3月12日 全員協力
一方の城坂は教師を関節技で押さえつけていた。
(あでぃででででっ!! ぎ、ギブ! ギブッ! ギブだぁ……!!)
「へぇ~? ギブって……『欲しい』って事ですか? あなたってドMなんですねぇ~」
(えっ……!? ちょっ!!? ち、違うからぁあ!??)
その時、教師は見た……城坂の顔が腹黒く微笑みながら、見下している表情を……
「もっと欲しいのであれば、遠慮はいりませんよ? たっぷりとお見舞いしてあげますのでね?」
(や……やめろぉぉおおおおおおおおおお!!!!???)
ゴキリッ(関節が外れる音)
「あちゃ~、やっちゃったなぁ。しかも、気絶したよ……まぁ、邪魔が居なくなった事だし、これで行動が再開できるな」
ゴキッ(関節を戻す音)
「みんな、聞こえるかぃ? 俺は今から問井副委員長のいる桜へ向かおうと思っている。協力してくれる人がいたら、1階校舎入り口付近に集まってくれ……それじゃぁ、放送を終わります」
(ピーンポーンパーンポーン)
「さて、どれぐらい集まってくれるかな……? 出来るだけ、沢山いてくれると助かるんだがな……」
城坂が放送室を出ると外の方がやけに騒がしかった。教師はズタボロになっているので、これ以上騒ぐ事はないはずであった。もしかしてと思い、急いで1階の入り口に行ってみると怪我をしたり、痣がついたりしている生徒たちが勇ましい姿で立っていた。
「きみたちは俺の放送で集まってくれた戦士たちか……?」
念のために城坂は確認する。しかし、聞く必要などなかった。みんな良い顔で立ち向かう意思を持っている。城坂にとって、教師よりも頼もしく感じる瞬間がそこにあった。
「よし、副委員長が危ない状況だ……みんなで桜の思惑を阻止してやろうぜ!!」
城坂は大きく右腕を上げた。それに合わせて、生徒たちも声を上げて、右腕を上げた。
(おぉおおおおおおおおお!!!!)
こうして、城坂と生徒一向は桜の木にいる問井の元へと向かったのである。




