表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/23

第六章 秋海棠のことはそれほど

「・・・・・おかしいおかしいおかしい・・・。」


 ・・・・なんかきこえる・・・・。


「なぜ視えない?誰かが隠している?いやそんな馬鹿な。そんなことができるのはダ***ン*のみ・・・。まさか、あれがベニを・・・。」


 ・・・・よく、ききとれない・・・。


「・・・・おかしい・・・。」


 ピロリン


「・・・・なんだ・・・?」


 がさごそと人が動くような音がする。


「・・・・ベニの携帯か・・・。メール・・・?誰からだ・・・・?」


 ・・・・・・だれだろ・・・。


「シレネ・・・・。シレネだと・・・!!?やはり、あいつ・・・!!!ふざけるな!!!」


 ・・・・ん・・・?


「なにを喰っても僕の知った話ではないが、ベニに手を出そうなど・・・・!!!ありえんぞ!!!」


 ・・・・・・・


「オメエの方がありえねーわ!!!!」


 なに勝手に人の携帯みとんじゃゴルァ!!!!


「あ、返せ!」

 

 私が携帯を回収すると、なぜか返せとかジャスミンがほざいて来た。


「これは私のものじゃボケ!なんでお前に返せとかいわれないといけないんだよ!このヤロウ!」

「・・・ベニ、シレネと連絡を・・・・?」

「とってるけど?なんか悪い?」


 今日が初めてだけど!


「やめたほうがいい。あれはただのオネェじゃない。関わると面倒だ。」

「知ってるよ。でもなんでジャスミンに色々言われなきゃいけないわけ?ほっといて。」

「僕は、ベニのことを思って・・・・!」

「ジャスミンが私のことを思ってようが関係ないでしょ。これ以上干渉しないで。」


 ほんっとふざけてる。なに束縛強い彼女みたいなことしてんだ。・・・・・彼女にも彼氏にもなってくれるつもりはない癖に・・・・。


「ベニ・・・・・。僕は・・・・本当に、べニのことが大切で・・・・。」

「大切ってなに?妹として?娘として?ペットとして!?私の想いも・・・私の気持ちもなんもわからないくせに!知らない癖に!!!簡単にそんな言葉使わないでよ!」

「・・・・・・・・・。」

「あんたは勝手にヒメユリちゃんのお尻でも追っかけて喜んでろっ!!!

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・ごめん、言いすぎた。おやすみ。」


 携帯を胸に抱きしめ眠った。今はもう、なにも考えたくない。

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ