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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第6章 梅雨終わり編
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4 お弁当

7月12日(木)


修学旅行も無事に終わって

1週間後に、期末テストが行われる。


この2年3組の生徒たちは、テストが近いと言うのに

気が緩んでいる。


今日も、修学旅行の思い出話で盛り上がり騒がしい。

そんな中、1枚のプリントが配られる。

けいは溜息を吐き、テスト範囲が書かれたプリントを

直ぐにかばんにしまった。


「と、言う事でおぼえておく様に。」


歴史担当の飯塚いいづか先生が、時計を確認しながら言った。

その後、直ぐ4限終了のチャイムが鳴り、授業が終わる。


これで、この退屈でうるさい教室に居ることも終わるのだ。

…お昼休みの時間だけ。

5、6限も教室に居なきゃいけないので、少し気が重い。


 先生が教室を出た後、私は大きく体を伸ばし、窓から空を眺める。

空は、今にも泣き出しそうなくらい、重々しい雲が広がっていた。

おそらく放課後頃には、雨が降り出すだろう。


「ケイ、お昼食べに行こうか。」


そう後ろから声を掛けられて、私は後ろを振り返る。

そこには嬉しそうな表情で、私に話し掛けたソラ君が立っていた。

隣には中川君もいる。中川君の手には知ってる弁当箱があった。


(ん?…その、お弁当箱は……。)


「ケイ行こうよ!」


いきなり現れた紗百合の声と右手に引かれ、私は教室を出る。

紗百合は、何だか気恥ずかしそうに左手で前髪をいじ

私の目さえも見ない。

きっと照れているのだろう。


…そう、さっき中川君の手にあった弁当箱は

紗百合のお気に入りの弁当箱。

そして今日は、紗百合の手作りのおかずが、入っているに違いない。


(ついに、お弁当渡せたのね!)


そう思い、私は嬉しくて、思わず笑みがこぼれた。

中川君が、あの弁当箱を持っていると言うのは

上手く渡せた証拠。


7月8日(月)に紗百合から

中川君に、アプローチしたいと言う相談を受けた。

2人で色々話し合った結果、お弁当を渡す事に決まった。


紗百合は数日間、料理の練習をして、今日やっと満足のいくものが出来たのだろう。


好きなバスケでもそう。

紗百合は、好きなものにはトコトン努力するから。

そのお陰で、何時もは綺麗な手に

絆創膏ばんそうこうが沢山付けられていた。


「紗百合、おめでとう…!」


「…ケイこそ、相談ありがとう……。」


相変わらず紗百合は、顔を合わせず真っ直ぐ屋上へ向かって歩く。

しかし耳が真っ赤だから、照れているのを隠せてない。


(ふふ。紗百合可愛い♪)


そう思いながら、階段を登っている最中

人影を見た気がして後ろを振り返った。


広い階段の中、階段から見える廊下

そこには私達以外は、誰も見当たらず静かであった。


(…気のせいかな?)


そう疑問に思い、私は首をかしげながら歩く。

3階目の屋上へ繋がる階段には私達以外、誰もいなかった様だ。


(…気のせいね。)


そう自分で1人納得して、屋上へ私達は一歩一歩向かうのでした。

感想ありがとうございます。

今日のうちに直します♪

                 ヽ(*´∀`)ノ

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