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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第二部 激動
38/104

第28話 文化祭で生徒会

仮題はカレーは世界一。

〜あらすじ〜

文化祭に突入!

・・・以上



文化祭当日を迎えた。

生徒全員がやる気に満ち溢れていていい文化祭になりそうだ。

俺達は生徒会として生徒の代表として率先して準備を推し進めた。

そしてとうとう開会式を迎えた。

「えーと、まあ文化祭なので祇園祭の話をしましょう。」

校長がまた訳の分からない話をし始めましたよ。それでもきちんときいてるさや先輩は素晴らしい。

「続いて文化祭実行委員長からお話です。」

そういえば実行委員長って誰なんだろうな・・・

「実行委員長の大沢左門だぁぁぁぁぁぁ!!」

滅茶苦茶暑苦しい奴が出てきた。誰だよあいつ。新キャラじゃねえか。

「今日はっぁぁぁぁぁ・・・ずぇぇぇったいにぃっ!成功させるっぜえぇぇぇぇっぇ!!」

滅茶苦茶巻き舌で大声で言った。そんなあいつに爆笑と拍手が喝采だった。

俺は顔がひきつっていたと思う・・・どっちかというと応援団長のほうが似合っているんじゃないか?

そしてそんな暑苦しくて巻き舌で近所迷惑の演説が終わった。

「続いて生徒会長から演説です。」

その途端みんなから拍手が喝采になった。本当に人気なんだな・・・彼女。

「今日は待ちに待った文化祭初日です。」

『うおおおおお!!!』

盛り上がりまくっている。

「みなさんもこの日のために様々な準備をしてきたのでしょう。」

『うおおおおお!!!』

・・・凄い盛り上がりだ。

「今日はそれを存分に見せるときです。」

『うおおおおお!!!』

・・・なんかうざったくなってきたな。

「みなさん頑張っていきましょう!」

『うおおおおお!!!』

周りは大盛り上がりだ。俺も一応盛り上がってますよ。本当だって。

そしてずいぶんとにぎやかな開会式が終わって俺は自分のクラスに向かった。

なぜなら今日の午前中はクラスの手伝いだからな。



「はい、待ってましたよ〜。」

委員長が俺を見て満面の笑みを浮かべた。

「俺の服は・・・?」

「これです。」

「うわああああ!!」

そうして俺の目の前に出されたのはいつぞやのネコミミメイド服だった。あの事件以来俺はメイド服を見るたびに恐怖を感じるようになってしまった。

「冗談ですよ。はい。」

そうして俺に執事服が出された。

「ええと・・・ありがとう。」

俺は委員長に感謝の言葉を述べた。

「さて、じゃあみなさん頑張りますよ!!」

『おう!!』

委員長の掛け声に俺達が答えた。

そうして2−Aによるメイド&執事喫茶が開店した。



開店してみると俊哉の人気が凄いことになっていた。

もう、俊哉は1時間以上予約が入っている。対するはなびもレイも相当な人気だ。そして咲も持ち前の演技力で客の心を掴んだ。

そして俺は・・・意外と指名されてたりする。

そして次に俺を指名した相手が・・・

「跪きなさい。」

さや先輩だった。

「え、えーと・・・」

Hなことじゃない限りやりなさい、と真里菜先生から言われたので俺はさや先輩に跪いた。

「精一杯ご奉仕させていただきます、ご主人様、といいなさい。」

さや先輩は俺にそう命令する。従うしかないので俺はその台詞を言った。

「ウフフ・・・何をしようかしら・・・」

そう言って縄を取り出した。

「ちょっとそれは・・・」

「何かしら?」

俺の反論はさや先輩のどす黒い笑みでかき消された。

「う・・・」

「まあまあこういうのは禁止ですから。」

俺のピンチのときに委員長が駆けつけて縄を取り上げてくれた。

「あ。何するのよ。」

「道具によるプレイは禁止です。」

さや先輩の反論は委員長の笑みによってかき消された。道具じゃなければいいのか、と言いたいけどな。

「仕方ないわね。カイ、おススメは何かしら?」

「はい、ミックスジュースとNJASJAパフェです。」

俺はさや先輩にそう答えた。

「そう、ところでNJASJAは何の略かしら?」

「ご想像にお任せいたします。」

そう、任せますよ・・・まさかここまで浸透しているとは・・・このパフェが。

「ふうん・・・じゃあそれ二つでいいわ。」

「かしこまりました。お嬢様。」

俺はそう言ってオーダーを取った。バイトのおかげで俺は結構手馴れている。まさかそれが俺の人気の原因か!やっとすっきりしたぜ!!

「こんにちわ〜。うわあ・・・大繁盛ですね・・・」

ナナちゃん率いる後輩5本刀が登場した。・・・夜伽役はいないけど。

「ナナちゃんいらっしゃい。」

はなびが笑顔で迎える。こういうとき結構この二人仲がいいよな・・・

「こんにちわはなび先輩。あ、さや先輩じゃないですか!!ここに座りましょう!カイ先輩もいるし!」

ナナちゃんは勝手にさや先輩と同席した。ていうか6人も座れないし・・・

「ちょっとアンタはこっちの席でしょ!」

はなびが止めようとするが先に2つの席をくっつけてしまった。

「まあまあ・・・」

俺ははなびを一応押さえた。

「そこな店員。この店のおススメは何かね?」

ナナちゃんが付け髭とめがねとシルクハットをかぶって訊く。

「はい、ミックスジュースとNJASJAパフェです。」

「ふむ。カレーを頼む。」

「ええ!?そこでカレー!?」

その注文の仕方意味がわからねえ!

「何?不満とな?ワシはそこらへんにいるか〇はめ波を撃つ老人よりよっぽど偉いのじゃぞ?」

「グッ・・・どう突っ込めばいいんだ!?」

あまりの突っ込みにくいボケに俺は素の口調に戻っていた。

「さあ早く持ってくるが良い究極のカレーを。」

「カレーのハードルが上がってる!?」

勝手に究極のカレーにされてしまった。

「えーと・・・ご注文を・・・」

俺は気を取り直して他の4人の後輩達に注文を聞いた。」

「究極のスーパーカレー。」

「もっとハードル上がってる!?」

「カレー・マニアックス。」

「何かカレーを完全攻略してるよ!」

「テトラクロロアルミ(3)カレー。」

「なんかあんまり美味しくなさそうだね!」

「辛え。」

「もはや料理ですらない、感想かよ!」

俺は上から那穂、由美、美代子、久美に片っ端からつっこんだ。というか久美はもう人見知り克服したっぽいな。

「じゃあ注文は以上で?」

『は〜い。』

「じゃあオーダーカレー5つ。」

俺は面どいのでカレーを5個頼んだ。俺も腹減ったな。もうすぐ12時だ。



そして結局普通のカレーを食したナナちゃん達5人刀とさや先輩は店から出た。

「そろそろ劇よ。」

俺達と昼を食べているレイが言う。

「やばい!もうすぐ12時半だ!」

一応朝にリハーサルを済ませたので大丈夫だとは思う。しかしやはり緊張するな・・・

俺達は昼飯をさっさと食べ終えて体育館に向かった。

すでにかなりの人数だ。ほとんどがさや先輩と俊哉のファンだろう。

俺達が体育館から舞台裏に入っていくと、周りからキャーキャー歓声が上がった。俊哉の奴凄い人気だな・・・

「なあ俊哉凄い人気だな。」

「お前もな。」

「は?」

俊哉は俺にこんな冗談を言う奴だったかな・・・まあいいか。

「じゃあ絶対成功させよう!ファイトー!」

『オウッ!!』

舞台裏に入った俺達は円陣を組んでさや先輩達の掛け声に答えた。

「じゃあそろそろだからね。」

俺達は急いで舞台衣装に着替えた。

何か王子が俺だなんて・・・似合わねえ・・・

俺は自分の格好を見て思った。

「似合ってるわよ。」

「ありがとうございます。」

さや先輩に褒められるならお世辞でも嬉しいものだ。

「じゃ、始まりね。」

閉じていた幕が開いた。

「次はぁあぁぁぁあっぁ!!生徒会ぃぃぃぃにぃよるぅぅぅぅっぅ劇ぃ・・・・しいいいぃぃっぃらぁっゆぅぅぅきっいいぃぃぃひぃめぇぇぇぇぇっぇっ!!!」

文化祭の実行委員長によるうざい紹介が終わり、妃と鏡が舞台に出る。

その瞬間を拍手喝采で迎えてくれた。

そして劇は特に何もなく進んで行った・・・



ついに俺の苦手なシーンがやってきた。しかし、さすがに慣れて噛みはしなかった。まあ恥ずかしいけどな。

キスもフリで済ませた。その瞬間はフラッシュが焚かれまくった。まあ他の人たちからはキスしているように見えるようさや先輩が工夫した。

だからキャーなどの悲鳴も飛び交っていた。

そして白雪姫は永い眠りから覚めて王子と結婚して末永く暮らしましたとさ。

・・・以上で劇終了。まあまだ明日もあるし初日はこんなもんだろ、と納得のいく出来だった。

最後には拍手と歓声が体育館の中を支配していた。

まあ俺は駄目だが演技上手が多いのは救いだった。咲なんていつも演技しているし。レイも得意だ。

そうして最後に俺達はカーテンコールをして終わった。



「ふう。なんとか無難に終わったな・・・」

「そうね。」

俺とさや先輩で今日の出来について言い合う。

「でも結構緊張しました〜。」

ナナちゃんは意外と緊張するタイプらしい。

「私は大丈夫だったな。」

はなびはかなり堂々と魔女の演技をしていた。意外に上手くて俺はびっくり。

「それよりアドリブ入れるのは良くないわよ。」

咲はさや先輩などがよく使ったアドリブが不満なようだ。

「まあまあ、私も使った方がいいと思うわよ。」

レイは以外にもアドリブ推奨派のようだ。

「とりあえず成功してよかったぜ。」

俊哉は狩人のくせに歓声が一番大きかった。恐るべしイケメン。金髪だと不良に見えると思うんだけどな・・・

「じゃあ明日も頑張ろうね。」

「はい!」

こうして今日はもう解散。自由行動になった。

俺はたまたまさや先輩と二人きりになったので思わず訊いてしまった。

「あの、実は訊きたいことがあるんですけど・・・」

「何かしら?」

俺にさや先輩はきちんと答えてくれた。

「あの、昨日の夜に誰か家に来ませんでしたか?」

「・・・・来ていないわよ。」

さや先輩は俺に嘘をついた。なんか隠したいことなのだろうか?ていうか俺は何を訊いているのだろうか・・・

「どうして?」

「いや、何かさや先輩は昨日そわそわしていたので誰か来たのかな?と。」

俺も切磋に嘘をついた。そわそわしているかなんて知らないが、蓮見財閥に訪問するということはさすがに連絡無しなわけがない。

「ふうん・・・」

さや先輩は少し思案した。

「あなたの考えすぎだと思うわ。」

そう言ってさや先輩は背中を向けて歩き出した。

俺はその背中を追いかけられなかった。どうして?俺は自問自答をずっと繰り返した。



そう、ずっと。


パソコン一応復活しました。


次回から急展開の予感です。


カイ「次回予告だ……」

レイ「疲れているわね」

カイ「ああ。まあな……」

レイ「安心しなさい。次回はハプニングよ」

カイ「ええっ!?」

レイ「次回はかなりの急展開。見逃したら損」


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