表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第二部 激動
36/104

第26話 猫耳メイド!?で生徒会

仮タイトルは「まさかの萌え展開」

〜あらすじ〜

生徒会は文化祭に劇をやることに決めた。

カイはさやによって王子役を押し付けられてしまう。

さあ、どうなるのか。

生徒会で演劇をやることに決まった。

そしてクラスの出し物も決めなくてはならない。

「では文化祭でクラスで何をやるか決めてください!」

正直俺はかったるかった。委員長が元気に言ってもなんだか俺は元気が出ない。

生徒会でクラスで・・・って俺を殺す気か。

「意見はありませんか!?」

「コスプレ喫茶はどうだ?」

何故か真里菜先生が発言。

「却下です。」

速攻で却下される。しかも却下されて落ち込んでいる男共が結構多かった。お前らコスプレ喫茶なんだから自分達もコスプレやること気づいてないだろ。

心の中で不純な男達に突っ込んで俺は寝ようとした。

委員長が俺を呼んでいる気がするが俺は眠気にも呼ばれているんだ・・・脳内サミットinカイを開催・・・

委員長<眠り

決定。俺は寝た。



突然肩を揺らされた。

「え?」

俺は跳ね起きた。

「な、何だ!?」

「委員長が怒っているぞ。」

俺は俊哉の発言に前を向くと委員長が腰に手を当てていかにも怒っていますポーズをしていた。

「は、はい。えーと・・・」

俺は委員長をまともに見れずにしどろもどろになる。

「みんなが力を合わせて考えているのに一人だけ睡眠ですか。いいご身分ですね〜。」

委員長が俺に怒っているようだ。俺はちらりと視界の端に寝ている真里菜先生を発見したが委員長に言える空気じゃなかった。

「す、すいませんでした。」

俺は謝ることにした。

「罰としてこれを着てもらいましょうか!」

そう言って差し出されたのは猫耳メイド服。

「い、嫌だぁぁぁ!!」

俺は半狂乱になった。当たり前だ。あんなもの着れるか。

「駄目です。今日1日中着て下さい!」

「そ、そんな・・・俊哉、レイ、はなび、誰でもいいから助けて〜。」

俺は情けない声で助けを求めるがみんな俺が悪いと言って助けてもらえなかった・・

そしてニヤニヤしながら詰め寄ってくる女子達によって俺は猫耳メイド服を着せられた。今更ながらなんでこんな服学校に持ってきたんだろう?と思った。

「もうお嫁にいけない・・・」

ゲシッ

俺を咲が蹴った。

「あ、ごめんね。わざとじゃないから。」

絶対わざとなのだが俺達は表面的に仲がいいので俺は会釈で返した。そして咲は俺しか見えないところで小悪魔のような笑みを浮かべた。

「じゃあカイさんは私と荷物運びしましょう!」

委員長が俺を呼ぶ。

「ていうか何にするか決まったの?」

俺はレイに聞く。

「メイド&執事喫茶。」

レイが少し赤くなりながら答える。少し恥ずかしいようだ。

「う・・・だからこんな服を・・・」

聞いた話によればこれは真里菜先生の服らしい・・・後で知ったが。

「さあ行きましょう!」

「おう・・・ってどこに?」

正直委員長の話が耳に入っていなかったので聞き返してしまった。

「だから荷物を持ってくるんですよ。私とマコト君とあなたで使えそうなものを調達しに行くんです。」

「あ、そうなのか・・・」

俺は一緒に向かおうとして廊下に出た・・・が窓に映った俺の姿を見てしまった。

「ワァァァ!!」

俺は慌てて教室の中に入った。教室に入ると携帯のカメラがみんなこちらに向けられていた。カメラで俺が盗撮されている・・・と理解するのに時間がかかった。。それもかなりの人数の女子に。中にはスカートの中を盗撮している親父のような女子生徒がいた。悲しいのははなびもレイも咲も俺を盗撮していたということだ。

「俺は見世物じゃないぞ・・・」

しかし今度はフラッシュの嵐。さりげなく美空先輩が廊下から俺を撮っていたが俺は気にしないことにした。

「早く行きますよ!」

委員長が俺を急かす。

「絶対嫌だよ!!どこの羞恥プレイ!?」

パシャッパシャッパシャッ

「カメラはもういいよ!」

カシャッ

「うう・・・」

一行に止まないフラッシュ。俺ってここまでされるほど酷いことしたかな・・・?

そしていつのまにか委員長に連れられて廊下に出た。俺は諦めたのだ・・・どうせ今日俺の恥ずかしい写真は全校生徒の手にわたるだろう・・・

これって虐めじゃない?

俺はそう感じましたよ。

「じゃあここから探しましょう。」

俺達は倉庫の前にやって来た。

「OK。」

俺は探索を開始した。猫耳メイド服で。



そして数分後・・・

結局目ぼしいものは無かったので教室に戻ることになった。

「あらカイ。似合ってるわよ。」

さや先輩と瀬川先輩と遭遇。

「うわあ・・・これ凄いわね・・・」

瀬川先輩は俺の体をぺたぺたと触ってくる。これってセクハラじゃないの?

「ふふふ・・・この姿で跪かせたらゾクゾクずるゎ・・・」

生徒会長の発言とは思えない発言で俺をもてあそぶ二人。

「すいませ〜ん。仕事中なのでカイさんは忙しいです〜。」

委員長がそんな俺に助け舟を・・・やっぱり優しいな委員長。完全に飴と鞭作戦に引っかかっている俺。

「まあいいわ。放課後じっくり見てあげる。」

さや先輩は最後に悪魔の笑いを浮かべた。



「うう・・・やっぱり酷いよ委員長・・・」

俺は完全に参っていた。

「すいません。悪ふざけが過ぎました。でも今日だけですから・・・」

そんなこといわれたら俺は従うしかなくなってしまうだろう・・・

「そういえば体の調子は最近どうですか?」

保健室で俺にそんなことを訊いてきた。

「いや・・・特に問題は・・・」

「そうですか。」

それから委員長は少し思案した。

「そういえば最近私変な夢を見るんですけど、カイさんは見ますか?」

今度は夢のことを俺に訊いてきた。

「う〜ん・・・」

そういえば俺は最近見た夢が全く思い出せない・・・

「そういえばここ最近夢見ても覚えていないんですよね。」

「え・・・・」

そう俺が言うと委員長が少し厳しい眼光になった気がした・・・が、多分気のせいだろう。すぐに笑顔だ。

「それは最近良く眠れていないんですよ。だから今日のHRで寝てしまったんですよ。」

そうすねるように呟く。さっきの厳しい眼光は俺に対してそのことで怒っている・・・と考えれば辻褄が合う。

「ご、ごめん・・・」

俺は謝った。さりげなくまだ1回も謝っていない。

「別にいいですよ。そうだ!ここによく眠れる薬があるんですよ。」

そう言って薬を取り出した。

「それって・・・」

「まあいいですから。」

そう言って俺にまた強引に飲ませた。

「うう・・・何だかもう眠い・・・」

「凄いですねカイさん。本当にすぐ薬が効く体質なんですね。」

俺をそれは褒めているのか?だがその言葉は結局口に出せずに俺は眠りについた。



俺が起きると時計はすでに授業が6時間目に入っていることを示していた。

「もうこんな時間かよ!!」

俺は猫耳メイド服で飛び起きた。

学校にいる間はオーケーだが、登下校に制服以外のものを着るのは認められていない。

と、いうかこんなもので帰りたくはない。だが肝心の制服の場所が分からない。かなり困った。これでは着替えられないぞ・・・

俺は仕方無しに猫耳メイド服で生徒会室に行った。



コンコン

まあ誰もいないと思うけど俺はノックして鍵を開けた。

「こんにちわ。」

「え!?ナナちゃん!?」

何で授業が終わっていないのにここにいるんだ?それは俺も同じだが。どうやって鍵も開けたんだ?鍵を持っているのは会長のさや先輩と副会長の俺とはなびだ。

「えーと、つっこみたいことが山ほどあるのだが・・・まず何で今ここにいるのかな?」

「それを先輩が訊きますか?」

確かに俺は人のことを言えない。

「その格好で。」

「格好かよ!!俺も好きで猫耳メイド服着てるんじゃねえよ!」

「え!?そうなんですか!?」

ナナちゃんは意外そうな顔を俺にする。

「当たり前だろ!そんな今知りました〜的な顔は止めろ!」

「今知りました〜。」

「言わんでよろしい!」

俺は結局この猫耳メイド服でもツッコミをしなければいけないらしい。

「まあハン〇ー×ハン〇ーとこ〇亀どっちが早く連載が終了するか賭けませんか?」

「突拍子も無くジャ〇プの話するな!!!」

ジャ〇プを読みながら俺にそう言ってきたナナちゃん。もちろん週刊少年だ。ここで赤マルだったらむしろ凄い。

「あ、今赤マル馬鹿にしましたね!?駄目ですよ。赤マル出身の凄い人たくさんいるんですから!」

何で俺は後輩とジャ〇プ談義をしなくちゃいけないんだ?ツッコミ談義よりマシだけどさ・・・って俺今心の中読まれた!?

そんなことをしているうちにさや先輩達ほか、が入ってきた。

「あ、猫耳メイド〜!」

そう言って俺に飛びつくさや先輩。

「わわわ・・何するんですか!?」

「メイドなんだから奉仕しなさい。」

「へ?」

俺はさや先輩の発言にキョトンとする。

「まず土下座してお世話させてくださいって言うのよ。」

「何でそんなことを・・・」

俺はもちろんやりたくない。精一杯嫌がっている素振りをしたのだが、分かってくれない。

「あら?恥ずかしがっているの?」

目がイッてる人に言われても・・・なあ?しかも勘違いだし。本当に勘違いって困るな。←お前が言うな

「だから・・・」

ゴスッ

「う・・・」

俊哉がさや先輩に手刀を食らわせた。もちろんさや先輩は簡単に昏倒した。

「大丈夫か?」

「あ、ありがとな。正直助かった。」

俊哉が助けてくれなければ俺は餌食になっていたかもしれない・・・



その後委員長から服を返してもらった。

「ふう・・・前途多難の一日終了・・・」

「ふふふ。よく頑張りました。」

俺を撫でてくる委員長。

「やめい。」

俺は恥ずかしいから早歩きをした。

「そういえば文化祭の準備大丈夫ですか?」

「ああ。」

劇はばっちりリハも完璧・・・ならいいな。まあキスはフリだけどな。・・・少し残念。

問題は俺に執事服を着せてくれるかどうか・・・

「あの、俺執事服ですよね?」

「あら?ネコミミメイドの方がお気に召しますか?」

「いえ、執事服で。」

俺は即答。もう2度とあんな服は着たくない。

「そうですか。」

笑いながら答える委員長。絶対もう一度着せたがっている。

「文化祭の日、波乱の予感ですね。」

「え?」

「何でもありませんよ。」

委員長はそう言って俺の前から姿を消した。別に一緒に帰ってもいいと思うんだけどなあ・・・

ただ最後の委員長の発言が少し気になった。



そう、少し・・・


3のギリシャ数字って使えなかったんです。

なんか機種依存文字?みたいな文字は使えないらしいです。


さて、年末年始共に忙しくなりそうなのでピンチです。

また暇にあるのは3月かなあ・・・

出来るだけ頑張ります。


カイ「次回予告だ……」

咲「次回はまだ文化祭の準備編です」

カイ「遅いな。進むの」

咲「そんなこと言ったら出番減らされるわよ」

カイ「咲が……俺とまともに口を聞いてくれた……!!」

咲「……」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ