第十章 ステキな片想い
遅くなりました。ごめんなさい。
「ふ~ん。イロイロあったのねぇ。」
うん・・・・。またしても、私はシレネちゃんと女子会をしていた。修羅場(?)を思いっきり見られた後に本当にメール送ってくるとは思ってなかった。
「で、僕と女子会するのはジャスミンへの当てつけって感じ?」
「はい。」
「そこは隠しなさいよ!僕、傷ついちゃうでしょ!」
修羅場(?)を思いっきり見られた後にメールを送ってくるぐらいだから、鋼の心を持っているのかと。
「まぁ、それはいいんだけど・・・・・はぁ~、ジャスミンも女心がわかってないわねぇ。もう、いっそのこと告白しちゃえば?」
「ええー・・・・・。無理ですって。」
「まぁ、振られたら僕に連絡するのよ。慰めてあげるわ。」
ピロピロピロ
「あら、ベロナからだわ。なにかしら。」
「どうぞ。とってください。」
「そう?ごめんなさいね。じゃあ、失礼。」
そういうと、シレネちゃんは電話をとって喋り始めた。
「ふぅん。そう。へぇ。・・・・・・ねぇ、嘘ついて・・・・楽しい?」
さっきまでいつも通り優しい声色で喋っていたのに、急にシレネちゃんの声が冷えた。正直言ってめっちゃ怖い。
「嘘つかないでよ。ね?僕達親友でしょ。」
優しい声だが、身体が中心から冷えていくような独特の冷たさがある。
「もう・・・・しかたないわね。あとで部屋で話しましょ。じゃ、バイバイ。」
いつも通りの声に戻ったかと思うと、シレネちゃんは電話を切った。
「・・・・・ごめんなさいね。僕、ちょっとベロナと話したいことがあるから・・・・・今日の女子会はこれで解散でいいかしら?」
「はい。」
「ごめんなさいね、僕の我儘で。今度ケーキ奢るわ。あと、今日の分も。」
「え、いや、そんな。」
「気にしないで。」
そういういうと、シレネちゃんは会計をすませそくさくと帰っていった。
「・・・・・どうしたんだろ?」
随分雰囲気違ったけど。まぁ、私はこの前のシレネちゃんよろしく一人女子会と洒落込むか。それにしてもここのベイクドチーズケーキ美味しいな。シレネちゃんが女子会で連れていってくれるお店はどこもチーズケーキが美味しくて幸せだ。
「・・・・ベニ?」
んおっ!?
「ジャスミン!!?どうしてここに!!?」
なにしてんの!?
「シレネに来いと言われたのだ。」
「・・・・・・・ああ。」
ウィンクしているシレネちゃんの幻が見える・・・・。ここで思いを告げろというのか・・・・無理に決まってるだろ・・・・。
「座っていいか?」
「どうぞ。」
ジャスミンの動きがなんだかぎこちない。
「・・・・頼んだら?」
「え?」
「ケーキ。」
そういや、この間までジャスミンにカフェ巡り付き合わされてたな。ジャスミンは甘いものが大好きだから。最近は私が避けてるから全然行かなくなっちゃったけど。
「あ、ああ。そうだ。頼もうではないか。ベニはなにがいい?」
「私食べてるから。」
思いっきりベイクドチーズケーキ食べてるだろ。
「本当だ。」
マジで気づいてなかったのかよ。
「それはベイクドチーズケーキか・・・・。むむっ・・・・美味しそうだ・・・。」
美味しいよ。
「どうしよう・・・生チョコケーキも美味しそうだ・・・・。」
ジャスミンはメニューをすごく真剣な目で見ている。こうなるとジャスミンは長い。永遠と決まらない。
「よし!ベニ!それを一口僕に
「断る。」
「頂こう!!」
そういうと、私の静止を聞かずに私のフォークを奪い、ベイクドチーズケーキをパクッと食べた。
「・・・・・このヤロウ!!!」
一瞬、間接キッス!?とか思わないこともなかったが、ベイクドチーズケーキを勝手に食べたことは許さん!!
「いいではないか。僕の生チョコケーキも一口やるぞ。」
私にとっては!!チーズケーキこそが!!!至高なんだ!!!他のものがいくらあっても意味はないっ!!!
「今度チーズケーキ百個奢れ!!!!」
「なっ!!?そこまでやる必要はないではないか!!!」
そんなこんなでジャスミンとのお茶会は始終和やかに進んでいったのだった。




