第十七章 サヨナラは突然に
そろそろ最終話?
「今日、私たちは帰りますから・・・・あとは自由に使ってください。」
ベルさんが優しく微笑みながら私たちにそういった。
「え!?もう帰っちゃうんですか?」
一泊二日じゃないですか。
「うん。この旅行自体お忍びだしな。ひえっ、将軍に怒られるぞ~。」
「私は庇いませんよ。」
「酷いぞ、ベル!!」
「それではそろそろ。」
ベルさんがそういうと、神子さんは
「楽しかったぞ。」
とにっこり笑い、ひらひらと手をふり去っていった。
「・・・・・・・嵐のような人たちだったね・・・・。」
「うん・・・・。」
二人ともいい人だったし、楽しかったけどね・・・・。
* * * *
「・・・あっ。」
恋人ごっこが始まってから三日たった今日。ベロナちゃんが小さく声を上げた。
「どうしたの?」
「いや、別に・・・・。」
いかにも怪しい。辺りを見回して私も気づいた。
「あ。」
・・・・ヤバいな。
「・・・・この場からこっそり離れるのが吉だと思うんだけど・・・・。」
「私も。」
アイツは相当耳がいいから、声もなるべく抑えた方がいいだろう。
* * * *
「「・・・・なんであんなところに・・・・。」」
見事にハモった。ハッピーアイスクリーム・・・・と、心の中だけで言ってみる。これ、譲らないとジャスミンいつも拗ねてたなぁ・・・。・・・って、これじゃ私が未練たらたらみたいじゃないか。じゃなくて、
「驚いたよ・・・。」
「私も・・・。」
「きっとベゴニアちゃんを探しにきたんだよ・・・・。」
・・・・・まぁ、だろうね。
「「なんで・・・・
「ジャスミン」「シレネ」
「「が・・・・・。」」
・・・・・・・
「「え??」」
「・・・・・いたのって・・・シレネだよね?あなたを探しにきた・・・・。」
「え、ジャスミンじゃ・・・・。」
もしかして・・・・
「「二人ともあそこにいたの?」」
最悪じゃん!
「あそこにはこの一週間近寄らないようにしよう。」
「うん。」
「マジ無理。」
なんで同じところにいるのか・・・・。色んな意味ですごいよ。
「あの部屋も・・・・ありがたく使わせて頂こう・・・。場合によっては、一週間過ぎた後も・・・。」
うん・・・・。正直いって・・・また四日後にジャスミンと同じ部屋で過ごすのかと思うと憂鬱だから、ぜひそうしたい・・・。いや、ベロナちゃんはベロナちゃんで気を遣うけど・・・。




