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生徒会な日々  作者: 双樹沙希
第一部 日常
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第13話 バイトは生徒会

仮タイトルは「カイの卑猥な仕事」


〜あらすじ〜

はなびとの絆を再確認したカイ。

そして俺はテスト終わった後の予定としてバイトがあったので、平日ははずっと顔を出していた。


俺は今、マスターとの約束どおり喫茶店「オアシス・イン・デザート」で働いている。

本当だったら今日は非番だった。休日だからゆっくりしたい、そう考えていた。

だがレイから電話がかかって来たのだ。「今日凄い込んでいるから、手伝って。」、と。

確かに何もすることは無かったから別にいいのだけれど。

そんなこんなで俺は今注文を取りにレイと走り回っている。

「何で俺達二人とマスターだけ?」

「みんな都合合わなかったのよ。」

俺達は迅速に仕事をこなしながら会話する。

「すいませ〜ん。」

「はい只今!」

「すいませ〜ん。」

「はい、待ってください。」

「あの俺コーラ頼んだんだけど・・・」

「あ、すいません!只今お持ちいたします!」

こんな感じで休む暇を与えてくれなかった。

「はぁ・・・はぁ・・・」

レイも顔に疲労感が見えた。何時ぞやのテニスより疲れていそうだ。



カランカラン・・・

「いらっしゃいませ〜。」

「あれ?カイじゃない。」

入ってきたのはさや先輩と瀬川先輩だった。

「バイトしてるの?」

「まあ。」

瀬川先輩が聞いてきた。そういえばこの人はコンビニでバイトしてたな・・・

「まあいいや。案内してよ。」

「2名様ご案内〜。」

そう言ってカウンター席に座らせた。

「はい、お冷です。」

レイがお水とおしぼりを持ってきた。

「へえ・・・レイちゃんもいるんだ。」

「いろいろあって。」

「ふうん・・・いろいろね・・・」

さや先輩と瀬川先輩が意味深な笑みを浮かべる。

「ではご注文はお決まりでしょうか?」

俺はここ数日で覚えこまされた言葉を使う。

「う〜ん、カイで。」

「え?貝ですか?」

「そう、カイ。」

瀬川先輩が俺に言った。貝って何だ?まさか貝料理か?

「わかりました。」

「わかったのかよ!」

ビシッと瀬川先輩がツッコミを入れた。分かっちゃ駄目なのか?

「じゃあさや先輩は?」

「普通にコーヒーにするわ。」

「注文は以上でよろしいでしょうか?」

そう言ったら肯定されたので俺はマスターの所へ向かった。



「はい、コーヒーとボンゴレ・ビアンコです。」

「・・・・」

「・・・・」

何故かボンゴレ・ビアンコを見て固まる二人。

「これがカイ・・・」

「まさにカイ違いね・・・」

何故か知らないが二人して唸っている。まさかこれはボンゴレ・ビアンコではない!?スタッフ〜!じゃなくてマスタ〜!

「何だ?」

「心の声聞こえてたんですか!?」

「男は魂で語るものだよ。」

「何か高校中退なのに無駄にかっこいい!?」

このガットゥ〇ゾ選手のような容姿をしているマスターがそう言った。確かに筋肉質で襲い掛かりそうだ。



さや先輩と瀬川先輩が帰ったすぐ後、ナナちゃん率いる後輩軍団がやって来た。

「ふはははは。我をもてなすがよい。」

「・・・」

「・・・」

俺とレイは一気に無口になった。せめてもの救いは、昼を過ぎて店内にはあまり客がいないことだった。

「・・・テヘ。」

「テヘじゃない。」

そう言っておれはお冷とおしぼりを運んだ。

そしてやはりこの軍団だと飯盒炊爨を思い出す。

「注文しまーす。」

那穂ちゃんが元気良く告げる。

「私はネオジェットアームストロングサイクロンジェットパフェにします。」

「何そのメニュー!?PTAから苦情来そうだよ!」

「私はやっぱり「最後に愛は勝つカレー」だな。」

由美ちゃんがずいぶんと重いものを頼んだ。しかも何か懐かしい名前だ・・・

「私、これ。」

美代子ちゃんが指差した先にあるのはスマイル¥10だった。

「金取るのかよ!この店いたるところに仕掛けあるな!」

ここにバイトに来て数日経ったのに全然なれない。ていうかこのメニュー嘗めてるだろ。

「久美ちゃんは?」

ビクッ

久美ちゃんが震えた。そういえばこの子人見知りだったな・・・

おずおずと久美ちゃんが指を指したのはG★SPOTアイスクリームだ。つっこむな・・・もう何があっても俺は負けない。

「じゃあナナちゃんは?」

「私はカイ先輩で。」

「はい。以上で注文は終了ですか?」

俺はナナちゃんに確認する。

「カイ先輩頼んでいいんですか・・・?」

俺は何故か顔を赤らめるナナちゃんが疑問だった。

「いいに決まっているだろう?俺はウェイターで君達はお客様だ。」

「あ、はひ!か・・・覚悟します!」

ナナちゃんは顔をかなり赤らめて言い放った。覚悟って何だろう?

「覚悟しなくていいよ。味は俺が保障する。」

「あ・・・味って・・・あれの?」

あれって何だかよく分からないが確かおいしかった気がする。

「わかりました・・・一生懸命食べます!!」

そうナナちゃんが決意したように立ち上がった。

「何で興奮してるの?」

俺は疑問に思っていた。

「え?先輩はしないんですか?」

よくわからないが俺は接客で興奮しない。・・・色っぽい客が現れない限り。

「しないよ。それにもう慣れたし。」

「慣れたんですか!?」

ナナちゃんがびっくりしている。

「ああ。だって何日もやるとさすがに慣れるよ。」

そういうとナナちゃんが少しがっかりしていた。

「そんなにしたんですか・・・?」

「ああ。日に何度もやったよ。それに人数多くても頑張ったし。」

そう、俺はさわやかスマイルをした。しかし何故かナナちゃん達は少し様子がおかしい。

「そんなに・・・縛ったりとかは?」

縛り?何で料理を縛るんだ?

「縛りはしないよ。まあ一応後は縛っているけどね(エプロン)」

「う、後ですか・・・斬新ですね。」

いや、後に紐が無いエプロン、そっちの方が斬新だと思うぞ?

「それでは注文は本当に以上で?」

「はい・・・」

ナナちゃんが恥ずかしがりながら返事をする。

「わかりました。ネオジェットアームストロングサイクロンジェットパフェ、最後に愛は勝つカレー、スマイル¥10・・・はい。(にっこり)G★SPOTアイスクリーム(小声)、海鮮パイ。以上で。」

那穂ちゃんはわくわくしていた。すまん、俺は悪くないぞ。

由美ちゃんもそわそわしていた。ていうかカロリー高いぞ。

美代子ちゃんは少し顔を紅くしていた。・・・何も頼んでいないのと同じでは?

久美ちゃんも少し笑顔があった。・・・無垢って恐ろしい・・・

ナナちゃんはなんか頬に手を当てていた。しかも「いやん、いやん。」と呟いているのを見て軽く退いた。



レイと一緒に注文の品を持ってきた。

レイも恥ずかしいらしいが、俺も恥ずかしくてレイの顔が見れなかった。ここはどっかの風俗か・・・

「うわあ凄い変な形してますね〜。」

と、那穂ちゃん。

「KAN食するぜ〜!」

これは由美ちゃん。

「そういえば私・・・頼んでない・・・」

美代子ちゃん気付かなかったんかい!!

「これ変な形・・・」

久美ちゃんゴメン・・・俺の力ではマスターの暴走は止められんかった・・・ワイを許してくれ〜。

「海鮮パイ・・・カイ先輩・・・うう・・・」

ナナちゃんはまた唸っている。もう唸り癖でもついているのかな?

そして俺はマスターに事情聴取しに行った。

「マスター!あのメニューなんですか!?」

「ああ。教えてやろう・・・」

マスターの顔が険しくなった。

「まず最初の品は男らしさをモチーフにした!」

「ずいぶん卑猥な男らしさですね!?」

「次は俺その曲好きなんだ!」

「好きは自分の中だけで留めて下さいよ!」

「スマイルでお金を取るのは浅ましい俺の心・・・」

「これだけ合ってる!」

「次はまあなんというか・・・若気の至り?」

「反省してね。」

いつのまにか背後に来ていたレイがマスターを突き放す。

「わかった・・・これからは一般受けするのも作ろう。」

ていうかそうしろよ。むしろその変わっているメニューの中でボンゴレ・ビアンコはやっぱりまともであろう。



そうしてナナ軍団を撃破して俺とレイは帰りの支度をし始めた。

「今日はご苦労様。これバイト代。」

俺とレイはそのバイト代を喜んで受け取る。

「じゃあもう帰っていいからな。」

「はい、お疲れ様でした。」

「お疲れ様・・・」

俺とレイはそう言って店を出た。

「送るよ。」

「もとよりそのつもりよ。」

「そうですか・・・」

始めから遠慮する気はなかったらしい。

「楽しいこのバイト?」

レイが聞いてくる。やはり自分で紹介したので感想が気になるらしい。

「ああ。マスターも面白いし。」

「よかった。」

レイは安堵と嬉しさの交じった顔をして微笑んだ。

「じゃあな。また明日。」

「そうねまた明日。」

俺とレイはもう気兼ねなく話せる親友だろう・・・向こうはどう思っているか知らないけど。

思ってみればレイとあんなことがあったのに、こんなに今は仲がいい・・・人生何あるか分からないな。



目の前に妖精らしき生物がいた。

「あなたはやはり滅びなくては!」

突然ちっこい妖精らしき人物は声を荒げると俺に襲い掛かってきた。

チクッ

「・・・」

「・・・」

「痒い。」

俺はこの間の抜けた声を出してしまう。だって本当にチクッで済んでしまっている。

「なかなかやりますね!」

「俺何もしてねえけどな。」

何かこのやり取り・・・どっかで・・・

「もういいです蛟刃カイさん・・・あなたは自分の命運ですら犠牲にする人なんですね・・・」

「へ?」

何を言っているのかな?俺はまだわかっていない。

「せめて・・・強く生きてください。」

俺はそこで目が覚めた。体が以上に痒いが、俺は長い夢を見ていたような気がする・・・だが内容までは覚えていない。

まあいいか・・・そう思いつつ俺は今日も学校の準備をしに行った。



「状態はさらに進行。現在はイドの部分に入っています。」

少女、城凪夕陽はまた誰かと話をしている。

「はい、はい、・・・近いうちに、ですか・・・」

夕陽は困惑した素振りを見せる。

「はい。分かりましたマイマスター。」

そう言って受話器を突然切る少女。部屋の中は薄暗くてよく分からない・・・が、穏やかな気配は無かった。



まだ俺は自分の身に何が起きているのかを知らない。



そう、知らない。


短いな・・・というかあんまりレイ目立っていない。

次回はどうしようか・・・


ナナ「次回予告の時間です!チャラッチャ〜」

カイ「その音に何の意味があるのか」

ナナ「次回は私と先輩の情熱的なイヤ〜ンなお・は・な・し」

カイ「嘘はよくないよ!嘘は!」

ナナ「ええ!?あんなに激しく求め合った仲じゃないですか〜!」

カイ「知らない!そんなものは知らない!」

ナナ「次回は料理のお・は・な・し。私が料理されちゃうかも〜。キャ〜!」

カイ「(もう勝手にしてくれ)」


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