表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2つの桜が繋がる時  作者: 犬鳴 椛子
卒業準備 真相
47/50

3月12日 告白

1文だけ前回のあらすじを入れました。

大切な事なので!

「俺と……付き合ってくれないか……?」


 城坂きさかは突然、問井といへ告白をした。その状況がまったくつかめない問井は頭の中は理解できず、ホワイトアウト寸前であった。

 どうして、いきなりそんな事をこんなところで言い出したのか? そこだけが頭の中を駆け巡っていた。


「ふ、副委員長……? 大丈夫か……?」


 ホワイトアウト寸前の問井はホワーンとした顔をして、天井を見つめていた。そこに城坂が起こそうと揺すって呼び掛けた。


「おいっ、おいっ! 目を覚ませよ、問井みさき!!」

『はっ!!? う、うちは一体……何を……!?』

「やっと起きたか……今さっき、俺が……何を言ったか覚えているか……?」


 城坂が少々照れながら、問井へ聞いた。


『えっ……? ぁえっと……何か突然、すごい事を……言われた様な……? なんだっけ……?』

「ったく……また言わせるつもりかよ……仕方ないな、今度はしぃっかり、聞いていろよ?」


 ホワイトアウト寸前の問井の耳に告白の声は届いていなかった。

 だから、城坂はもう一度だけ深呼吸をして、今度は真剣な表情で問井の目を見た。


『な、なんか、委員長から迫力が……』

「いや、それはいいんだよ……そんなことよりっ!」

『そ、そんなことより……?」


 ツッコミを入れた所で本題の話を戻し、城坂は咳払いをして、言った。


「ぉほんっ……そのな……俺と付き合ってくれないか……?」

『さ、さっきの言葉……空耳じゃなかったんだ……』

「空耳だったら、なんて聞こえてたんだよ……とにかくだ! これは俺の本心! だから、俺はお前の返事を待つ! 問井みさき!」

『えっ……ちょ、ちょっと待ってよ……』


 普段は見ない強気な城坂に対し、問井は勢いに負けて、戸惑っていた。そして、問井の頭に血が上ってゆき、顔を徐々に紅く染めてゆく。


『ぇ……えっ……えぇっと……その……こんな時……うち、なんて言えばいいの……? わかんないよ……』


 いつも以上に弱弱しい問井の様子を見て、城坂は呆れながらも優しく抱きしめる。そして、傍で優しく言う。


「何も難しい事は聞いてない。『はい』か『いいえ』のどちらかの答えが聞きたいだけさ」

『あっ……ぅ、うん……わかったわ』


 問井が落ち着いた事を確認した城坂はゆっくり離れて、告白の返答を待った。その間、180秒程の沈黙が続いた。

 たかが、180秒とはいえども、この2人にとっては210秒と多少長く感じられた。しかし、2人にとっては長い時間に感じたのだった。


 その時、問井が口を開いた。


『あ、あのっ!!』

「ぉおぅっ!? ど、どうした……?」


 沈黙の空間で突然の大声を出す問井に驚く城坂だが、なんとか対応した。


『き、気持ちの整理が……出来たから……伝えてもいい……?』


 いつになく、照れた表情を見せる問井が城坂を見つめる。その表情に城坂も緊張の顔が見えてくる。


「い、いつでも言ってくれ! 俺はいつでも待ってるぞ!」


 すると、問井は思いっきり、頭を下げた。その角度は90度ジャスト!



『ごめんなさい!! うちには、まだそういうのとか早すぎると言うかぁ……! そのぉ……とにかく、今はごめん!!』

「ちょっ!!? おまっ!? 状況的にもそんな事言ってる場合じゃ!? ていうか、なんか悲しいな!? これ!!」



 その時だった。城坂たちの居る反対側の根が崩れ始める。そして、徐々に2人の方へと向かってゆく。


「おい! 考え直せ! これを食い止められるのは俺たちだけだぞ!? 付き合う、付き合わないはもうあとにして、もう形だけでもカップル成立させてくれ!!」

『えっ……でも……』


 戸惑う問井の両肩を掴み、強い眼差しで言った。


「問井みさき! 俺の彼女になってくれ!!(本心)」

『あぇ……は、はぃ……さっきから委員長のくせに……大胆すぎる告白ばかりだよ……』


 問井が顔を逸らした時、城坂が不意に問井の手を握る。


『えっ……ちょっと……?』

「なぁ、突然であれかもしれないが、これからは……『のぼり』って呼んでくれるか……? そのかわり俺も「みさき」って呼ばせてくれ……」

『うぇえっ……!? い、いきなり……!? の、のぼり……』

「おぅっ! みさき!」


 問井は照れながら、城坂は笑いながら、名前を呼び合った。




 ――それと同時に崩壊が止まり、不意に辺りが静かになった。そして、崩壊した先に2つの光が輝く。


「な、なんだ……!? 今度はテポドンか何かか……!?」

『眩しくて……見えないわ……目が……』


 そして、2つの光は更に強く輝き、2人を包み込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ