

「そう言ってたでしょ?なんか、プレゼントだって、」

「この世界の神になるプレゼントとして色々知識とか情報をくれたって事?」

「んー、と言うよりはこの世界の神になるためにある程度の知識を入れておいて欲しかったんじゃない?」

「そういうこと?あ、そう言えばこれ、なんて書いてある?」

「んー、読みにくいな、えっとー?」

 

 「熾天使 リリー

  悪魔王 イース

  二人で一つの神

  世界を作り上げ

  幸せを運ぶ」

  

「だって?」

「っ……。まって……、むり……。」

「?なんだよ、」

「悪魔王って……クッ、ふふっ、くふっ、む、むり……」

「……。なんだよ、」

「あははは!なんか!なんか面白い!あはははは!」

「笑うなよ!お前だって熾天使じゃん!デヴィルロードと一緒だろ!」

「セラフィムは…、なんか可愛いじゃん?だからオッケー、みたいな?でも、悪魔王はっ…、ふふふっ、」

「っー!なんか、なんか恥ずかしいからやめろ!!」

 こうして二人はしばらくお互いの名前や見た目や性格をいじりあった。それはそれは一晩かけた長い戦いであった…。

 「っはぁ……、笑い死んじゃう…。」

「僕も……。てかこんなことしてる場合じゃないんじゃ僕ら…。」

「ほんとじゃん。そうだ、他に何ができるか試してみない?」

「ほぉ?例えば?」

「うーん、例えば?植物とか増やしてみる?自然とか、水とかでもいいし、」

「お、良いねぇ?」

「それっ、ってまぁ、そんな都合よく出ないよねー。」

「そう言えば石版に二人で一つって書いてなかった?」

「あ、確かに、悪魔王さんあったまいいー」

「やめろ。やめてくれ。んー。でもどうすれば?」

「あ、石版の時みたいにどこかしらが触れてればいいんじゃ?なるべく近くにいるとか?」

「なるほど?」

「じゃあいくよー、えいっ!」

「待ってこれちゃんと考えて出さなくていいのか?詳しく言ったりしなくていいの」

その瞬間。

「あぶぅー」

「あぶぅ?は?え?なにこれ」

なんと一人の赤子が姿を現した。

「あれ、おかしいなお花イメージしたのにな?」

「どんな花イメージしてんだよ!これどう見たって赤子じゃないか!」

「薔薇ってのイメージしたの!可愛かったから!」

「あー、あー?」

「きゃー!まって?可愛い。おめめくりくり!まつげ長い!もちもちー!」

きゃっきゃと騒ぐリリーの腕の中には濃いピンク色でおめめがクリクリな可愛い女の小悪魔がいた。

「はぁ、全く…。しょうがない、この子も今日から新しい仲間だ!」

「新しい命って名前決めなきゃなんだっけ?名前、名前、うーんと?」

「薔薇なんだったら、ローズ。とか?」

「直球だけどいいね!可愛い!ローズー。これからよろしくねー。」

「はぁ……、これからどうなるんだ…。先が思いやられる。」

 

(目標は、この世界を作り上げ、皆に幸せを運ぶこと。か、)

 

「頑張って幸せ届けようね!」

「!、あぁ!」

ここまで読んで頂きありがとうございました。実は前回のお話、いつもより伸びが良くてですね。とっても嬉しい限りです。さて、物語一話ということで「僕の楽しい学園生活。」が本当の意味での初めから始まったということで、「僕くん(ちゃん)」達が今までどんな人生を歩んできたのか、「僕くん(ちゃん)」とはそもそもなんなのか、この世界の仕組みやその他もろもろ、楽しんで見て頂けたら幸いです!改めてここまで読んで頂きありがとうございました!次回もぜひご覧下さいね。

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