第十八章 七日目
次の次ぐらいが最終話です・・・たぶん。
あと、微百合注意と謎にポエミーなシーンが出てくるので苦手な方はご注意を。
「ね、映画見にいかない?」
恋人ごっこの最終日、私はベロナちゃんにそう誘われて恋愛映画を見にいくことになった。なんで失恋した直後に・・・・と思わなくもないが、ショック療法というやつかもしれない。ただ、正直いって恋愛映画はあんまり好きじゃない。
* * * *
「・・・・最悪の気分だ・・・・。」
ベロナちゃんに全く同感だが、だったら誘うなとぜひ言いたい。なぜ、三角関係ものを観ようとした・・・。どう考えたって私の傷もベロナちゃんの傷も抉るでしょ。
ストーリーはごく簡単。主人公に幼馴染がいて、最近好きな人ができたという。もともとは幼馴染に恋愛感情を抱いたことはなかったが、それを聞いてなんだか心がざわざわする主人公。・・・まぁ、そのあと、幼馴染が幼馴染の好きな人と付き合いだしたりとかするが、結局、最終的に主人公が幼馴染とくっつくという話だ。マジ胸糞悪い。私は主人公と自分を比較してへこんだが、恐らくベロナちゃんは幼馴染の好きな人と自分を重ねていたのだろう。マジお互い辛い。
「・・・気晴らしに遊園地でも行こうか。」
・・・・うん。
* * * *
「ふー!楽しかった!」
こーひーかっぷから、我、ぶじに生還す・・・うぷっ・・・・。あれ・・・・苦手・・・。
グロッキーな私と違い、ベロナちゃんは幸せそうだ。
「次、あれ乗ろ!」
・・・・へぇー。さっきから変な乗り物ばっかのってるけどあんなのも好きなのか。
* * * *
まわる まわる ぐるぐるまわる
私の王子さまはどこにいるんだろう。べつに私はなにもかも完璧な白馬の王子さまを求めているわけじゃない。ただ、優しくて寄り添ってくれて、私だけを見てくれればそれでいいのだ。いや、私にしてはそれはあまりにも欲張りかもしれない。だったら、最後だけでもいい。だから・・・・
まわる まわる メリーゴーランド
ふと、隣を見ると優し気な瞳で私だけを見つめるお姫さまがいた。
くるくる くる くる
もしかしたら、私が王子さまになってみるのもいいのかもしれない。私だけを見つめてくれるお姫さまがいるんだったら私は・・・・・
くる くる くる
・・・・・きっと、強くなれるから。




