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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第6章 梅雨終わり編
89/241

10 体が…。

私の人生 後編は

この章の、最後の辺に書きます。


7月10日(火)


清々しいほど、雲一つない空の下。

私は教室で、嫌な授業を受けていた。


2限の、数学B担当の山口やまぐち先生が、答えを間違えた生徒に


「お前バカじゃないの?ここが9になる訳無いじゃん」


そう言って、ゲラゲラ笑っていた。

そんな感じで生徒とせっしているから、皆から嫌われている。


本当は、いい先生なのだけど

本心が言えない照れ屋さんなので、けなし言葉しか言わない。

…本当に勿体無い先生だ。


先生と生徒のやり取りを見守っている中、授業が終わった。

私は何も考えないで、教室を出た。

…と、言うか、体が勝手に動いているが正しい。


(…あれ何で?私は何処に向かっているの?)


動く体を、止める事が出来ないまま、私の体は歩き続けた。

3年1組の教室に入る。

クラスの人達は…どうやら誰も居ない様だ。

恐らく次の授業が、体育か家庭科の授業なのだろう。

内心ホッとしていたら、私はかばんに手を突っ込んだ。


(ちょっ…!何してんの私!?)


頭では止めさせようとしてるけど、体が言う事を聞かない。


(…どうしよう…授業遅刻しちゃうよ…。)


壁に付けられている時計を確認してあせりを覚える。

 ちなみに、次の授業は英語Ⅰで

遅刻するとエリー(自称)先生が怒ると怖い。

だから、どうにかして体を止めなくては…。


そう思った瞬間、扉を開ける音がした。

それと同時に、体がやっと自分の意志で動かせる様になった。

ホッと一息を付く。


「…何してんの?…白鷺洲さん?」


「…え……?」


私が声の方を振り返ると、女子生徒が2人立っていた。

セミロングの子の片手には、スマホが握られていて

静かな教室に、シャッター音が鳴り響く。

そして、ニタリと不気味な笑みを浮かべた。


「白鷺洲さん…ちょっと話し合おうか?」


「…え?」


「手元にある、安藤君の財布について…ね?」


そう言われて、私は自分の手を確認する。

右手に2,000円、左手に財布がしっかりと握られており

言い訳できそうにない状況じょうきょうおちいっていた。

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