第三話 冒険者ギルド②
リュウセイはテンプレ通りに絡まれたのであった。
「あの、僕としては、あなたと戦う意味が分かりませんし、それに痛い思いをするのは嫌なで断ります。」
残業戦士の泉龍星はNOと言えるタイプだった。
「てめぇ、俺をおちょくるの、いい加減にしろよ、俺がてめぇを痛めつけるのにてめぇの許可なんていらないんだよ。」
「あ、そうですか、僕にはあなたの憂さ晴らしに興味無いので、他に当たってください。」
リュウセイは冒険者Aを無視して奥の受付まで歩いていった。癪に触ったのか冒険者Aはいきなり殴りかかってきた。
「うわ、びっくりした、急になんなんですか、警察呼びますよ。」
「てめぇ、何しやがった。」
冒険者Aがリュウセイに殴りかかった瞬間リュウセイの持つ女神の加護の力で攻撃を防ぐことに成功したのだった。その後、冒険者Aは他の冒険者達に取り押さえられて外に連れて行かれた。
「災難だったわね、改めまして、ようこそ冒険者ギルドサイアイズへ!新規登録者ですか?」
「はい、そうです。」
「では、登録しますのでこちらに必要事項に記入をお願いします。」
「(しまった、文字は読むことできるけど書くとなるとどうなんだろ)あの、代筆て可能ですか?」
「はい、可能ですよ、お名前はなんでしょ。」
リュウセイはギルド職員に聞かれた事を答えて言った。
「はい、これで、登録は完了です、ギルドカードを無くすと再発行が出来なくなりますので無くさずお持ち下さい。それと、ギルドカードは身分証の代わりにもなります。最後にギルドカードにリュウセイ様の血を数滴垂らしてください。」
リュウセイはギルド職員から針を受け取りギルドカードに血を数滴垂らした。
「おや、これは凄いですね、魔力が50万あるなんて、とても珍しいですよ。」
「なんで、わかったんですか?」
「そうでしたね、言うのをすっかり忘れてました、ギルドに血を垂らすと本人のステータスが表示される仕組みになっているのです、因みに、宮廷魔導師は多くても2万行かない位ですね、なので魔力50万はかなり国でも譲歩されますよ。」
「そうなんですか、後お金の相場が分からないんですけど教えて貰えますか?」
リュウセイはギルド職員からお金の相場や色々な事を聞いてギルドを後にした。
「なるほどね、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の4種類か、銅貨が日本円で100円位、銀貨が1000円位で、金貨が1万円位、白金貨が億単位の支払いの時に発行されるのか、手持ちの金貨5枚だから日本円で5万位ね。」
(とりあえず、服と腹が減ったから腹ごしらえだな。)
「とりあえず、明日から働き出すとして、汚い格好しても、宿屋には、泊まらして貰えないだろうしね、服屋の場所と宿屋、屋台とかの場所もギルド職員から聞いてるから安心安心。」
(そういえば、今日受付を担当してくれた人なんて言うんだろ、明日聞けばいいか。)
なんやかんやで一日を無事過ごせたのである。