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プロローグ

 アスース大陸と言うこの世界で幾つか有ると言われる大陸の一つ、人々は移動式の浮遊じゅうたんや浮遊ソファーで街から街へ、生活も薪を使わず火炎魔術を使い、喉が渇けば水系の魔術で癒す、この様な大魔法時代、魔法至上主義の世界で・・・


 この世界に転生した俺は自力で魔法が使えない『不適正者』として産まれてきた。


 俺の名前はファーレン、家名は無い、ありがたい事に学園都市の近くで産まれた為、学園都市市民向上政策の一環である『人材発掘』として教育機関に所属できた。頭の出来は良かったので学問としての魔法は魔術、呪術、精霊術、神聖術等何れも履修し学部は卒業出来た、まあ実技は補助が無ければ使えないので正しくは『放り出された』が正解である、今でも己の内に誰しも存在すると言う『M.P』は俺自身扱う事が出来ず辛うじて学生時代に補助具の『魔石』を使い、呪術の『使い魔獣契約』を行使、その契約獣の『M.P』と『魔石』が無ければ俺は魔術を使えない。つまりは劣化魔術師と言う訳だ

 学園でのカーストは実技の出来に直結していたので劣化魔術師のレッテルが貼られた俺はカースト最下位だったが運良くいじめられずに過ごせていた、まあ筆記は上位だったので小遣い稼ぎに個人レッスンしていたのが良かったのかも知れないが、そんなこんなで魔法学園は卒業出来たがやはり世間は其なりに魔法が使えないと就職活動は厳しく、学園内でしていた家庭教師じみた仕事も劣化魔術師の俺では求められる要求に届かなかった。

 そんな俺に街で出来る事は無く、必然的に辺境と言われる外部に、職業としてはあまりに野蛮な『冒険者』へ成ったのは必然的だった様に思える。

 『冒険者』とは?所謂、何でも屋に属する職業で、多くは街や辺境都市に所属する個人~6人のグループが大半である、それらをまとめるのが『冒険者ギルド』、人類未踏地の探索補助から小さな農村・開拓地の護衛及び害獣駆除、果ては手紙の配達といった物までを扱う業種である。戦闘特化であれば『傭兵ギルド』といった所も有ったが今は大魔法時代、求められる技能者も大半は魔術師で其なりに継続戦闘を求められる、俺では其処まで持たない。

 世の中には他に『魔術師ギルド』『商会ギルド』『錬金術師ギルド』とある、簡潔に言えば『魔術師ギルド』は魔術の研究所、『商会ギルド』は各種商人の寄合、『錬金術師ギルド』は魔術を扱わない技術を研究する機関だが個人出資が必要不可欠、何処もコネが無ければ入れない。

 後は、資質が有れば『吟遊詩人ギルド』国家組織の『斥候ギルド』国々や街の暗部である『闇ギルド』が有るが一般的に『吟遊詩人ギルド』以外は関わる事は少ないだろうか。

 俺自身は『冒険者ギルド』に所属するために他のギルドとは余り接点は無いが、其でも全く無いとは言えないので多少記憶に留めている、俺には基本的に劣化魔術師と言った欠点が有るから他の技術的能力が必要不可欠だからだ、その為今では『便利屋』で名前が通っていて、臨時パーティーにそこそこ呼ばれる位は評価されている筈だった。

 そう、巷で噂の『勇者様パーティー』に誘われるまでは

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