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歩みだす時間

「悠斗……」

凛の声がかすかに耳に届く。

でも、その先に待つものは、まだ知らなかった。


その日の夜、俺は政府の研究施設に立っていた。

時間移動実験の媒介者として、俺は装置の前に置かれた。

心臓が激しく打つ。


「これで、隼人の時間を…」

光が俺を包み、世界が一瞬、白に変わった。


――そして、気づいたとき、俺は闇の中にいた。

静寂の中、呼吸の感覚すら薄く、時間が止まったようだった。


だが、モニターの数字が動く。

どんどん俺の体が薄れていく、


嫌だ、なんで俺が、そう思ったら


光が消え、世界が戻る。

息を吸う。

生きていた。

俺は死ななかった。


凛が駆け寄る。

「悠斗……!」

俺は笑った。

「俺、無事だ」


「ほう、時間の行き先が決まってなかったから戻ったのか」

おれは仮死状態から戻った。

そして凛と、静かに夜空を見上げた。

星は、遠くで瞬いている。


――数年後。


ニュースでは、かつて話題になった「寿命移動実験」のドキュメントが流れていた。

社会は少しずつ、それを受け入れ、規制や議論が行われている。


俺はコーヒーを片手に、窓から街を見下ろす。

凛は隣で笑い、おれは冗談を言っている。

世界は変わった。

でも、考えることは変わらない。


「生きる意味ってのは、やっぱり答えじゃなくて、考え続けることだな」

俺は小さく呟く。

「悩んで、喜んで、泣いて、一喜一憂すること」


凛が笑った。

「悠斗、相変わらず哲学的ね」


俺は深く息を吸った。

「そうさ、だからこれからも考え続ける。

 誰が何と言おうと、俺たちは生きるんだ」


窓の外、太陽が街を照らす。

まだまだ長い時間が、俺たちの前にある。

そして俺は心の中で誓う――


考え続けることを、やめない。

初めての投稿でものすごく緊張しましたが最後まで読んでくれた方ありがとうございました

初めてで間違っているところや分かりにくいところがあったと思いますがありがとうございます

 君に生きるを見せよう はこれで終わりですが次の作品も何話か制作しておりますのでみていただけると嬉しいです

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