龍太郎、怪人を取り逃がす
100mの巨大な紫の龍となった龍太郎と、怪人の対決は
第二ラウンドへと突入した。
「流石は、M市を治める龍族の公子殿と言うところですか?」
怪人は不敵に笑うと、胸の前で両掌を合わせてから引き離すと
両掌の間にバスケットボール程の漆黒の球体を作り出す。
「東の龍族の弱点をご存知ですか?鳥の群れに突き殺されなさいっ!!」
怪人が叫ぶと同時に球体から無数の鴉?いや、鳥の形をした闇が
放たれる。
鳥の群れに突き殺されると、龍は蘇生できないと言われている。
迫り来る闇の群れに、龍太郎は口を開き極大なプラズマ珠を放射する。
いかなる理屈か?プラズマ珠が、鳥の形をした無数の闇を打ち消し霧散させる。
今度は龍太郎が怪人へと突撃し、帯電させた巨大な尾を怪人へと振るう。
その凄まじい一撃は怪人へと直撃し、怪人を海へと叩き落す。
龍太郎はそこで攻撃を止めず、自らも急降下し怪人を喰らうべく
巨大な顎を開き追撃する。
そして、怪人を捕らえると顎を閉じその牙で怪人を噛み砕くっ!!
怪人の肉体は跡形もなく粉砕されたはずだった、しかし龍太郎の頭の中に
声が響く。
「それは私の操る人形です、あなたの力は見させていただきました。
今回は退かせて頂きますそれではごきげんよう♪」
・・・・・・ギェェェェェェンッ!!
龍太郎は空に怒りの雄叫びを上げた、そして次こそは怪人を打倒すると決意した。