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第十五話 王族の護衛 ⑦

次の日、リュウセイは朝早く目が覚めて宿の食堂で食事を終えて部屋に戻り、荷造りを始めた。


「まぁそれほど荷物もないし、アイテムボックスもあるから片付けはすぐに終わるわな。」

ものの数分で荷造りは終わり宿の女将にお礼を言い冒険者ギルドに向かった。


「あ、エミリーさん集合場所聞くの忘れてしまってどこに集まればいいんですかね?」

リュウセイはエミリーから街の門に行けばいいと聞き門に向かった。


「色々な人が集まってるんだな、知り合い居ないかな?」

リュウセイは知り合いの冒険者を探すべく、歩いた。

暫くして、アキナを見つけ駆け寄った。


「アキナさんおはようございます!」


「リュウセイ、あんたも来たんだね、そうか依頼できたんだね、まぁこんだけ、実力者が居れば問題ないよ。」

氷帝をいれ4パーティが集まっていた、アキナはリュウセイにそれぞれのパーティの説明をした。


「あそこにいるのがワークルってパーティ、遠距離から正確に攻撃を当てる隠密が得意なパーティさ、で、あそこの3人で喋っているのがキトスってパーティバランスの取れたいいパーティだよ、最後に王太子の兵と喋ってるパーティが、ジャイアントってパーティ、攻撃重視した一撃必殺を得意としてるパーティだよ。」

アキナの説明が終わる頃に、王太子の兵がリュウセイを呼び出した。


「リュウセイ、あんた王太子様になんかしたのかい?心当たりがあるなら謝るんだよ!」


「僕もよく分からないんですよね、なんでも王太子様が直々に僕を指名したらしく、僕自身も困惑しているんですよ。」

リュウセイはアキナと別れて、兵の元に向かった。


「あの、リュウセイは僕ですけれども、何か粗相してしまいましたか?」


「君がリュウセイだな、王太子様がお待ちだ、中に入りたまえ。」

リュウセイは簡単な検査を受けて馬車の中に入った。


「お前がリュウセイか、オーダから噂は聞いているぞ、キラーボアを一撃で倒すほどの力を持つそうだな。」


「え?オーダを知っているんですか?差し支えなければ何処にいるのか教えて貰えませんか?」

目の前の王太子は少し悩む素振りを見せてこう答えた。


「すまない、私もどこに行ったかは分からないのだ、ここに来る途中で出会ってな、意気投合して話していたのだ。(ちゃんと説明しないからだオーダめ)」


「そうですか………」

オーダの行方を掴めずリュウセイは落胆した。


「そうだった、私の自己紹介をしなくてはな、私はエルニダ・フォン・ライツグルグ・ラザニアである。長いのでな、エルニダだけでいいぞ」


「そんな訳にはいきませんよ、エルニダ様、私なようなしがない冒険者を指名していただき、ありがとうございます。」


「ところでお主に聞きたいのだが、ラーグル・フォン・メントスパは知ってるか?」

エルニダが言った名前には薄々覚えがあり、答えてもいいものなのか悩んでいた。


「うむ、その反応を見る限り、知ってはいるが、答えにくいとみた、どうだ?」


「そうですね、その名前には聞き覚えがありますね、あまり思い出しくありませんけど。」


「だろうな、私の父の所にこんな紙が届いたんだ」

エルニダがリュウセイに差し出した紙は、その人物が死んだ時に出される正式な紙であった。


「……あの人たちにとっては、僕は死んだモノ扱いなんですね。」


「そこで相談なんだがな、私はこのメントスパの領主連中がどうも好かん、一緒に片付けないか?どうだいい考えだろ?」


「そうですね、その前に僕が実は強かったっての見せつけたいです。」


「うむ、そうだな、それならもうすぐ私の姉の誕生日が近づいているんだ、それに出ないか?恐らくだが、メントスパの領主は来ると思うぞ」


「ですけど、僕は、貴族の礼儀なんて知りませんよ?」


「もうすぐと言ってもまだ一月ある、その間に礼儀を叩き込む。」

いい考えだろ?と言わんばかりにリュウセイを見つめてくるエルニダ、しかしリュウセイは少し悩んでいた。


「(このまま死んだことにすれば平穏な生活を送れるのでは)そうですね、やりましょ!やるなら徹底的に!(けど、こっちの方が面白そう)」


「良くぞ、言った!さて、リュウセイよ、お主は私の護衛である故今はこの馬車を出て、適当ないい訳を言っておいてくれ。」

リュウセイは了承すると、馬車を出てアキナのところに戻り、王太子様と年齢の近い

自分が話し相手として選ばれたといい訳をした。

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