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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第三部 飛翔
99/104

俺達のエピローグ

最終話の後書きに書いてあったとおり、後日談です。


ではどうぞ。

……久しぶりの日本だ。



俺、蛟刃カイ、23歳。

大学を出て1年経った。

そして俺は1年ぶりに日本に帰国したのだ。

まあ去年は忙しかったから。皇家の仕事とか。

「さて……」

俺はナナちゃんと俊哉と空港で待ち合わせることになっている。

「カイ先輩!」

「おうナナちゃん!」

「久しぶりだな」

「俊哉か!結婚式以来だな!」

そう、1年前に俺は俊哉と姉さんの結婚式に出席するために日本に戻ってきたのだ。

というか姉さんと結婚するのは少し複雑だったけどな。

まあ少し姉離れもしたし。

「あれ?さや先輩は?」

「ああ。何か瀬川先輩に会うらしいから後で来るよ」

ナナちゃんの質問にしっかり答えた。

「じゃあ行こうか」

俺ははなびの家に向かった。

ピンポーン

「はい」

俺がインターホンを押すと向こうから声が聞こえた。

「カイだ」

「カイ!?」

ドタドタ!

ガラガラ!

……なんだこの音。

ガチャッ

「お待たせ」

「あれ?咲じゃん」

しかも出迎えたのははなびじゃなくて咲だった。

「悪い?」

「いや、そうじゃなくて何でいるのかな?みたいな」

「そうしたほうが手間が省けるわ」

「確かに」

俺は咲の言葉に納得した。

それにしても……結局咲は小さいままだな。

ナナちゃんは今でははなびより身長高いのに。

「お、お待たせ……」

そして後から疲れ果てたはなびが出てきた。

「おうはなび。聞いたぞ。また男フッたんだって?」

「な、なんで知ってるのよ!」

はなびがたじろぐ。

「だって咲が」

「さ〜き〜!」

はなびが咲に掴みかかる。

「だ、だって〜!」

まあじゃれ合ってるようにしか見えない。

「じゃあ行こうぜ。オアシスに」

「だな」

俺達はオアシスに行くことにした。



チリンチリン

「いらっしゃいませ」

「おっ。新マスター!」

レイはここの若きマスターになっている。

なぜならマスターは結婚したから。

もちろん相手はナナちゃんの姉の一美さんだ。

「なんだカイか……」

「ええ!?久しぶり会ったのに何その反応!?」

まあいつものことだけど。

「それより座ったら?他のお客様に迷惑」

「そ、そうだな……」

俺達はカウンター席に座った。

……何だかレイが忙しそうだ。

「よし!レイ、手伝うよ!」

「いらない。どうせやり方忘れてるでしょ」

「失礼な!」

俺は叫んだ。

「ていうかレイこそ料理うまくなったのか?」

ここは喫茶店。

もちろん料理も置いてある。

ならば料理の腕も必要だろう。

「全然。元マスターとナナちゃんに任せてる」

「うわっ!名前だけのマスターじゃん!」

「そうよ」

「否定もしないのかよ!」

相変わらず俺達のテンションは変わらす。

というかたった5,6年で変わるわけないか。

大きな事件でも起こらん限り。

俺達はそこでしばらく話した。



「で、奥さんは?」

「あ、さやは……」

チリンチリン

「遅くなってゴメンね」

さやがやって来た。

えーと……去年結婚しました。

「さや先輩!」

ナナちゃんを初め、みんながさやを見る。

「で、カイ」

しかし突然俺に詰め寄るさや。

「な、何ですか?」

「この女誰?」

俺に差し出されたのは1枚の写真に写る1組の男女。

男はもちろん俺。

女のほうは……

「ああ!?委員長め!また嵌めやがったな〜〜〜!!!」

『え?』

ちなみに委員長が俺の異母姉さんということはみんな知っている。

そしてその委員長は姉さんと手を組んで俺にこういう合成写真の悪戯をしてくる。

「またいつものだよ!」

「そうかしら?それって本当に浮気したときの言い訳にも出来るわよね〜?」

「ヒ、ヒィィィ!!」

さやさんの怖い顔が俺に近づく。

「な〜んてね」

「え?」

すぐにニンマリと笑うさや。

「私、カイのこと信じてるしね」

「よ、よかった……」

俺はほっと胸をなでおろした。

「あ〜あ。やっぱり変わってないじゃん」

「尻に敷かれてるね〜」

「そこ!うるさいよ!」

はなびとナナちゃんが俺を茶化す。

「あ、そうそう!実は俺達……」

俺はさやと目配せする。

「双子の子供が出来ました〜!」

『え!?』

みんな驚いたようだ。

『やっと!?』

「そっちかい!!」

つい突っ込んでしまった。

この癖だけはアメリカに行っても直らない。

ちなみにアメリカバージョンはNANDEYANEN!ではない。

「することなんて何回もしちゃってる割には遅すぎだもの」

「レイ!!そういうことを平然と言うな!!」

俺はレイに顔を赤くして叫んだ。

「で、子供はどこ?」

「それが……」

俺は声を低くした。

「父さんが連れてかせてくれなかったんだよ!何か滅茶苦茶可愛がってるし!」

「あーなるほど」

「確かに孫が出来ると突然優しくなる人がいるもんね」

みんな俺のセリフに納得する。

「で、名前は何?」

咲が俺に訊いてきた。

「ああ……」

俺は上を見上げた。



俺達は元気でやっているよ、武満。



今度こそお前を幸せにさせたい。



だから……



たけしみつる。お前達は俺が絶対に守るよ。




Fin




以上一応「生徒会な日々」は完結です。

何故一応なのか?

それはまあいろいろと……


さて困るのは次どうすればいいのか。

現在連載しているもう一つの作品は私の息抜き作品なので、更新は不定期……


なのでこの作品の続編、アナザーストーリーを作るか、新たな作品を執筆するのかを悩んでいます。

それはまあ後で考えるとして……


読んで下さってくれた方々、真に有難うございます。

これからも頑張っていきたいと思います。



By CFF-沙希

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