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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第一部 日常
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第18話 幸せを生徒会

仮タイトルは「今を精一杯」


〜あらすじ〜

俺達はさや先輩の提案で夏合宿の名目でさや先輩の姉であるまや先輩のペンションに遊びに行くことになった。

俺達は長い時間新幹線に揺られてとうとうペンションに到着した。

「ここがペンションですか・・・」

「大きい・・・」

俺とはなびはあまりの壮大さにびっくりする。

「気に入るかどうかは内装見ないと分からないでしょ?」

さや先輩は謙遜していたが、褒められて嬉しそうだ。

「あら?いらっしゃい。」

そこへ扉を開けてまや先輩が歓迎してくれた。

「お邪魔しまーす。」

俺達はまや先輩に挨拶を済ませてペンションに入った。

内装もすばらしかった。

「何かこの感じいいですね。高級感漂っているけど成金趣味じゃないところが。」

俺の言葉にさや先輩とまや先輩が苦笑する。

「前までそうだったんだけど、姉さんが所有してから内装を変えたのよ。」

どうやら前まではしっかりと成金趣味らしい。

「あの〜。そちらの方は?」

ナナちゃんがまや先輩の後方を指差す。

そこには一人の男が床の絨毯の上で寝ていた。

「ああ、これはね・・ほら起きなさい!和人!!」

そう言って和人と呼ばれた男を思い切り蹴った。和人?和人・・・

「まさかカズ先輩ですか?」

俺はそのカズ先輩と口にする。カズ先輩と言うのは本名柊和人。前回の生徒会副会長である。俺ももちろん知っている。

「んあ・・・」

和人先輩は眠そうに目を擦りながらこっちを見た

「ああ・・・いらしゃい・・・ムニャムニャ・・・」

そういって再び眠りに付こうとする和人先輩の顔をまや先輩が踏みつけた。痛そうだ・・・

「うう・・・久しぶりだな、さや、カイ。そして始めまして。他のみんな。柊和人です。」

カズ先輩が頑張って眠いのをこらえながら俺達に挨拶してきた。…ん?俊哉とはなびのこと忘れたのか?

ちなみにこの人はすぐに人の顔を忘れる。

「お久しぶりですね。何でここにいるんでしょう?」

俺は当然のように疑問に思った。

「それを聞くのかこいつは?鈍感さは神だな。」

俺はカズ先輩に罵られる。しかし俺って洞察力ないのかな・・・

「まあいい。ゆっくりしていけよ。」

俺達はカズ先輩にはい!と返事した。

「じゃあ俺達はお邪魔虫だからあっちに行こうぜ。」

「ふふ。どっちもよ。」

そう言って俺達の前から姿を消してしまった。

「・・・」

「・・・」

ペンションの中に俺達しかいなくなった。

「じゃあまず海に行きましょう?」

そう提案されて俺達は海に行くことにした。



男の俺達は着替えるのが早い。よって俺達は他の女子達の着替えが終わるのを待っていた。

「妄想しながら。」

「してねえよ!」

俺の心の声を読んだ俊哉につっこむ。

「何だ・・・つまらないな。」

「いや、妄想するよりマシだと思うぞ?」

妄想でハァハァする人間よりはつまらない人間のほうが良いと俺は思う。

「お姫様たちのご到着のようだぞ。」

俺が俊哉の向いている方向に目を向けると、水着に着替え終わった4人の美少女達が。

まずさや先輩。スタイルの良さを隠そうとしない、かつ下品でない水着。下はパレオだった。

はなびは活発さを良く表している見た目より機能を重視したビキニ。

レイはスタイルはスレンダーなので、ワンピースみたいな感じの水着。

ナナちゃんはいかにもという感じのスク水。ひらがなでななと書いてある。

・・・最後のは予想できるであろう。スク水着るのはナナちゃんしかいないだろう、と。

「ここに変態がいます。」

俊哉が俺を指差す。

「違えよ!読者のために仕方なく!」

「メタ発言は禁止じゃゴルァ!!」

メタ発言が第2話以来嫌いになったはなびがコブラツイストを仕掛けてきた。・・・これもメタだ。

「それで先輩、似合いますか?」

ナナちゃんが俺を見てくる。俺は正直なことを言おうとした。

「悪い、ナナちゃん。俺ノーマルなんだ。スク水より普通の水着がすきなんだ。」

そう言うとナナちゃんは何故か笑っていた。

「そうですよね!そうだと思ってもう一つあるんです。着替えてきまーす!」

そう駆け足で更衣室まで戻っていった。

「録音完了。編集完了。」

レイが何かを弄っている。

「何やっているんだ?」

「あなたの変態さが全世界に。」

は?俺は首をかしげていたが、レイはボイスレコーダーを取り出した。

「スイッチON。」

「俺水着が好きなんだ。」

と流れた。

「ちょっと待てーい!!間の「ノーマルなんだ。スク水より普通の」を何で省いている!?」

俺が吠えた。太陽にではなくレイに吠えた。こんなものを世界に配信したら俺はこの世界にいられなくなってしまう。・・・でも水着フェチとは仲良くなれるかもしれないが。

「週刊誌はこうやって書くのよ。」

俺はレイの暴挙を止めるべくボイスレコーダー奪還作戦を開始した。

「ま、冗談だけどね。」

俺の気合虚しくそう言ってレイは中身を削除した。またレイの冗談に引っかかってしまった。

「俺水着が好きなんだ。」

「今の音どこから!?」

さっきの発言は俺じゃない。

「ここ。」

さや先輩はそう言って自分の携帯を指差した。

「何やってるんですか!!」

「えー。この音もう着信音にしちゃったよ〜。」

「すんな〜!!」

そして俺はつっこみだけで今日一日中の体力を使うと思った。

「お待たせ〜。」

今回は比較的普通の水着を着てナナちゃんが登場して俺達は海の中に入っていった。

・・・結局さや先輩消してくれたのかな?一抹の不安を俺は抱えていた。



「そろそろビーチバレーしようぜ。」

俺がみんなに呼びかけた。

「そうね。」

さや先輩が賛成する。

「じゃあやろう!!」

はなびの元気な声でビーチバレーをすることになった。ネットはペンションから取ってきた。

「じゃあチーム決めようね。」

「私、運動苦手です〜。」

ナナちゃんは不安そうな表情をした。

そしてチームは俺、はなび、ナナちゃんチーム。相手はさや先輩、俊哉、レイになった。

「手加減しないわよ?」

「望むところです。」

さや先輩とはなびの間に火花が見える。まるで球技大会の再来だ。

「まあお手柔らかに行こうぜ。」

「そうね。」

俊哉とレイはそう言っているが実際はどうなのか・・・

「まあ気楽にやろう?」

「はい・・・」

ナナちゃんの緊張を取ろうとしたのだが、やはり不安そうだった。

「おいはなび!楽しくやろうぜ。」

「うん。」

はなびにも声をかけた。一応俺も頑張らないとな。まあそれ以上に楽しまないと。

そしてレイのサーブで始まった。

レイのサーブは超回転して曲がった。

「ええ!?」

そして呆気なく俺達のコートに入った。コイツは化け物か。

そして俺達ははなびとさや先輩のスパイク合戦、俺と俊哉のレシーブ合戦、レイの反則的サーブ、ナナちゃんのドジなどが行なわれた。

俺達は勝敗に関係なく十分に遊んだ。

「疲れました〜。」

ナナちゃんは運動が苦手なためか、もうへばってしまった。

「だらしないわね〜。」

どうやらはなびはまだ体力が有り余っているようだ。

「運動馬鹿といっしょにしないで下さいよ〜。」

「何ですって!?」

そしてまたはなびとナナちゃんのじゃれ合いが始まった。

「ふふふ。何だかこういうの楽しいね。」

さや先輩がテラスの中で休んで座っている俺の隣に腰を下ろした。

「そうですね。本当こんな楽しくていいんでしょうか・・・」

俺は今の幸せに一抹の不安を抱えていた。

「ふ〜ん。カイってそんなこと考えているんだ。」

さや先輩が俺のことを笑いながら見ていた。

「だってこんなに幸せだと失ったとき辛いじゃないですか。」

幸せの良さを知っているからこそ不幸は怖い。

「でもいつかは無くなるものよ。」

さや先輩が俺に断言する。俺はハッと息を呑んだ。

「やっぱり・・・これも所詮ひと時の幸せなんでしょうか?」

俺は不安だった。

「そうね。」

俺はさや先輩の発言に奈落に落とされた気分になる。しかしさや先輩はさらに続けた。

「でもね、そんなことはどうでもいいの。先のことなんて。大事なのは今。その幸せを噛み締めなさい。」

さや先輩が俺に向かって真剣に語る。

「だってね、ずっと幸せなのってつまらないでしょ?たまに幸せを味わうことが出来るからこそ人生って楽しいのよ。」

そういうさや先輩はすごく清々しそうだった。それを見て俺はさや先輩も今が幸せなんだと思っていることが分かり、嬉しかった。

「そうですね。先輩の言うとおりです。幸せを味わえるだけでも俺はついてるんです。」

そう言うとさや先輩は微笑んだ。

「ふふ。カイもそうやってまた大人になっていくんだね〜。」

俺の頭を撫で始めた。嬉しいが正直恥ずかしい。他の4人が俺達を見ている。

「ずるいです!私もさや先輩に撫でられたいです!」

ナナちゃんが吠えた。

「カイ!あんた鼻の下伸ばしてんじゃないわよ!」

はなびは俺に突っかかってきた。

「まるで姉弟・・・恋人の方がいいかしら?」

レイはいつものように俺をからかっている。

「まあ・・・頑張れ。」

俺に何を頑張れば良いと思っている?俊哉。

「さ、みんな今度は何をする?」

さや先輩がみんなを仕切って前に出た。

みんな口々に意見していた。それを見て本当に仲がいいんだな生徒会メンバー同士・・・としみじみ思っていた。

「何してるの!カイ!早く行くわよ!」

「ああ!今行く。」

俺はそう言って立ち上がり、みんなの方へ駆けて行った。幸せを噛み締めながら。



そう、幸せを。


まだ続きます。


夕陽「次回予告ですね」

カイ「え?何で委員長?」

夕陽「どうしてでしょう?」

カイ「次回のお楽しみってことか」

夕陽「次回、委員長の横恋慕!」

カイ「嘘ですよみなさん。騙されないでください」

夕陽「次回、カイの碁!」

カイ「次回は普通に夏合宿の続きです」


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