第六話 初めての依頼 ②
「確か、門を出てすぐの所の森にゴブリンと薬草はあるんだよね、ならまず、薬草から見つけて、ゴブリン討伐と行きますか。」
リュウセイは依頼書に描かれていた薬草を納品数分摘み取りアイテムボックスの中に入れていった。
「さて、後は、ゴブリン討伐だけ、討伐しつつ守りが何処まで持つか試してみたいな…危険かな?だけど、守りを過信するのはダメって言っていたもんね女神様も、でも、知らなきゃ対策が取れないよね。」
誰もいない森の中でリュウセイの声は静かに消えていった。
暫く歩いていると一体のゴブリンを発見した。
「見つけた、あれがゴブリン、地球で表現されてるゴブリンと一緒だな。」
全身緑で耳が尖っていて、手には棍棒みたいなものを持ち腰みのを巻いている、歯は、歪で口からはヨダレが垂れていた。
「実際見ると生理的に無理だな気持ち悪い、アニメでは、可愛くもあったし愛嬌もあったがこいつはとてもじゃないが仲良く慣れそうにないわ。」
(そういえばゴブリンと言えばアニメでは血を浴びたら落ちないってやつだったな、魔法でやるかってか魔法ってどうやって使うんだ?アイテムボックスみたいに想像したらいいのか?ファイアーボール…あ、出た、想像で行けるみたいだな。)
リュウセイは無事魔法の使い方を覚え?、遠くからファイアーボールを放ってゴブリンを狙った。
「よっしゃー、100点!……あっ、やべぇやべぇ全身真っ黒じゃん、確か耳を持っていけばいいんだよね、守りがどの位で消えるのかも試したかったのにこれじゃワンパンじゃん、次のゴブリン探さないと。」
暫く歩いてゴブリンの少数の群れに遭遇した。
「幸い向こうは気づいてないな、五体か多いな、念の為に、アイテムボックスからブロンズソードを取り出しておくか。」
アイテムボックスからブロンズソードを取り出して、精神統一をしつつ、気を引き締めて、ゴブリンに立ち向かう。
リュウセイが牽制を込めてさっきと同じファイアーボールを放つと同時に茂みから飛び出し、1体目のゴブリンを横一文字に切り裂いた、続いて、2体目は剣をはらいながら後ろに飛んだ、3体目は守りに攻撃を防がれ、大きく隙ができ、呆気なくやられた、続いて、4体目5体目も、難なく倒すことができた。
「以外に簡単だったな、体がめちゃくちゃ軽い、高校のインターハイを思い出すな、あの頃は、思い通りに体を動かすことが出来たけど、あの会社に入ってからは全く言うこと聞いてくれなかったからな。」
倒した五体のゴブリンから討伐の証として、耳を剥ぎ取り納品カバンに入れた。
「この体のお陰なのか、余り罪悪感なく倒すことが出来たし、もう少し、戦い慣れしておきたいな、暫く歩いて、何も無ければ暗くなる前に帰ろ、暗い中森の中をうろちょろするのは自殺行為だもんな。」
再びゴブリンを三体見つけ、難なく倒したリュウセイは、満足顔で、帰路につこうとしていた、その時。
「だ、誰かー助けてくれーーー!」