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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第5章 修学旅行編
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9 招かれざる客人

「ふぁ~…むにゃ…。」


なかがわは大きなアクビをし、トランプを持ちながらベットに寝転がる。


「眠いの?もう8時半だもんね」


白鷺洲さんは、クスクスと笑いながら、そう言った。

 トランプを始めて早30分。

相野谷くんと松崎さんが部屋を出てからもう、それくらいっていた。


「飽きちゃった…。2人じゃ、どっちがJokerババ持っているか直ぐ分かっちゃうね。」

(そろそろ帰ってきて良い頃だと思うけど…。)


そう考えていたら、丁度ちょうどドアがノックされた。

 ホテルのドアは鍵がないと、外から部屋には入れない様になってる様で

毎年、鍵を部屋に置いたまま出たので、部屋に戻れなくなる生徒が居るとか。

そう先生が、迷惑そうに言っていたのを思い出す。


 飛び跳ねながらベットから降り、急いでドアを開ける。

ドアの外に誰が居るか確認せずに、ドアを開けたから

もし外に殺人鬼が居たとしたら、真っ先に殺されちゃうね僕。


 少し開けた瞬間、強い力で開けられたドア。

そして、堂々と入ってくる女子達…約14人。


「こんばんわ~!!お邪魔しま~す♪」


「ソラ君居る?」


「げっ、彼女居んじゃん。」


「ソラ君~遊びましょ~…あれ?」


「居ないのぉ~?」


 僕達が驚いて固まっていると

1人の他クラスの女子が、僕を見て相野谷くん居るか尋ねてきた。

僕が大きく首を横に振ると、唇を突き出して残念そうな顔をする。


 同じクラスの女子が、同じ事をケイちゃんに聞いている様だけど

僕と同じ反応に肩を落としてる様子。

そして、女子達は何事もなかった様に部屋を出て行った。


 僕と白鷺洲さんは肩を震わせながら、その場に立ち尽くす事しか出来なかった。

集団を作った女子ほど怖い物はない。

僕等は嫌と言う程味わった事。

少し女子恐怖症になりかかった僕と白鷺洲さんは、半泣きで目を合わせる。


「…怖かったね。」


「…うん。怖かったね。」


 廊下の方から足音が聞こえ、2人で体を震わせる。

僕は一刻も早く、この部屋を出たかった。

白鷺洲さんも同じ事を考えたらしく、半泣きのまま頷いた。


「白鷺洲さん、2人を探しに行こうか…。」


「うん…そうだね中川君。」


そうして、僕達は相野谷くん達を探す旅に出た。

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