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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第5章 修学旅行編
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22 昼食時


それから数分歩いき、ケイ達と合流した。

そして近くのハンバーガー屋さんに寄り、昼食を楽しむところだ。

賑やかな店内の中、3人は座れる席を見つけ出し

現在 まだ買い終わっていない中川を待っているところだった。


「どうしたの紗百合?」


ケイは私を見ながら、そう言って首を傾げた。

私自身も調子が悪いんじゃないかって、心配だったので

素直に症状を伝える。

するとケイは優しく微笑んだ。

どうやら、理由が分かったみたいなので私自身もホッとした。


「…それで、これは何なのだ?」


「その前に1つ聞いて良い?」


そう言うと、ケイは珍しく真剣な顔立ちになり

声のトーンを少し下げた。


「…何だ?」


「それ、ソラ君見てもなる?」


ケイはそう言って口元を緩めたが、目が笑っていない。

これがいわゆるジト目ってやつですかね?


私は相野谷を見て、首を横に振った。

相野谷は、私の視線に気付き眉をひそめる。

私も同じく、目が合って直ぐ不快感を感じ、溜息を吐く。


「…いや?これとは違う感覚だ。」


そう言って、私が苦い顔をしているのを見て

ケイは楽しそうに笑った。

何がそんなに楽しいのか分からないが、ケイの場合は不快に感じない。


「…じゃあ、こっちは?」


「…え?」


ケイが小さく指をさした方に振り向く。

するとそこには…


「お待たせ~♪」


「おせーよ。またか…腹壊すなよ。」


呆れる相野谷にエヘヘと笑いながら椅子に座る。

ハンバーガーを3品ポテトLサイズを買って持ってきた中川は

頂きますと礼儀正しく作法を行い、ハンバーガーを頬張った。


美味しそうに食べる中川、あぁその小さな手で私も握られたい。

袖じゃなくて、手を繋いで欲しかった…。

そして何時も通り明るい笑顔で話しかけて…。

そんな欲望が湧き出てくる。


「紗百合」


「…へっ?あ、ごめんケイ何?」


何時の間にか、私は妄想の世界に入っていたようだ。

私は恥ずかしくて、内心混乱しているが冷静を装う。

そんな私を見て、ケイは嬉しそうに微笑んだ。

ちくしょう。やっぱりケイは可愛い。


「…紗百合、耳かして」


「うん」


私はケイに言われた通り、ケイの方に頭を寄せた。


「多分紗百合はね、中川君の事が好きになったんだよ。」


「…ふはぁあ!?」


私のリアクションに、ケイは悪戯っ子みたいに笑いながら手を握った。


「これからが楽しみだね、紗百合」


「お?…おう…。」


そう言って私の手を上下に動かした。

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