表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第5章 修学旅行編
77/241

21 紗百合と美紀

私はケイとは別行動をしている。

現在、中川と水族館を歩いているのだが…。


(何んだろう、この気持ち…。)


私は右手を胸に当て、心臓の動きを感じる。

あの戦いを見てから、私の体の調子が変なのである。


「松崎さん!あの魚、鯛ですよ!」


「…え、あぁ…うん。」


中川は魚を指差しながら、目を輝かせる。

水槽をじっと見ていた中川が、いきなり振り向くものだから

私は驚いてしまったのだろう。

やっと落ち着いてきていた鼓動が、また激しく動き出した。


「美味しそうだねぇ~」


私の素っ気ない返事なぞ気にせず

中川はニコニコしながら水槽に顔を向ける。

子供の様に魚を見ては楽しげに笑う中川を、横目で見る。

何故か目が離せない。

気になる。

と…そんな状況がずっと続いていた。


暫くそうしている内に、中川はお腹をさすりながら

私に上目遣いで見つめてきた。


「…お腹すいちゃった……。」


そう言ってから、私の服の袖を引っ張り

歩き出した。

意味の分からない行動に、私は戸惑いを覚えながら

素直に付いて行く。


何時もだったら、手を引き剥がし

チョップをお見舞いしてやるのに。

今日は何故か出来なかった。


逆に、中川に振り回されるのが嬉しく思えてしまって

自分でも驚いたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ