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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第一部 日常
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第6話 暖かき絆と生徒会

仮タイトルは「人は一人で生きてゆけない。」


レイ編完結です。

シリアス要素が強いです。

その日俺は久しぶり授業をサボった。というか出る気にならなかった。唯一救いなのは風見さんは普通に授業を受けていることだ。気にしてないならいい、でも俺にはそういう風に心配する権利も無い。そしてこの事実だけが俺を襲う。




俺は彼女の心に傷をつけた。




授業が終わった後、心配に思った俊哉とはなびが屋上にやってきた。しかし俺はそのことは想定済みだった。今は誰とも会いたくないので俺は学校を出て傘も差さずにふらふらと歩いていった。そのままフラフラしながら昼を過ごした。

歩いている途中、不良らしき男達と肩がぶつかった。だが俺は気付かずに歩き続けた。後ろから怒鳴り声が聞こえたが、気にしなかった。すると突然後頭部に殴られたような痛みが走った。というか殴られたのだろう。俺はその場に倒れた。しかし男達は暴行を止めなかった。そして俺の意識が朦朧とし始めたときにやっと暴行は収まった。しかし財布を抜き取られ何かを不良達に取られてしまった。でもまあ大したものはないし・・・でも会長のお守りは取られないように・・・と思いながらそこで意識をなくした。



-Toshiya and Hanabi SIDE-

俊哉とはなびは授業を早退した。いつまでも帰ってこないカイが心配だったからだ。だが二人ともレイには問い詰めなかった。そこを知っているあたり二人は大人といえるだろう。

「嫌な予感がする・・・」

「私もなのよね・・・」

不安そうな顔をする二人。

「自殺・・・は無いな。」

「そうね・・・でも自覚無しでやる可能性はあるわ。」

「・・そうかもしれないな。俺は町の方を探す。はなびちゃんは住宅街のほうを頼む。」

「任せて。」

二人は分かれて探すことに決めた。この際に俊哉はきちんとはなびの方を安全ルートにしていた。

一方はなびはそれに気付いていないようだ。



-Saya SIDE-

光芒学園の生徒会長こと蓮見さやがその光景を見たのはたまたまだった。体育の授業中にのどが渇いたために水飲み場に来ていた時、裏口から出て行く一人の男の背中が映った。普通ならば無視してもいいのだが、その後姿に見覚えがあったので気になってしまった。

「どうしたのさーや?」

親友の瀬川ゆうが話しかけてくる。

「ん。何でもないわよ。そうだ!ちょっと調子悪いから早退するって言っておいて。」

「ええ!?」

そういって更衣室まで駆けて戻っていった。

「元気あるじゃん・・・」

とゆうは呟いたがしょうがないなと言わんばかりに体育教師のところまで行った。



悪魔がいた。

俺の目の前に。

正確に言うと悪魔のような生き物だが。

何故か俺はこの悪魔にデジャブを感じていた。

「ククク・・・」

悪魔が笑い始めた。

俺は大声を出そうとするが、何故か声が出なかった。

「お主は弱い。弱すぎる。」

悪魔が耳元で囁いてくる。

「その弱さを漬け込まれる。クク・・・」

悪魔がまた気味悪く笑う。

「だがその弱さは私にとって糧になるであろう・・・」

何を言っているのか分からなかった。

だがこれだけは分かる。

こいつは良くない、と。

「そう睨むなよ。ずいぶんと世話になっただろう私に。」

そう言うと感覚が変な感じになる。

まるで自分が自分じゃないようなそんな感覚に襲われた。

この感覚は「あの時」に似ていた。

俺が孤独になるきっかけになったあの時と。

「力むな。さあ受け入れろ。全てを。」

「あ・・・・う・・・・」

体に力が入らない。

声もわずかしか出ない。

これは罰か?

これは報いか?

今の俺では何も考えられなかった。

「ククク・・・さあ。ショーの始まりだ。・・・・!」

突然悪魔らしき奴の顔が強張った。

「チッ・・・時間切れか・・・まあいいあいつは後でたっぷりと可愛がってやる。」

そう捨て吐いて悪魔らしき生物は目の前から消えた。

今目の前にあるのは漆黒の闇だけだ。

「カイ!カイ!」

俺を呼ぶ声が聞こえる。

行かなくちゃ。行かなくちゃ。何故かそう感じた。この暖かさを俺は知っている。

俺は一筋の光のほうへと向かって走った。



俺が目を覚ますとまず知らない天井が飛び込んできた。そして体全体に痛みを感じる。

1分ほど経つとやっと意識が覚醒し始めた。

「俺は確か・・・痛え・・・」

俺はほおを押さえる。殴られることは昔からあったがこの痛みだけはどうもなれない。

ガチャッ

すると突然高級そうな扉が開いた。というか良く見ると全体的に高級感満載な部屋だ。

「気がついたのね?よかった。」

入ってきたのは何と会長だった。

「会長?どうしてここに?」

「ここ、私の家だから。」

「ええ!?」

俺は知らないうちに会長の家に運ばれていたらしい。

「びっくりしたのよ。痣だらけで倒れてて。」

「すいません。ご迷惑をおかけいたしました。」

俺は本当に申し訳なかった。人を傷つけた後、人に迷惑をかけるなんて。

「迷惑じゃないわよ。私、頼られるの好きって言ったでしょ?」

会長が優しく微笑む。俺の心が少しだけ軽くなった気がした。

「さ、話してごらん。何があったか。」

「で、でも自分でやれって・・・」

本当は会長に話したいのに素直になれずに前の話を盛り返す。

「いいから言いなさい。」

有無を言わせぬ物言いだったが、それとなく優しさが含まれていた気がする。

「俺は・・・」

そうして俺は結局会長に全てを打ち明けた。

会長は終始何も言わずに俺の話に相槌をうつだけだった。

「以上です・・・」

俺は何とか最後まで言い終えた。

「今のあなたはどうしたいの?」

話し終えると会長がいつものような口調で質問してきた。

「俺は・・・」

俺は迷っている。ここで答えを出すべきなのだろうか。だがここで答えを出してまた傷つけてしまったら・・・そんなことばかり考える。

「私だったら・・・難しい問題だけどぶつかりにいくわ。だって悔しいもの、自分が。このまま引き下がって納得は出来ない。例え傷つけてしまったとしてもその先に明るい未来があるなら別よ。それに・・・前例があるしね。」

そう悪戯っぽく微笑む。

「でもね、無理しなくてもいいのよ?正直これ以上君が傷つくのは見たくないの。だから、諦めてもいいのよ?」

会長の優しさが俺を刺激する。会長の慈悲が俺の心を軽くする。会長の暖かさが俺の心に火をつける。だから俺は・・・

「会長・・・俺、やります。」

「何を?」

「風見さんと友達になって痛みを分けてもらいたい。俺は諦めたくはない。」

俺の決意は固まった。さあ会長はどう来る!?

「やっぱりね・・・じゃあどんな理由で友達になりたいの?」

会長の瞳と雰囲気が真剣になった。俺はまっすぐその瞳を見つめた。

「友達になりたいから。球技大会なんて関係ない。俺はあいつと普通におしゃべりして馬鹿したり遊んだりしたい。その楽しみをあいつに教えたい・・・俺はあいつの笑顔が見たい。」

一気に言い切った。どうにも恥ずかしい台詞を口走ったようだが俺は本気だ。

「そう・・・私の出番はこれまでよ。後は行動だけね。それにしてもいつも君って後手に回るわね。」

会長が微笑んだ。その微笑みにどんな感情が隠されているか俺は知らない。しかし悪い感情ではない、と言い切れる自信はある。

「じゃあね。期待しないで待っているわ。」

「はい!」

俺は会長に勢いよく告げると外へ行こうとするが、ここがどこだかわからないことを思い出した。

「セバスチャン。」

「はい。お嬢様。」

「彼を学校まで送り届けてちょうだい。」

「かしこまりました。」

セバスチャンはそう言うと俺を車庫へと導いた。

見るからに高級車であろう長い車に乗って俺は学校へと連れて行ってもらった。



学校へ着くとかなりの人たちに注目されていた。それは当然だ。見るからに高級車であるその車から俺が出てきたのだから。

その際にびっくりしているはなびとほっとしている顔の俊哉に出会った。はなびは傷だらけの俺に「何があったのよ!?」と絡んできたが、俺は軽く会釈しただけで済ませた。目の前の俊哉は手を高く上げていた。俺は俊哉とハイタッチした。

「もう・・・」

はなびが不満そうに呟いていたが、顔は笑っていた。俺はそれを確認して急いで校舎内に入った。


-Hanabi SIDE-

はなびはカイと俊哉を見て少し嫉妬してしまった。やっぱり男の友情は固いということを思い知らされる。自分のほうが長い付き合いなのに、自分よりカイを理解しているみたいで少し嫌だった。一番嫌なのはこんなことを考えてしまう自分だけど。

「気にするな。」

突然俊哉は声をかけてきた。

「なんだかんだ言いつつあいつ、お前のこと結構好きだぜ。」

その台詞を言われはなびは顔を赤くしてうつむいてしまう。

「去年もお前とすれ違いがあったにもかかわらず、常に気にかけていたからな。本人は意識して無いだろうけど。」

俊哉が微笑んで語る。

「ふん・・・気休めはいいのよ・・・」

と言いながら顔は恥ずかしげに満足していた。俊哉は二人を温かい目で見ていた。



校舎の中に勢いよく入ったのはいいが、風見レイがどこにいるのか皆目見当がつかなかった。

俺は一応教室や屋上、図書室などを探しても見当たらなかった。

「おう。どうしたカイ?その顔といい、息切らして。」

「真里菜先生!風見さん見ませんでしたか!?」

つい詰め寄る形になってしまった。が、真里菜先生の対応は大人だった。

「風見ならさっき下駄箱の方で見かけたが・・・」

「ありがとうございます!!」

俺は勢いよくお辞儀して走って去った。後で「廊下を走るな!」と生活指導の人が言っていたが気にせず走り続けた。

さっき下駄箱ならもうすぐ帰るはず・・・俺は全速力では走っていった。


校門付近にはもうはなびと俊哉はいなかった。俺は校門まで走る。そして校門の外にちらりと風見さんの姿を確認した。

その姿まで俺は全色力ダッシュした。中学のときバスケ部でよかったと心底思う。

「風見さ・・・」

俺は見てしまった。居眠り運転気味のトラックが風見さんの方へ向かっていったのを。風見さんはすぐに気付いたが驚いて何も出来ない。クッ・・・正直間に合わない・・・そんなことはない!俺の足を信じろ!と俺は意を決して自分の足を信じた。そしてそのまま風見さんを抱えてダイブした。

キキィィィィッ!!ドゴーン!

凄い音が後でしたのでどうやら間に合ったようだ。人間限界を超えることあるんだな、とか思う。

風見さんはしばらく硬直していたが、ハッとなって彼女は俺の手を振りほどいて距離をとった。

「何しに来たのよ・・・」

俺はその台詞にカチンと来てしまった。

「何ってお前死ぬ気だったのかよ!!」

俺は普通に怒鳴ってしまった。怒るのは久しぶりだ。その台詞に風見さんは一瞬怯む。

「何で?・・・あなた私に傷つけられたのよ?それなのにどうかしてる。」

風見さんは本当に信じられない顔して俺に言ってきた。

「悪いかよ・・・ほおっておけないんだよ・・・」

俺は本心をさらけ出した。

「そんな顔してる奴をほおっておけないんだよ!」

俺は腹から声を絞って張り上げた。

「そんな寂しそうな目をしてんじゃねえよ・・・」

「あなたに何が判るって言うの・・・」

風見さんが感情を始めて露にした。そう、それでいい。ここからが本当の勝負。

「分かるんだよ・・・その目って誰かに傷つけられたんだ・・・詮索はしないけどよ、その目はもう傷つくのが怖くて怖くてしょうがない目だ。本当は寂しいんだけどな、傷付くのを恐れて孤独になろうとする・・・」

「何よそれ・・・・あんたそれ間違っていたらイタイわよ?」

必死に平静になろうとしているのが分かってしまう。精一杯の強がりだ。ここで否定しないのは肯定として俺は押し切る。

「100パーセント合っているんだなそれが。だってその目は俺の昔にそっくりなんだよ。風見さんは知らないと思うが俺も1年ほど前まで孤独だったのさ。嘘かどうかは他の人に聞けば分かる。」

もう俺は止められない。風見さんはこっちをずっと見ている。

「認めろよ。俺が力になってやる!俺が理解してやる!だからさ、もっとさ・・・笑おうぜ?笑ったらさ、嫌なこと全部吹き飛んじまう。」

「・・・・・そうね。あなたの言っていることは間違ってないわ。でも私は嫌なの!もう裏切られるのはうんざりなの!!」

風見さんが何で苦しんでいるのか分からないけど俺は力になってやりたい。

「俺は裏切らない!この目を見ろ!」

強引にこっちに顔を向かせる。レイと視線が正面からぶつかる。レイの目が動揺しているのは明らかだった。

「俺を信用しろ!これでも駄目なら俺は諦める・・・・でも俺は本気だ!一緒に笑おうぜ。」

「・・・・本当に?」

ふと視線が落ち着いてきた。

「本当に裏切らない?」

「ああ。俺と俊哉、あとはなびは絶対裏切らない。あいつらもお前と友達になりたいんだよ。球技大会なんか関係ないんだよ。俺たちはお前を笑わせたいんだ、いや、一緒に笑い合いたいんだよ。」

ついでに二人ほど巻き込んでおく。だが俺は二人を信用している。問題ないはずだ。

「ふふふ・・・」

「!?」

風見さんが笑った。

「あはははは!」

それは狂ったような顔じゃない、心からの笑顔だった。

「まるでプロポーズね・・・」

「な!?」

そういえばさりげなく恥ずかしい台詞を大声で叫んでいた気がする。今考えればかなり恥ずかしい。

「でも、ありがとう。」

そういってふわっと微笑んだ。

「そんな顔できるじゃねえかよ・・・お前って美人だから笑ったほうが可愛いと思うぞ。」

「・・・そんな台詞真面目に言うものじゃないわ。」

「え?」

「いい?あまり女の子にそういうこと言わないほうがいいわよ。」

風見さんは俺に説教する。心なしか照れている?

「え?だって事実じゃん。」

「はあ・・・ここまで天然で鈍感なんてね・・・」

今さりげなくまた鈍感とか言われたぞ。今の会話だけで分かるなんてかなりの洞察能力の持ち主だな。

「お前に言われたくはないな。何か。」

「レイよ。」

「え?」

「友達なんだから名前で呼ぶものでしょう?」

やべえ。俺は今滅茶苦茶嬉しい。

「そうだなじゃあ俺のこともカイって呼べよ。」

「どうしようかしら?」

「え!?駄目なのかよ!?」

「冗談よ。」

なんかレイもS属性あるな・・・。俺の回りこんなのばっかだ・・・

「じゃあね。また明日。」

「ああ。また明日。」

また明日、それはいい響きだ。俺はこんなに明日が楽しみだとは思わなかった。

・・・そういえばさっきの事故のせいでここらへんに人がたくさん集まっている。

さっきの話、結構大声で言ってたから周りに聞かれたかもしれない・・・正直恥ずかしい。

俺はその場を嬉しいのだが恥ずかしいという少し複雑な感情なまま去った。



そして翌日・・・

「おはようさん。」

「おっす。」

「おはよう俊哉君。」

いつものように俺ははなびと一緒に俊哉に挨拶する。

そして今日は・・・

「レイおはよう。」

「おはよう。」

笑顔で会話を交じわす。この光景にクラスメイトたちは呆気に取られている。

「みんな!レイから重大発表がある!聞いてくれ!」

「ええ!?」

驚いたのはレイ本人だ。

「大丈夫だよ。言われたとおりやれば。」

「で・・・でも・・・」

レイはかなり戸惑っている。

「俺を信じろ。」

「・・・うん。」

意を決したようにレイは立ち上がった。

「あ・・・あの・・・・みなさん・・・」

クラス内は静寂に包まれた。

「本当にごめんなさい!謝って許されることじゃないとは知っているけれど、私本当はみんなと友達になりたいんです・・・」

何とかここまで言い切った。さあ最後だ。

「だからその・・・あらためてよろしくお願いします・・・駄目でしょうか?」

シーン

そ・・・そんな・・・誰も反応してくれないのか・・・レイも泣きそうになっている。

しかし

パチパチパチ・・・

俊哉とはなびだ。

「別にクラス内のことを考えてればそれでいいのですよ。」

そういって委員長の夕陽と古賀も拍手をし始めた。

そしてそれに続いて拍手が次々と鳴り響いた。それと同時にレイの顔に笑顔が見えた。そしてその大きな拍手は真里菜先生が来るまで続いていたのだった。



「会長には感謝してもしきれません。」

「なら死ぬほど感謝しなさい。」

「はい!ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ってどれだけすればいいんですか!?」

俺は息が絶え絶えになるほどありがとうを言い続けた。

「でも、よかったわね。」

会長が俺に優しく笑う。う・・・不意打ちだった。俺のほおがカッと熱くなるのを感じた。ここでこう来るかね・・・うちの会長は・・・

「あら?恥ずかしいの?」

今度は悪戯っぽく笑う。だがそれでも優雅なのは持ち前の気品からか・・・

「帰ります!」

俺は恥ずかしくて急いで生徒会室から出て行った。



そして俺は校門付近でレイを見つけた。

「おーい。一緒に帰ろうぜ。」

俺は今ちょうど校門から出ようとしているレイに声をかけた。

「いいわよ。」

振り返ってクールに告げた。やっぱり結構クールなんだな・・・

「なあ質問して良いか?」

「駄目って言ったら?」

「すいません質問させてください。」

この人は会長タイプだ。今分かった。

「何で俺を信じてくれたの?正直に言うと俺一応物的証拠はなかったからさ・・・なんで信用してくれたのか疑問に思ったんだよ。」

「目よ。」

「目?」

レイが淡々と言う。目がどうしたのだろうか。

「孤独になるとね、物事を客観的に見るようになる。分かるでしょ?」

「ああ、ようするに洞察力があがるんだよな。」

「あなたは全然無いみたいだけど・・・」

レイは疑わしげにこっちを見る。

「失礼だな!俺だってわかるぜ。ヤム〇ャは弱い!」

俺は反論を試みる

「・・・・・それ誰だって分かると思うわ。とにかくあのときのあなたの瞳は嘘をついてるように思わなかったわ。初めてよ。あんな瞳。」

なんだかんだ言いつつ俺のことをちゃんと信用してくれたんだ。それが嬉しかった。

「じゃあこれからも頼れよ。」

「分かったわよ。」

このつながりは決して切らないように、この絆は決して裏切らないように、俺は絶対それを大事にしようと誓った。


そう、誓った。

さて・・・カイの恋愛模様がそろそろどうなるか、気になります。

なんで私が気になるのかというと、それは・・・秘密。


レイ「次回予告」

カイ「次回はキャラクターの紹介らしいっすよ」

レイ「ふうん。手抜きね」

カイ「そう言うな……結構重要だぞ」

レイ「まあそういうことにするわ」

カイ「お前……」


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