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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第一部 日常
21/104

番外編03 生徒会の成績開示


息抜きです。

期末テストが終了した後の答案返還日、俺達は何故か生徒会室にいた。

「さて、テストが帰ってきたようね。」

さや先輩が口を開いた。もちろんこの場にはいつものメンバー6人がいた。

「あの、一体何を・・・?」

俺が恐る恐る口を開く。

「何ってテストを見せ合うに決まっているじゃない。」

『な、何だって〜!!』

俺達(さや以外の5人)は同じリアクションをした。普通こんなリアクションが重なることは無いと思うのだが、今の俺達はシンクロ率が400%だった。

「みんな凄いリアクションね。さあ見せなさい。」

さや先輩が有無を言わせない物言いだったので俺が鞄の中に手を突っ込む・・・がしかし何とか耐えてさや先輩に向き直った。

「って理由を教えてください!」

俺の発言にみんな同時に頷く。さすがシンクロ率400%。

「分からないの?親睦を深めようってことよ。だって私の得意科目と苦手科目知ってる?」

俺は考えるが確かに知らなかった。

そしてみんな同時に首を横に振った。さすがシンクロ率400%。

「あなた達ちょっと気持ち悪いわね・・・まあいいわ。分からないということは相手のことを良く知らないということ。よってこれより第1回テストチェックスタート!!」

『またやるのかよ!』

第1回と言うことは続きがあるということだ。これから気をつけなければ。ていうかまたシンクロ率400%。

「さて、まずはカイね。」

俺は仕方なくテストを見せた。

英語      97

数学      38

国語      45

社会(世界史)38

理科(生物)  55

   (化学)  41

「・・・英語だけ凄いわよね。どうして?」

俺は訊かれたので天賦の才能ですと答えようとしたが嫌味になるので止めておいた。ちなみに前回の世界史は3点だったのでまだ余裕で赤点だ。

「さあ?よく分からないです。」

俺がそう答えると矛先が変わった。

「じゃあ、はなびちゃん!」

「ひぇ!!」

何か焦った顔をした。

「じゃあこれね。」

いつの間にか持っていたテストを広げた。

英語      50

数学      41

国語      60

社会(世界史)52

  (公民)  46

理科(生物) 38

「・・・どんぐりのせいくらべ。」

「言わないで〜〜〜〜〜!!」

はなびは走りながら生徒会室を出て行って去っていった。

「じゃあ俊哉カモ〜ン。」

俊哉はため息を吐きながらテストを差し出した。するとさや先輩の目の色が変わった。まさかそれほどいいのか?

英語      32

数学      29

国語      48

社会(日本史)39

  (地理)  37

理科(地学) 34

「・・・酷すぎるわ!!」

さすがの俺も苦笑するしかなかった。

「まあ俺は俺の生き方がある。だが勉強すれば大丈夫だ。」

「勉強していないのかよ!?」

俺は俊哉に限りなく微妙なツッコミを入れた。

「じゃあ次はレイちゃんね。」

レイは素直に手渡した。抵抗しても無駄だと思ったのかもしれない。

英語      92

数学      85

国語      88

社会(地理)  79

理科(物理)  94

   (化学)  88

「凄!!」

はっきりとレイは超人だと断言できる。これはありえないだろう・・・

「じゃあ次ナナちゃん。・・・と言いたいんだけどどこ行くのかしら?」

逃げようとしていたナナちゃんを捕まえて椅子に座らせる。その際縛りも忘れない。

「何かエッチな縛り方です。」

「私の好み。」

こいつらはSMクラブでバイトできそうだ。まあ未成年だから無理だけどね。

「じゃあ成績開示〜。」

英語      61

数学      58

国語      55

社会(日本史)53

   (地理) 55

理科(生物) 81

保健体育   100

「おい!最後の要らないだろ?」

保健体育満点の女子って退かれないのか?俺はちょっと抵抗が・・・

「得意科目は生物と保健体育だなんてあなたらしいわね。」

ナナちゃんはそう言われて喜んでいるようだ。どこか嬉しいところあるか?

その後ナナちゃんは強制的に退室させられた。

「さて、ラストは私の成績よ。見ろ。」

命令されたので見ることにする。

英語      97

数学      93

国語      89

社会(世界史)90

   (倫理) 98

理科(物理) 98

   (化学) 94

「アンタ自慢したいだけだろ!」

そう言ってつっこんだらだから何?とか普通に言われた。

「わかりましたよ・・・ようするに最初からこれは自分が勉強できるってこと言いたいんですよね?」

俺は呆れながら言った。

「今気が付いたの?」

「ところでこの話のオチってあるんですか?」

「無い。」

なんか断言しちゃったよこの人。

「無いんですか?」

「無い。」

「・・・」

「・・・」

沈黙が今は俺を苦しめる。

「あの・・・」

俺は口を開けた。何としてでも沈黙を回避してやる気持ちの表れだ。

「何かしら?」

ガラガラ

その時突然扉が開いてナナちゃんが登場。

「さや先輩!瀬川先輩からSM道具貰ってきました〜。」

『帰れ!!』

最後までシンクロ率400%。

次回とうとう第1部最終章突入です。



カイ「なあなあ第1部最終章だって!」

俊哉「マジか!?」

カイ「よりにもよって俊哉かよ!」

俊哉「俺じゃ……ダメ?」

カイ「キモイから止めんか!」

俊哉「次回は夏合宿編スタートだ!」

カイ「うお〜〜〜熱っちぃ〜〜〜!!」


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