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第十八話 王族の護衛 ⑩

場所は戻り、取り残されたリュウセイは、途方に暮れていた。


「さて、さて、どうしたもんかね、ここまで徹底して嫌がらせ紛いなことされたことなかったのに、ここに来てやられるとは、思わなかった。」

リュウセイは、馬車が通ったであろう、道を歩いていた。


「俺の歩きで、馬車に追いつくことは絶対にありえないし、こっちが王国に着く頃は、向こうは既に依頼達成の報告をし、俺は途中放棄と見なされるだろうな。」

リュウセイは考えながらも、歩いていた。


「そうだ!ゴブリン達を倒した時俺、飛んでたじゃん。」

正確には空中に浮いていただけだけど、リュウセイは浮くことができるなら飛ぶことも可能だろと思っていた。


「浮くことは簡単にできるけど、飛ぶとなると、どうしたもんかな、なんだったかな?地球にいた時、一度だけ読んだ本に確かあれは、飛行魔法だったかな?」

リュウセイが口にした途端、リュウセイは飛んでいた。浮くではなく、本当に飛んでいたのだ。


「スゲー飛んでる!飛んでるよ!楽しー!!!」

リュウセイは飛ぶのに慣れるため旋回したり、急上昇や急降下などして、楽しんでいた。


「ジェットコースターみたいな絶叫系好きなんだよね、それと同じ感覚で飛べば簡単に飛べる!何より楽しい!!!」

リュウセイは飛ぶことにより馬車との距離を一気に縮めた。


「おや?あれは魔物に襲われているのか?」

リュウセイは鑑定のスキルで魔物の情報を見た。


「魔物の名前はオーク、これまた地球ではよく小説に出てくる魔物だな、見た目もまんまだわ、えーと、他に情報無いかな。」

リュウセイは鑑定スキルでオークを見たが名前以外に何も情報は得られなかった。


「さて、さて、この場合あいつらを助けた方がいいのか、助けない方がいいのか悩みどころだな。」

本来なら助けた方が絶対いいはずだが、リュウセイは少し前に置き去りにされていたから、悩んでいた。


「向こうは高ランクのパーティが沢山いる訳だし、オークくらいの何とかなるだろ、あの読んだ小説には、オークはDランクパーティが倒せるくらいって書いていたような気がする。」

リュウセイは、問題ないと思い上空から高みの見物をしていた。

この世界のオークはとても強く、ゴブリンより、頭が良く魔法無効のスキルも持っていた。


「手こずっているのか?オークは簡単に倒せるはずだろ?なんでそんなに手こずるんだよ。」

ここでのオークの知識がないリュウセイは不思議がっていた。


時は遡り、オークに襲われる数分前。

ジャイアント、ワークル、キトス、氷帝の4パーティは順調に王国まで進んでいた。


「よし、ここらでキャンプをするぞ。」

ジャイアントとリーダーライドが言うと、各々準備に取り掛かった、その時、突然オーク四体が襲ってきたのだった。


「なんで、こんな所にオークがいるんだ!みんな臨戦態勢に入れ。」

ライドは他のパーティに、指示を出した。


「ワークル、氷帝で、馬車を守れ、俺達とキトスでオークの進行を止めるぞ。」

遠距離からの攻撃が得なワークルを馬車の近くに配置させ、ワークルを守るように氷帝、そして攻撃力の高いジャイアントとパーティバランスが取れてるキトスでオークと戦っていく。


「おらーーー!!!」

ライドの重い一撃がオークに直撃し、オーク一体が怯み、キトスのメンバーが攻撃を仕掛け、次いでワークルが遠距離で仕留めていく。

オーク達も仲間が殺られ冷静ではいられなかったが、一匹のオークが落ち着かせた。


「なんだか、変じゃないか、あのオーク他のオークに指示を出してるよ。」

キトスのパーティリーダーがライドに言うと、ライドも「確かに」と一言そう呟いた。

すると、一体のオークの腕が飛ばされた。


「あーあ、見てられませんね、オークに何てこずってんだよ。」

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