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冒険者ギルドにて①

「ちょっとまって、、速い」

ゼイゼイ言いながら走るコウキを傍らに

「お兄ぃ、このくらいでバテてたら話にならないよ?」

と涼しい顔で軽々とはしるユキ

そういえばこいつ現役の陸上部だった。

「高校生なのに中2に負けるのってどうなの?」

ユキの質問に答える事もなく純粋に疑問をぶつける。

「それより今、走る必要あった?」

「ん〜 ないね〜」

こいつさらっと言いやがった

「強いて言うならお兄ぃの運動不足解消?」

そう言ってだんだんスピードを落としていく

「はぁはぁ」

「お兄ぃ 息が切れてるだけだろうけど変態みたいだよ?」

「ちょっとは心配してくれないか?」

息が整ってからゆっくり周囲を見回す。

「あらためてみるとやっぱり不思議な世界だな。」

「うん。私達の世界じゃないね。」

中世ヨーロッパ風の町並み そこに存在する科学では説明できない法則

空を飛ぶ人間 勝手に調理されていく料理 道を歩く人ならざるもの

見たこともない食材や料理 人々の服装からして彼らの世界ではない


そんな景色を眺めながら歩くこと数十分 なんとか冒険者ギルドに到着した。

なぜギルドの場所がわかったかというと、ユキが部屋の中にあった地図で確認していたらしい

よくできた妹だ。


「いらっしゃいませ〜!」

入った瞬間に明るい笑顔で受付のお姉さん挨拶してくれた

「新規登録の方ですね?」

「それではこちらにどうぞ」

言うが早いか椅子に案内された。

ギルドの内装はいかにもという感じだ。

海外のパブに似ている。

いくつかの丸テーブルが並びそれぞれに3人ほど座っている。

案内されたのは中央にあるカウンターのような席だ。

俺とユキは別々の席に案内された。

「なんで新規登録だと分かったんですか?」

「扉をくぐった瞬間に冒険者手帳がスキャンされるので

登録されている方かどうかはすぐに分かるんですよ。」

なるほど一種の防犯システムとしても機能している訳だ。

「新規の登録ってどうやるんですか?」

「まずは9枚の同意書にサインをお願いします。」

内容にさっと目を通し"コウキ"と書いていく。

ついでにユキの分にも目を通しておく。

名前を書くだけだったのでわずか3分足らずで終わった。

「続いてこちらの紙に必要事項を記入して下さい」

受付のお姉さんに促され紙に目を通す。

記入事項は 名前 出身地 性別 

特殊なところで 種族 希望する戦闘タイプ などがある

「この戦闘タイプって何ですか?」

そう聞くと親切に説明してくれた。

細かく説明してくれたので30分ほどかかったが

要約すると

・戦闘タイプは後で調べる適正によって決まるから空欄にしといていいよ。とのことだった。

時間返せ

出身地のところにはチキュウと書いておいた大丈夫だろうか?

「お兄ぃ、まだぁ〜?」

ユキは一足早く書き終わったらしい。

急いで余った欄を埋めお姉さんに渡す。

「はい、ありがとうございます。」

書類を持って奥の方に行ったかと思うとすぐに戻ってきた。

まだ奥があったのか

「それでは、こちらにどうぞ。」

といって右奥にある部屋へと案内された。

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