終わる平凡な日常
下手です文才もないです趣味で書いてます。
私の名前は月笠 菜津真16歳、血液型はB趣味はゲームとかかな、今日から高校生になる健全な女の子のはず…。平凡な日常を送るためには出来るだけ目立たない様にしたいな」
そう出来るだけ目立たずに平凡な高校生活を私は心から望んでいる。
「皆さんおはようございます!私は今日からこの1年B組の担任になりました、波田礼子です担当教科は体育で趣味は読書とスポーツでバレーボールが得意です皆さんよろしくお願いします。それでは一人ずつ自己紹介をお願いします。」
担任がひとりひとりの生徒に自己紹介をさせていきいよいよ私の番になり、自己紹介を始める。
クラス全員の自己紹介が終わったけど誰が誰だか全く覚えられていない。やがて授業が始まる初日なんだから出来るだけ控えめの態度を心がけて過ごそう、そう決めていた。
気付けばいつの間にかお昼休みに入ってた。あれ?今日って何してたっけ?あっという間にお昼になった気がするんだけどと思いつつも私はお弁当を広げようとして居たときに突然机をバン!と叩かれ驚いたと同時に周りの視線が一気に私の方に集まる。
「貴女が月笠菜津真さん?」
いきなり机を叩かれて恥ずかしい思いをした上に声を掛けられた私はビクッとしてお弁当箱を落っことしそうになったけど何とかキャッチ。顔をあげるとそこにはバレッタで長そうな髪の毛を後ろに上げてるクールな見た目の女の子がいた。
正直自分に声を掛けて来る人が居たことにも驚いている。何故なら自ら控えめな態度をとり誰とも交わらないように過ごしていた為にまだ友達と呼べる関係を人は一人も居なかったから。
「!?え、そ、そうですけど、えと…あの、どなたでしょうか?」
「あら、自己紹介がまだでしたわね!あたしは佐々折 洋夏と申します以後お見知りおきを。」
「は…はぁよろしくお願いします…」
「今から貴女にいくつか質問させて頂いてもいいかしら?」
突然質問したいと言われても本当は嫌だったが何故か断れないオーラを彼女は纏っていた。
「ど、どうぞ」
「まず貴女の趣味は何かしら?」
趣味は…ゲームと読書で良いよね?嘘ついてないし。
「え、えと…ゲームと読書ですかね…」
が、この答え方をした事を直ぐに後悔せざるを得なかった。
「ゲーム!まぁ!それは何のゲームかしら?RPGとかRPGとかRPG?」
思いのほか洋夏さんの飛び付きが良くて驚いた。それに何故かRPG一択しかないようなんですがそれは質問と呼べるのかな、でもここで違うって否定したら怖いことになりそうだし同意しておこ。
「あ、RPGも一応やったりもします」
洋夏さんはニッコリと笑ってとても満足そう。
「なら結構です、読書は勿論ファンタジー系よね?邪悪なドラゴンを倒したり闇や光の魔法を使ったりする王道の聖書の事を言ってるんでしょ?」
え、バイブルって何!?聖書の事!?そんな高貴な物読んだ事ないんだけど、洋夏さんはさも決め付ける様に言ってくる。
実言うと私はRPGもファンタジー系の本もあまり好きではない。が、そんな事を底知れぬファンタジーへの情熱に燃える洋夏様に言える訳もなくとりあえず
「はい…」と答える以外の選択肢は私にはなかった。
「次の質問ね、貴女は魔法や特別は力は信じてるのかしら?」
「いえ、魔法とかはしんj…「勿論信じてるわよね!分かってたわ!」」
無論否定する前に言葉を遮られてしまう。いやだから人の話を聞け!と思いながらも私は肯定するしかなかった。
「はい…信じてます…」
「やっぱり貴女には素質があるわ!」
え、何の素質!?
「じゃあ最後の質問よ貴女、部活はもう決まってるのかしら?」
「い、いえ…まだ決めてないです…」
やっと終わるのか、内心ホッとしがらならも妙な質問攻めで少々疲れ気味の私。が、そんな私に構うことなく洋夏様はお話しをお続けにられる。
「良かった!じゃあ放課後私と一緒に部室に来て下さりませんか!」
「え?!、えーといきなり言われてもまだ部活自体何をしようか考えてないのでそう言う勧誘のお誘いはまた今度でもいいですか?」
途端に再び洋夏様の机バン!そして再び私はビクッ、再び集まる周囲の視線の3連続コンボが決まる。
「何を言ってますの?決めてないからこそ早い方が良いのですよ!そうと決まれば今日の放課後あたしが直々にお迎えに上がりますのでちゃんとこの教室でお待ちになられて下さいね逃げたりしたら分かってますわね?」ニッコリ
そう言って洋夏お嬢様は教室をお出になられました。
嵐が去り後にはしーんとした重苦しい空気だけが残された。私何か目を付けられるような事したっけ?考えても思い当たらなかった放課後は教室で待つしかないその選択肢は確定した。
とりあえずご飯食べないと…って後10分しか無いじゃない!急いで私は弁当箱の中身を平らげた。
あっという間に放課後なり私は洋夏さんに言われた通りに大人しく教室で待っていた。
「私に一体何の素質があるんだろう…、」
私の頭には洋夏の貴女には素質があるわと言う言葉がずっと引っ掛かっていた。
「お待たせして悪かったわ」
「いえ、大丈夫ですよ」
洋夏さんが静かに教室に入ってきた。私は洋夏さんに何の素質があるのか聞いてみることにした。
「あの洋夏さん質問いいですか?」
「あら、何かしら?」
「私に何の素質があるんですか?」
「良い質問ねそれは厨二病よ!貴方には厨二病の光る才能があるわ」
「え…。」
私は耳を疑った。え?厨二病って中学時代の思春期に現れる痛い行動や言動とかをするあの厨二病!?
私は断言は出来ないけど中学時代にそんな痛々しい行動をした覚えは無いんだけど!?。