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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第6章 梅雨終わり編
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5 約束

灰色の雲空の下。

ジメっとして生暖かい風が、たまに髪を撫でる。

そんな気持ちの良くない中、俺達は屋上にあるベンチで

弁当を食べながら、仲良く楽しく会話をする。


中川は、弁当のオカズを頬張る。

そして、箸を持った右手で頬を押さえながら、幸せそうに体を震わす。


「んん~。凄く美味しいよ!タコさんウインナーも可愛い♪」


中川の反応を見て、松崎は満足そうに笑っていた。

…と言うか、気持ち悪い変な顔をしている。


「ふ…ふへへ…。」


松崎は頭を軽く書きながら、変な声を出し始めた。

それを見て俺は、松崎に嫌悪感を覚える。気持ち悪!!


まあ、松崎達の事はほうっておこう。

変な松崎をみて、嬉しそうに微笑んでいるケイに

俺は話しかける。


「もうすぐテストだから明日の放課後、一緒にテスト勉強しよう」


「うん。」


ケイは返事をして、お茶を入れたカップを両手で持ち、飲んだ。

俺も欲しいと言うと、空になったカップに

水筒の中に入っていた、お茶を適量に入れ、俺に渡す。


…うん、美味しい。


それを見て松崎が、何やら口をパクパクさせ言いたそうだが

放っておこう。

間接キスも、早い者勝ちだ。


「…ねえ、相野谷君。」


「…ん?何だ?」


中川は、弁当箱を大切そうに持ち、体をモジモジさせる。

そして上目遣いで話を続ける。


「…僕も良いかな?中間テスト赤点をギリギリ回避できたけど怖くって…。」


中川おまえなら大丈夫だろう。」

(大丈夫大丈夫。だから邪魔するな。2人きりにさせてくれ。)


「むぅ…。」

(本当は皆で、美味しいご飯食べながら勉強したいんだよね。)


中川は俺の隣をチラッと見てから、口元に笑みを浮かべた。


「…松崎さんも皆で、テスト勉強したいよね?」


そう言って、上目遣いで松崎を見る。

すると


「そ…そうだぞ!私も行っていいよなケイ?」


松崎は顔面真っ赤にさせながら、両手を上下に振っている。

何あれ、意味分かんないんだけど。

ケイは「勿論もちろん」と嬉しそうに言う。

これで3対1。

…まぁ、ケイが喜んでいる時点で100%話が決まったけど。


複雑な気持ちを抱きながら、反対できなくなった俺は

静かに、頭をうなずかせるしかなかった。


そして明日の放課後、皆でテスト勉強すると話が決まり

俺達は教室へ戻るのであった。

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