3月1日 城坂
今日は3年生への出し物の考案中に真島が『箒を3本折りまーす!』とか言い出して、1本ずつ折るのかと思ったら、まさかの3本同時に折ろうとする間抜けな瞬間を目の当たりにしてしまった。
当然、折れるわけもなく、箒の1本が滑って、真島の頬をいい感じにバシッと叩かれ、クラス全員が大笑いしてた。箒のカウンターって所だろうか? どっちみち、自業自得だな。
何となく、ここの学校の道具や無機物は何か攻撃的な事をすると必ず、返り討ちに遭う様な気がする。そう思うのは俺だけだろうか……?
壁を蹴ると天井から埃が落ちてきたり、床で跳ねれば、タイルが割れて、足を滑らせて、尻餅ついたりと何かしらの反撃がある気がするが、みんなは偶然だと思っているから、基本的に誰も気にしていない。
まぁ、今のところは問題無さそうだから、俺も気にしないでおこう。気にすると負けな気がするから。
それでも、不可解な現象があったら、この日誌にまた記入していこうと思います。先生、止めないでください。俺は誰にも止められんのです。
日本市立二桜高等学校 2年2組
平成28年3月1日
学級委員長 城坂 幡