表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

嘘にしたのは私だった

作者: シキカン
掲載日:2026/04/08


もう聴かないと決めた曲が、ラジオから流れてきた。


あの人に会ったのはファン同士のコミュニティ。

しばらくはみんなで話していたのに、いつのまにか個人的に連絡を取るようになっていた。

毎日メールして、お互いの顔写真も送って、気づいたら私は貴方を好きになっていた。

私は嫌われないように必死にこの想いを隠して、少しでも長く貴方と会話をしたかった。

だけど日に日に貴方への想いは募り、返信がくるたびに嬉しくもなり、苦しくもなった。

逢いたいけど、幼すぎて方法がわからない。

貴方の私への気持ちもわからない。

ずっと一定だったから。


『彼氏が出来た。男性とやり取りするの嫌がるから、もう連絡出来ない。』

嘘にしたのは私。だけど本当ではないとも言い切れない。

あの時は、それでよかったんだと言い聞かせ続けた。

それから何度泣いたかわからない。

好きな曲も聴けなくなった。

結局貴方が私をどう思っていたのかすらわからないままだ。


今は別のアーティストが好きで、かつて好きだった曲を聴くこともなくなった。

…ただ、今好きなアーティストの曲に、私のあの時の気持ちが歌われている曲がある。

その曲を聴くたびに貴方のことを思い出す。

まるで「忘れないで」と言われているみたいで、私は少しだけ音量を落とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ