とある人生
出来るだけ長生きしたいと思った。
100歳Lv100になった。
『過労』にならないよう、しっかり睡眠や休憩を取りつつ称号持ちの財力、MPを持って最短でスキルを50まで上げるのに30年。
130歳でLv112になった。
高Lvな素材集まら無くてスキルレベルが上がらないなら新しいスキル上げようと思ったが低レベルのスキルではLvの方は余り上がらないと思い知った。
効率が悪いとは知りつつ〈錬金〉の方を上げた。Lvの高い素材を生み出す為だ。Lv100超えのMPで〈錬金〉レベルを上げたが、上げれば上げる程、全くMPが足りないと思い知った。
Lv高い素材を買い漁るのに、お金も無い。元の称号に頼っての金策の時間もとられる。
ここまでで、160歳Lv124。
〈錬金〉で作る高Lv素材で元のスキルを上げていく。世界最高Lvの製品を生み出していく。
これが一番効率良かった。いや、本当は高レベルの錬金術師の協力が有ればもっと良かったが、そこまでLv上げに熱心な者がいなかったのだ。
300まで生きれれば十分?神様の慈悲である『老化』を受け入れろ?
……言っている意味が分からない。
そんなこんなで、300歳。
他が老衰で死んでいくなか、Lv190に至った。
しかし後、40年でどれだけ出来るか。
320歳、高Lv素材の為に開拓村に住んでいた。
Lv190も有れば戦闘職で無くとも逃げ切る自信を持って。
しかし、逃げ切れ無かった。
死の間際、痛みと苦しみの中思った。
「こんな事なら、魔物に殺されるのではなく老化を皆に祝われ、老衰で安らかに死にたかった」
ようやく神様の慈悲というものを理解した時には、たった一つの死体しか残らなかった。