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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第5章 修学旅行編
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15 海に水着にsunshine 後編

中川と一汗かいたところに、ケイ達がジュースを持って帰ってきた。

それに気付き中川が、私が打ったボールを捕まえて勝負が終わった。

結果は0対0。引き分け。


2人がジュースを買ってきた今まで、一度もボールは落ちていない。

私達があまりにも良い勝負していたもので、

周りには40人くらい観客が、何時いつの間にか出来ていた。


「お疲れ様です松崎さん!お陰様で、いい運動できました♪」


この暑い中ずっとやっていたと言うのに、まだ余裕そうな表情で

まつざきに労いの言葉をかけて来た。


(見かけによらず体力凄いなコイツ…。)


そう思いながら息を切らす私に、ケイは

私が好きな、さんぴん茶を買って来てくれた。

さんぴん茶とは沖縄で見つけた、美味しいジャスミン茶みたいなやつ。

沖縄では自動販売機やコンビニなどで、手軽に買えるものだ。


「ありがとうケイ。」


「お疲れ様です。紗百合」


そう言ってケイは、私に優しく微笑んだ。

それを見て、疲れなんか簡単にどっかに飛んでいった。

今汗だくじゃなければ、人目を気にせず抱きつけたのに。


そう思いながら、さんぴん茶を一気に飲み干す。

飲み干したペットボトルを、ケイは回収し2本目を私に渡す。


(さすが私の親友けい、分かってるぅ~。)


そう感心しながら礼を言う。

すると、嬉しそうに笑いながら、ケイはタオルで頭を拭いてくれた。

私はハニカミながらケイにされるがままになる。

少ししゃがんでうつむくと、丁度ケイの肩の辺が見える。


私はケイの左肩を見て、ペットボトルを開ける手が止まる。

ケイの肩には赤い跡…。

蚊に刺された時の様に膨れている訳でなくただ、赤く跡が付いていた。

馬鹿でも分かる。これがキスマークなんだと。


(あぁ、これは…。)


相野谷を睨みつける。

そして、大きく息を吸って…。

人の話し声で賑やかなこの浜辺でも、皆に聞こえるように

私はその場で大声を出した。


「相野谷君がここにいたよ~!サングラス掛けてる~キャ~♥」


その声を聞き、浜辺で相野谷を探し回っていた女子達の視線が

一斉いっせいに、こちらに集中した。

そして、相野谷の存在に気付いて一斉に駆け寄ってきた。


私を睨みつける相野谷。

相野谷に向かって、思い切り馬鹿にした笑みを浮かべると

更に物凄く怖い顔立ちになり、鬼の形相で睨み付けてきた。

それを気にせず、中川とケイの腕を私は引きその場を走り去る。


「相野谷を置いて、先に水族館に行こうよ。」


そう言って私は笑う。


(愉快ゆかい、愉快。あぁスッキリした~。)


何より、ケイの仕返しができて、嬉しいという気持ちが大きいな。

まあ、どのみちケイはもう着替えたほうが良かったし丁度いいだろう。

そう考えながら、嬉しくて、勝手に緩む口元を隠さず私は笑った。


ケイは、置いてきてしまった相野谷の事を気にして

何度も振り返っていたが、素直について走る。

…あの女子の集まりに、近づくのは危険だからな

きっとケイもそう思ったんだろう。


更衣室で中川と一度別れ、すぐに着替えて次の目的地

水族館に、私達は歩いて向かうのであった。



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