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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第二部 激動
42/104

第32話 体育祭よ生徒会

仮題は体育祭は毎回怪我人が出る(作者体験談)

〜あらすじ〜

姉さんの発言によれば俺は何らかの病気らしい。

まああまり重くないから大丈夫のようだが・・・

そんなこんなで体育祭が始まった。



そんなこんなで100000アクセス有難うございます!

「さあいっくぅぅっぅずぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇ!!」

あの暑苦しい巻き舌男。まあ略してこれから厚巻と呼ぼう。

その厚巻がまた吠えていた。

今度は体育祭だ。

ていうか体育祭の実行委員でもあったのかよ!!そうらしいです、はい。

そんなこんなで体育祭は始まったのだった。



「なあ俊哉、俺の種目なんだっけ?」

俺は読者のための質問をする。

「はあ?お前忘れたのか?まあいいぜ。えーと、リレー2種目と綱引きと騎馬戦・・・あ、棒倒しもだな。」

「結構多いな・・・」

「真里菜先生に押し付けられたのばっかりだろ。」

そう、俺はほとんどの種目を真里菜先生に押し付けられた。

俺は一応病人なのに・・・

ちなみに薬のことは誰にも言っていない。そりゃあまあ心配掛けそうだしな・・・結構俺の周りの人間は世話焼きだ。

それから委員長とは別に普通だ。いつものように接している。

「あ、カイさ〜ん、体調はどうですか?」

「ああ。別に大丈夫。」

な?違和感無いだろ?こんな感じで俺達は今の日常を送っている。

「ま、カイがいるから今回も優勝だな。」

・・・真里菜先生が俺にプレッシャーを掛けなければ素晴らしい日常だと思う。



そして開会式もそこそこに体育祭は始まったのだった。

「さてカイ、今回負けたほうが言うことを何でも聞く・・・と言いたいところだけど・・・」

さや先輩が生徒会席(勝手にさや先輩が製作。しかも体育教師は何も言わなかった。)で俺に言う。

「どうしたんですか?」

「正直分が悪いわね・・・あなたのクラス強敵だもの。」

確かに俺のクラスは球技大会といい、水泳大会まで優勝した。よって俺達は3冠がかかっている。

なので俺のクラスを他のクラスは全力でつぶす気だ。

「そうですかね?俺達は多分みんなから警戒されて潰されますよ。」

俺の正直な意見。

「・・・奇跡を起こせばいいじゃない。」

「へ?」

そういえば水泳大会の後に奇跡の話を俺達はしていたな・・・

「奇跡をあなたが起こせば大丈夫でしょ?」

俺にそう言うさや先輩。まさかこれって俺にプレッシャーを掛ける作戦では!?

「そういう姑息な真似はやめてくださいね?」

レイがにこりとさや先輩に言う。本当にレイは直接的だな・・・

「ふうん・・・そうね・・・」

さや先輩が黒い笑みで対抗する。

「じゃ、じゃあえーと・・・はなび!」

俺は適当にはなびを呼んだ。

「何?」

マジで適当に呼んだから話すことなんて無い。

「最近どう?」

俺は最近話していない人からふられて一番困る質問をしてしまった。

「最近って・・・はぁ?」

はなびは俺の質問に答えるのが馬鹿馬鹿しくなって咲との会話を再開した。

仕方ないので俊哉とナナちゃんのところに行く。

「なあ・・・」

「今狩ってる最中で忙しい。」

「何を狩ってるの〜〜〜!!」

意味不明な台詞をナナちゃんに言われた。

「モン〇ンだよモ〇ハン。」

ああ・・・モ〇スター・ハ〇ターね・・・

っていうかそんなもの学校でやってんじゃねえ!

俺は俊哉の発言に心の中で突っ込んだ。

「えーと・・・」

俺は結局ゲームにも負けて行く所が無くなった・・・姉さんのところに行くか・・・

「姉さん〜?」

俺は姉さんを探しに行った。しかし留守のようだ・・・え!?

俺は姉さんが体操着を着てグラウンドにいるのを発見した。

「オイーーーーー!!何やってんのアンタ!!」

「あ、蛟刃君。」

姉さんは学校で俺のことを蛟刃君と呼ぶ。

「何でそんなもの着てるんじゃあ!!」

「だってみんな喜ぶでしょ?」

た・・・確かに・・・こんな美人・・・俺ってシスコンだな・・・が体操服着てグラウンドに出ただけで男子共は盛り上がるだろう。

「あ・・・・って違うよ!教員はそれオーケー出したのか!?」

「教頭が是非、と。」

「教頭〜〜〜〜!!!!」

ここの教師はみんなキャバクラ行っているような奴ばっかりか!!

別にキャバクラを馬鹿にしているわけじゃないが、教師としてどうかと思うよ俺は!!

「何?何か問題が?」

「もういいです・・・」

俺は諦めて生徒会席に戻った。

はぁ・・・なんだこの大会・・・ため息しか出ねえ・・・



そうしてとうとう・・・リレーの予選会が始まった。

リレーはみんなで頑張る団結方式と、男女別々の少人数でやる方式の二つだ。

まあもちろん俺は二つとも。ていうかレイもはなびも俊哉もだ。咲は運動苦手だからな・・・

「じゃあ張り切っていこうぜ!!」

俺とはなびとレイと俊哉はみんな団結に出る。男女10人ずつで合計20人が走るずいぶん長いリレー。

まあその分差もかなり広がるだろう。そうして俺達はグラウンド中央に集まった。

「よし!お前らなら予選は楽勝だ!」

真里菜先生の根拠の無い自信が俺達を奈落の底に落とさなければいいが・・・

「ファイトッ!!」

『オウッ!!』

でも真里菜先生の掛け声にみんな・・・俺もだけど気合を入れて返す。

しかし真里菜先生が去り際に「今日の酒代も浮くな・・・」と呟いたのを聞いた俺のやる気が半減したのは言うまでもない。



そしてリレーは3つとも決勝行きになった。なんだかんだいって俺達強いな。

そういえば厚巻さんがさりげなくさや先輩の次にアンカーとして走っていたな・・・ていうことはあの厚巻さん、さや先輩のクラス!?

何で球技大会とかでわかんなかったんだよ!!

俺は作品を超えてつっこんでみた。

・・・メタスマン。

「あ、ちなみにメタス・マンというなんか正義の味方っぽい区切りじゃなくてメタ・スマンだよ?」

「アンタキモイ。」

「すいません。」

はなびに速攻で怒られた。というかはなびメタネタ嫌いだったな。

「次は綱引きです。」

「おっ。」

どうやら綱引きのようだ。初戦の相手は・・・ナナちゃんのクラスか。

スマン。正直絶対勝てると思うわ。なんかあんまり強くなさそう・・・

「ではカイ先輩握手しましょう。」

そう言って画鋲を針を上にして貼り付けた手を差し出してきた。

「いや、画鋲見えているから!!」

「え?ああわたしったらオ・チャ・メ。テヘ。」

「テヘじゃない。」

俺はついナナちゃんの頭にチョップした。

ピッピッピッ!

「え?」

突然笛が鳴ったので俺はそちら側へ目を向けた。

「君!」

「え?俺?」

なぜか審判が俺を呼んだ。

「相手チームに暴力ふるって失格!」

「ええ!?そんな!!?」

俺は奈落の底に落とされた。ま、まさかこんな形で綱引きに俺が出れないとは・・・

「カイのバカ!!」

はなびに大声で怒鳴られた・・・だけでなくお得意の飛び蹴りも食らった。

「グハァ!!ってマジでゴメン!!」

俺は平謝りをしたが、審判によってずるずる引きずり出された。こ、こんな終わり方ってありかよ!!俺主人公じゃないのかよ!!!っていうかまたメタスマン!!

俺は最後にちらりとナナちゃんを見ると、クスリと黒い笑みを浮かべていた。畜生覚えてろよ・・・お前のモン〇ンのデータ消してやる・・・

で、結局俺がいなくてもうちのクラスは勝ってしまった。

ナナちゃんがあまりに落ち込んで(そりゃ姑息な手段を使っても勝てなかったからそうだろう)いたのでデータを消すのは止めといた。

ちなみに一回失格になると次も出れないらしく、俺は黙って次の試合は見ているだけだった・・・

「ま、何とかなったからいいけどよ。」

「本当ヒヤヒヤさせて!」

「でもまああんな姑息な手段使って勝てなかったのはかなりダサイわよね。」

あえて大きな声で言ったレイにナナちゃんはビクッと肩を震わせた。・・・さすがに可哀想だな。

「まあまあ。それくらいに。」

「は?何言ってるのよ。アンタが被害者なのよ!!」

はなびは卑怯なことが嫌いだ。だからナナちゃんに怒っているのだろう。

「まあでも勝てたからいいじゃないか。」

俺ははなびをなだめに懸かったがはなびの怒りは消えない。まあレイも怒っているしな・・・

「アンタねえ・・・本当に優しすぎよ!」

「まあ分かっていたけどね。」

今度は俺が責められた。というかレイの責め方って何かネチネチしてるな。

「えーと・・・ナナちゃんも反省していることだし・・・」

俺はちらりとナナちゃんを見た。

モ〇ハンプレイ中・・・ってテンメエ!!人が折角庇ってやっているのに!!

「あ。スコア更新です!」

「・・・」

「・・・」

さすがにはなびとレイと咲だけでなく俺も腹が立ってきた。

「ねえナナちゃん?反省してる?」

はなびは出来るだけ優しく聞いたが、顔が般若だった。相当我慢してるな。

「・・・」

シカトだった。

「あ、はなび先輩が話しかけるから〜。」

そうナナちゃんが返した途端、

パチン!!

あ!!とうとう叩いちゃった・・・はなびも硬直している。あれ?何で・・・あ!!そうか。だって・・・だって・・・レイが叩いたんだよ〜〜〜〜〜!!!!!!!!

「あなた最低ね。」

レイは冷たくそう言ってその場から離れた。

「あ、えーと・・・」

俺やはなびだけでなく呆気にとられていた咲ですら次の言葉が思い浮かばない。

俊哉は・・・?

と見てみたが何故か俊哉はいない。しかも頼みのさや先輩は今自分のクラスの綱引きだよ!!

ナナちゃんは俯いた。あ、泣いているのか?

「あ、エヘヘ・・・怒られちゃった。」

笑っていた。え?あまりの異様な光景。何で笑ってるの?

「なんで笑ってんの?」

「え?」

はなびが気味悪そうに訊いてナナちゃんが首を捻る。

「笑ったらおかしいですか?」

「おかしいに決まってるだろ!!」

気がつけば俺は怒鳴っていた。何で笑ってるんだよ!反省してないのかよ!俺はあまりにも頭の中がグチャグチャしてて何を言えば良いか分からない。

「でも・・・ここで泣いたらみんな優しいから私のことを構ってしまいます。」

「え?」

「ですから、悪者は私。ならそれでいいじゃないですか。私は悪者。」

まるで自分に言い聞かせるように呟くナナちゃん。それっておかしい・・・おかしすぎる・・・

「だからって・・・どうして反省していないんだ!?」

「反省?・・・はぁ・・・もういいです。私はみなさんに立ちはだかる単なるザコ敵ですから。みなさんに蹂躙されて当然ですよ。ザコはザコらしくしています。」

何を言っているんだ?ザコ敵?・・・訳が分からない。

俺ははなびは駄目だと判断して咲へと目を向けた。

「・・・あなたが何を言っているか分からないわ。人は悪いことをしたと思ったら謝るのが当然よ。」

咲はやっぱりすごい。ここでこんな言葉が出てくるなんて。

「・・・私は勝つためにやったんです・・・だから悪いことはしてない・・・」

「・・・そう。ならいいわ。ただし失うものは大きすぎたけどね。」

そう言って咲ははなびに「行こう?」と促して立ち去ってしまった。オイ!俺を一人にするな!

「・・・カイ先輩も私は悪い子だと思っていますよね?私悪い子ですから。」

「・・・そんなことは・・・」

「本当にカイ先輩って優しいんですね。」

そう俺にニコリと微笑みかけるナナちゃん。

「でも時々その優しさがうざい・・・」

ナナちゃんはいきなり声を低くした。

「え?」

「・・・分かりますか?先輩が優しいせいで私がどれだけ・・・どれだけ!!・・・あ・・・・」

ナナちゃんが急に言葉を紡ぐのを止めた。

俺はナナちゃんが見ているほうへと目を向ける。さや先輩が帰ってきた。

さや先輩なら・・・と思ったら先にナナちゃんがさや先輩に駆け寄った。

「さや先輩!」

「あれ?ナナちゃん。どうしたの?」

さや先輩に笑顔のナナちゃん。あれ?どうなっているんだ?

「私・・・綱引き負けちゃった・・・」

「そう・・・折角いいアイデアを言ったのに?」

は?いいアイデア?・・・まさか!!

「さや先輩!ちょっといいですか?」

「あ、カイ先輩!どうしたんですか?」

「何よ。」

ナナちゃんが笑顔で、さや先輩が訝しげに俺を見た。

「もしかしてナナちゃんに変なこと吹き込みませんでしたか?」

「そ、そんなことは・・・」

ナナちゃんが少し慌てる。

「さや先輩!!」

「言ったけど・・・まさか何かあった?」

さや先輩に初めて怒りを感じた俺は全部言い放った。

「そ、そんな・・・私何てことを・・・」

「さや先輩のせいじゃありませんよ。私が・・・」

「誰々のせいとか関係ないだろ!!」

俺は珍しく怒っていた。もうとにかく全てが腹立たしかった。

サア・・・モットイカレ・・・ソシテマタ・・・キズツケルガイイ・・・

「う・・・」

急に頭痛がした。

「ど、どうしたの?」

「大丈夫ですか?」

二人が心配そうにする。

「触んな!!」

あ。何で俺はこんなことを・・・さや先輩とナナちゃんが怯えたような目を・・・そんな目で俺を見ないで・・・俺は・・・

こうして俺の意識が無くなった。



ハッと目覚めると俺は生徒会席にいた。どうやら眠ってしまったらしい。

ん?俺が前を見ると俺のクラスが綱引きをしていた。相手を見た感じ、まだ2回戦・・・ん?2回戦?2回戦はもう終わったんじゃ・・・

そう考えているうちにうちのクラスが勝利した。あ、勝っちゃった・・・

そうしてはなびが俺のところに・・・

「カイのバカ!!」

「あ・・・」

この台詞・・・さっき言われたよな・・・俺は夢を見ているのか?

「えーと・・・これって夢?」

「はぁ?何言ってるのよ!とうとう頭がイカれた?」

え?俺は頬をつねってみる。痛い。あれ?これって現実?

「ナナちゃんは?」

俺ははなびに訊く。確かナナちゃんとみんなが大喧嘩したはずだ・・・

「あそこ。」

そっちを見るとナナちゃんがレイと咲に謝っていた。あれ?謝っている?どういうことだ?

「何してんの?」

はなびは俺の行動に疑問を持った。というか俺はもう何が何だか訳がわからない・・・

そう考えているうちにナナちゃんが俺達に謝ってきた。

「まあ勝てたからいいけどね・・・フン・・・」

はなびは拗ねていた。俺は疑問に思ったことを訊いてみた。

「ねえナナちゃん。その画鋲の作戦ってさや先輩から聞いた?」

「違いますよ。那穂ちゃんです。」

え?違う?どういうことだ?・・・俺はとうとう本当に頭がおかしくなったのか?夢で終わらせるにしてもあまりにリアル・・・

俺がそう考えているうちに綱引きは俺達が優勝した・・・

だが俺は・・・そんなこと頭に入らなかった・・・



「マイさん。」

「あ、橘君。どうしたの?」

その頃俊哉は姉さんと会っていた。

「少し・・・」

俊哉はそう言って姉さんと一緒に何かを話し始めた。



「さあ次は棒倒し!!」

ナレーションが言う。

俺達も意気揚々と行くことになるが、正直俺は気が進まない・・・

そうしてそんな身のない戦いは俺達の敗退を生み出した。まだ1回戦なのに。

俺は頭がパニックでどうしようもなくなった。



一体俺は何なのだろうか・・・その疑問は俺の心を蝕むのに十分だった。





夢オチ・・・と言うんですかね?これ


まあ少しドロドロしたのを書いてみたかったんですよ。

もちろんこの夢は本編と全く関係ないわけではありませんが。



ショート劇場

カイ「体育祭始まりましたね〜、レイさん。」

レイ「そうね。」

カイ「体育祭といえば何か思い出ありますか?」

レイ「・・・昼食は栄養食品だった。」

カイ「それいつものことですよねえ!?」

レイ「?」

カイ「だから不思議な顔をすんな!!」

レイ「!!」

カイ「何に驚いているんだよ!?」

レイ「@<@」

カイ「何が言いたいんですかねえ!?」

レイ「劇場終了と言いたい。」

カイ「・・・」




はなび「次回予告」

さや「体育祭編が終了するわよ」

はなび「でもタダで終わらない予感……」

さや「次回はカイが大活躍よ!」

はなび「ついでに厚巻も!」

さや「いらな」



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