表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デストビア   作者: 松平悠里
4/5

ショピングモール

 川勝の意味ありげなことばに少し嫌な気分になったが、

 いまさらいかないとかはありえないので。

 僕は大生部の待つアトラクション施設に向かった。

 この施設は期間限定のもので期限がきたら取りこわすような。

 ちゃちなアトラクションなのだが、シューティングやらができるので、

 サバイバルげームもどきを楽しみたいやからにはもってこいらしい。


 巨大なショッピングモールが見えてきた。

 あの中には飲食店や洋服店や日用生活雑貨に、スーパーも併用され

 映画館にゲームセンターなどもある。

 何もかもがあのモールですべてすむわけだ。

 あまりの大きさに館内を見て回るのも大変で、どんな店があるとかは

 まだまだ覚えきっていない。

 

 館内に入ってすずしいクーラーにあたりながら、上の階を目指す。

 館内がすいているので、

 吹き抜け部分にあるエスカレーターが僕の独占のようになっている。

 まるでゲームのはじまりのようなシチュエーションだと思えた。

  

 大生部と待ち合わせのアトラクションは廃墟のビルのような外観を呈し

 モール内の一角を占めていた。

 屋内に迫力のある廃墟のレプリカがリアルにあることに驚いた。

 

「お、来たな、まってたー」

 大生部が大きく手をふり笑顔で僕を迎えてくれた。

「遅くなって悪い」

「いや、急に誘ったんだから、こちらのせいだろ悪かった」

「おまえだけなのか?他の奴は?」

 大生部は大概大人数で行動するので、彼が一人であると言うのは

 僕の認識ではありえなかった。

「あいつらは中だよ、ま、説明するから、まずは入って」

  

 背中を押された時に何かまずい気がした。

 あの時にやはりやめとければ

 川勝に会った時に気がつけばよかったのかもしれない。

 これから僕はとんでもないことに巻き込まれるのだった。



 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ