僕の楽しい学園生活。~テキストを入力してください~
僕の楽しい学園生活。① 春から名門校である「芽吹ノ風学校」の新入生となった僕。入学早々色々大変で…果たして僕の学園生活はどうなる事やら…
終焉の鐘が鳴り響く。世界の終わりで彼、彼女らは何を思ったのか。世界の神である彼女らが横たわる横で彼は何を思ったのか。書物に残っていることは神が戦争により死んだこと。それにより世界が新しく産まれたこと、それだけ。ただ俺は知っている。彼女らが嘆き悲しみ後悔した事。そして彼は彼女らを救う。ということを。
……
「はい、以上で説明は終わりだ。何か質問はあるか?ないな、じゃあそれぞれ新人の面倒見てやってくれ、今日は解散、さぁ散った散った」
「はは、さーて、これからどうしよう。」
僕は今日からこの学校で生活する高校一年生。いわゆるぼっちってやつだ。僕がいるこの世界は学校または母校と言い、今いるこの施設は芽吹ノ風学校という施設でこの世界にいくつかある生活&教育施設の一つだ。芽吹ノ風学校は名門でこの世界で一番在校生が多い。そして優秀な人も多いのだ。将来の為に僕は今年からこの学校入学したのだが…僕は本当に話せる人がいない。なぜならこの学校で生まれ育った人や幼少期に入学する人が多く、高校から入学する、なんて人はとても少ないのだ。寮の部屋に行かないといけないし校内も回らなきゃ行けないし、本当にどうしよう。まずは部屋に行って荷物の整理でもするか?それとも委員会か部活の見学にでも行くか…まぁとりあえず部屋にでも行ってみようかな、そう思い、寮の部屋へと行く準備をしようとしたら、
「ねぇ、君、今年の入学者でしょ、学校案内してくれる人がいないなら私が行こうか、嫌なら良いけど」
話しかけてくれたのは白い髪に色白の女の子、うっすら目が赤色か茶色?っぽい、アルビノというやつだろうか。とにかくとても綺麗だ。まるで天…
「聞いてる?嫌なら私行くけど、」
「あ、待って待って待って!是非!是非お願いします!」
「分かった。私はガーラ。じゃあ行こうか。」
心の底から安心した。ぼっちだけは勘弁なので生命の危機を回避した。が、彼女、ガーラはどこか冷たい子だ。
「わぁ、教室多いなぁ、何部屋あるんだろう。」
「知らない。ここは、また後で、次上の階行こうか、」
「まだ行くの!?」
僕は今学校案内という名の拷問を受けている。なんせこの学校、とてつもなく広いのだ。何階あるんだろうか。もうちょっとコンパクトにすればいいなと、とても思う。あぁ、早く、早く部屋に行きたい、そう思った時。
「僕君、止まって。」
その声と共に目の前のガラスが割れた。
「え?は?」
「ん?」
「……」
そして目の前に少女が現れた。でっかい鎌か何かを持った。ここは十階より上の階だぞ?少女は僕の方を見ながらキョトンとしていたが瞬時に方向を変え
「ちょ、あっ、また!また後で!」
と言いながら走り去って行った。また後で、とはどういうことだろうか。するとガーラはため息をつき、またか…のような表情を浮かべそっとその場を去ろうとした。するとそこへ謎の三人組が現れた。ガーラはまたまた面倒くさそうな表情を浮かべた。
「ごめんね、ピンク髪のツインテールの女の子を見なかった?俺みたいな。」
「あっち。」
「ありがとう。あっちだってさ、兄さん、心操。」
「ありがとう。お嬢さん、行こうか二人とも。」
「…」
なんだ。この人達は。イケメン、美人、美女。なんなんだこの人達は。颯爽と去る姿も美、そのものだ。羨ましい。ただ一つ気になったことがあった。あの、多分、恐らく心操という美女、去り際にお?い?分からないが何か言ってた気がする。ここにはおかしな奴しか居ないのか?あの人たちが何なのかガーラに聞こうとしたら横には誰も居なかった。辺りを見回したところ遠くからガーラがこちらをじっと睨みつけていた。やばい、そう思いガーラの元へ早歩きで、人生で一番の早歩きをした。
「ガーラ、!」
すると後ろからガーラを呼ぶ声がしたがガーラが走るように逃げたので僕は必死に追いかけた。後ろからガーラを呼ぶ声がした事と慰めの声が聞こえたことを伝えるとガーラはとても顔を顰めて不機嫌になってしまった。
学校案内を再開ししばらくするとガーラはまた少し不機嫌ながらも話し始めた。
「この学校には色々な委員会や部活があるんだけど。私たち在校生は必ずどこかには所属しないといけないの。どうしても嫌なら帰宅部に入る事をオススメする。」
「ガーラはどこに所属してるの?」
「私は弓道部。大体は委員会じゃなくて部活に所属する人が多い。委員会はちょっと大変だからね。」
「そうなんだ?委員会の人達って何してるの?」
「大まかに説明すると、この学校の頂点、リーダーみたいな立ち位置にいるのが生徒会。基本的生徒会の下に委員会がある感じ。そしてそのまた下に部活がある。委員会はいくつかあるんだけど三つの委員会が大きい権力を持っていて一つがさっき言った生徒会。二つ目が風紀委員会。三つめが図書委員会。もちろん他にも委員会はあるんだけどこの三つの委員会は特別って感じ。ちなみにさっき窓から突っ込んできた女の子は風紀委員の委員長。」
「風紀委員長…?嘘だ。あんなデタラメが…?」
「風紀委員には特に気をつけた方が良い。風紀委員の仕事は主に校則違反者の取り締まり、など。ただ彼女達は校則違反者を容赦なく取り締まる。つまりどんな人でも平気で「退学」させるってこと。僕君も気をつけて、」
退学…、それは別の言葉で死を意味する。つまり風紀委員はこの世界の均衡を保つ役割をしてる委員会だということだ。
「それを指示しているのがこの学校の校長や、それと「生徒会」生徒会はこの学校をまとめて頂点に立つ人達。生徒会の一声でこの学校は変わる。だからそこの二つには楯突かない方がいいよ。」
「なるほど。えっと、図書委員会は?」
「図書委員会は本があるのはもちろんだけど大切なのがこの学校や母校の歴史が保管されてて、その情報が大きな権力を持っているんだよね。」
「なるほど、説明してくれてありがとう、気をつけることにする…」
「まぁ生徒会と図書委員は温厚だけど風紀委員は結構アレだから、気をつけて。あと僕君はどこに所属するの?」
「あー、忘れてた…。どこにしようかな、他の委員会とか部活は何があるの?」
「他はね…」
今日の初めよりもガーラの口調が少し柔らかくなったり口数が少し増えた気がした。残りの学校案内をこんな調子で終わらせ僕は初、自分の部屋へと向かった。
「えっと…第〜寮の〜番号室…あったここだ。」
ガーラは学校の外に自宅があるので寮では無い。なので僕はまたぼっちで自分の部屋へ向かった。確か二人部屋だったよな、と不安を募らせて扉を開けた。
「わぁ、綺麗な部屋だ。もう一人は、多分可愛いもの好きな女の子かな、沢山お人形さん置いてて可愛いな。」
部屋の組み合わせはほぼランダムらしい。ただ新入生同士だけで組み合わせにならないようにだけなっている。新入生はなるべくトラブルを避けるために先輩とペアになる。そしてそのペアが今後の学園生活を大きく左右する…どうか、当たりであってくれ…!
「ばぁ!キミがルームメイト?私は愛花!よろしくね!キミは…あー!キミ!昼間の!」
「あ…」
僕の学園生活は。終わった。
「ねぇ!おーい!聞いてるー?大丈夫そ?」
「ア、ハイ。キイテマスヨハイ。ヨロシクオネガイシマス。」
「えー緊張してるのー?かーわーちーいー!僕ちゃん!よろしくね♡」
「はは、はははは。はぁ…」
僕は寝れない一夜を過ごした。どっと疲れた一日だった。僕のとっても楽しい学園生活は始まったばかりだ…。はぁ。とってもとても気が遠い。
「おかえり、柚香。」
「ただいまお姉ちゃん。」
「ただいまオペラ、ショコラ」
「おかえりノエル。」
「ごめんね、オペラ」
「ごめんね、ショコラ」
「「私は」「僕は」あなたが…」
ここまでお読み頂きありがとうございました。僕の楽しい学園生活。、まだまだ続きますので次回も読んでいただけるとありがたいです。少々ややこしかったり、物語が読みにくかったりもするかもしれませんがご了承ください。ありがとうございましたー。