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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第5章 修学旅行編
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13 海に水着にsunshine 前編

白い雲、青い空、白い砂浜に青い海。

海についに着きました!!

けいが目を輝かせはしゃぐ姿を見て、ソラ君は優しく微笑む。

それに気づいて、心の制御が出来なかった事に、恥ずかしくて目をそらす。


「ケイ!着替えに行こうぜ」


「あ、うん!」


紗百合に腕を引かれながら、私は素直に付いて行く。

汗で脱ぎにくくなった服を、更衣室で脱ぎ、水着に着替える。

私が服を脱いでるうちに、紗百合は着替え終わった様子。


「ケイ~!外で待ってるね。」


「はーい直ぐ行くね」


私は服をたたんで鞄に服を詰めてから、ロッカーに鍵を掛け

紗百合達が待っている外へ出た。

更衣室の周りには、紗百合達の他に同じ学校の生徒達が群がっていた。

薄暗かった更衣室から出た瞬間、太陽の光の反射が目に入り

眩しくて目を細める。


「待ってたよ。じゃあ行こうか!」


そう言って紗百合は良い笑顔を浮かべた。

私もつられて頬が緩む。


「うん!」


私は皆のもとへ、走って行くのであった。



「ねぇ~。相野谷くん見なかったぁ?」


「へ?見てないけど…ところで、白鷺洲さん見掛けなかった?」


「え?見てないけどぉ…それより私の水着姿には何か言う事ないの?」


「へ?あぁ…可愛いね。」


「…。」



 白い砂浜が、ケイの可愛さを、更に引き立てさせているのだと思う。

俺以外3人はビーチボールを打ち合っていた。


俺は正直言って、海には行きたくなかった。

訂正、海自体は好きだしケイとなら行きたいと思う。

ただし、2人っきりになれなきゃ別だ。


 現在、ケイの周りには男子生徒が群がっていた。

何時もなら、直ぐに奴らを追い払うものだが

今回はそうもいかない。

何故なら、俺は今女子生徒達に追われてる。

そして見つかれば、最低10分も足止めされる事になるだろう。


 俺は緩いサングラスをかけ直し、爪をかじる。

あぁ、不愉快だ。

自由に動けない事ほど、ストレスを感じる事は無いだろう。


オレに向かって、楽しそうに手を振るケイ。

あぁ、目の保養。

でも出来れば、俺と中川以外の男が全て消え去れば、最高なのに。


 妄想で男達を消していたら、ケイが俺の方に戻ってきた。

汗か海水か分からないが濡れたケイは、やはり色っぽい。

日焼けでもしたのか顔が少し赤い。


「ソラ君、ジュース買いに行こ。」


「あぁ、いいよ…2人は?」


そう聞いて中川の方を見ると、ボールの打ち合いの真っ只中だった。

ビーチボールが異常な速さで飛び回っている。

中川が打ち出す変化球を、楽々と力強く打ち返す松崎。

松崎の方が、ボールの早さが優っているが

ボールを生き物のように、色んな方向に動かす中川の技術は驚くものだ。

中川と松崎は息を切らしながらも、互いにライバルを見るような、良い表情をしていた。


「紗百合、ボール遊びについては本気出すから、倒れちゃわないか心配。」


そう言ってケイは、子供を見るような優しい表情で肩をすくめた。


(中川も本気な奴には本気出すから、松崎とは気が合うのかもな。)


そう思い、俺は軽く息を吐いてから、苦笑いを浮かべる。

俺はサングラスを掛けたまま、その場で立ち上がった。


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