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新天地

さあ、はじめようか…


車で東京から新しい街に向かっている。

「優くんも少し見ない間に大きくなったね、はは」

「ものとかそのままだけど気にせず自由に使っていいからね」

優「はい、ありがとうございます」

おじさんはだいぶ気を使っているようで気が引けた


高校2年生の春。

僕、清野優は東京の学校から引っ越してきた

なぜこの時期に転校しているか…

簡単に言えばいじめだ

相手からすれば単なる悪ふざけ。ただ僕は耐えられなかった。

母は僕が小さい時に病気で死んでしまった

兄弟のいない僕に唯一血の繋がった父は

仕事で海外にいる。元々仕事人間だった父は僕のことなんかお構いなし

引っ越すことも連絡はしていない。

まあ、おじさんがしてくれていると思うけど…


おじさん「荷物はこれで全部かな?」

優「はい、ありがとうございます」

おじさん「じゃあ、一旦帰るね。何かあったら連絡して」

とりあえず、荷物を家の中に運びこみ、おじさんは帰って行った。

荷物と言っても、持ってきたのは私物と衣類ぐらいだ。

なぜなら、前に住んでいた人の物がほぼ残っているから…


とりあえず、一息つきながら玄関の腰掛に座る。


前にここに住んでいた人は死んでしまったらしい

まさにここ。玄関で。

半年前殺人事件があった。

被害者は22歳の女性。数か所刺され発見されたときには

すでに息を引き取っていたそうだ。

犯人は捕まったらしいがそれ以来ここにはあまり人がよりつかない

というか次の入居人も絶望的だったため、今回僕が住めることになったのだ。

私物は片付いて無いが、家電などは残っている

捨てるのも勿体ないのでそのまま使わせてもらうことにした


あらかた荷物を運び終わり、ふうっとソファーに座ったとき

一匹の猫が目に入った。

換気のために開けておいた窓の所で白い猫が日向ぼっこをしている

しかも、前の住人の物なのかグレーのマフラーに包まりながら…





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