7 値踏み
このホテルは大きな風呂は全部で3個あり、1つは貸切用
あと2つは男湯、女湯と分かれている。
貸切以外は、右から男湯女湯と隣に作られており
風呂場前には、広い休憩所が設けてあった。
そんなホテルの休憩所。
そこに置いてあるソファーの上に、浴衣姿の男3人組が座っていた。
その3人組は、風呂上がりの牛乳を味わいながら
風呂場から出てくる女子の値踏みをする。
「ん~あの女子胸大きいから70点」
他校の女子の風呂時間を探った甲斐がある。
普段男子校通いだから、こういう機会に彼女を作りたいものだ。
もしくは経験だけでも。
そう考え、山本 淳平は得意げになりながら
周りの目を気にせず点数を仲間に伝える。
その言葉に、顔を軽く掻きながら佐々木 壱夜が反論する。
「え~その隣の大きいお尻の子の方がいいじゃん。アホ」
「アホじゃない。アホは壱夜お前だろ?」
何時もの口喧嘩が始まり、ジト目で俺らを見ながら
相原 怜が溜息を吐く。
「まあ、どうでもいいけど、完璧にグッとくる女子居ねぇかな?」
そう呟いた相原を2人は見ながら、山本は質問に答える。
いつの間にか喧嘩は終わっていた。
これも何時もの事だ。
「そう簡単に居る訳ないじゃん?てかお前も探せよ」
「お前らに任せる。」
「まあ、いいけどよ…お?」
相原の言葉に、佐々木は顔を軽く書きながら、視線を風呂場に戻した。
佐々木は風呂場から出てきた女子2人の、右の茶髪で長い髪の子を見て眼が光る。
探偵の推理している時みたいに、口元に手を置きブツブツ何かを言い出した。
「足細すぎず太すぎず綺麗な脚…程よい尻加減。」
佐々木に続いて山本も反応する。
二人共、目は据わっていて、口元にはいやらしい笑みを浮かべている。
「ウエストが細いから胸デカく見えるけどBだな。」
「…こりゃあベッピンさんだ…。
彼女が100点だったら、さっき通った女子は30点だな…。」
佐々木と山本の言葉に釣られ、相原はそっとソファーの影から顔を覗かせる。
天然物だろう綺麗な赤毛を、艶やかに濡らした腰元まである長い髪
白い肌なのに、のぼせたのかほんのり赤くなった頬。
体は浴衣でよく分からないが、確かに綺麗な体型をしていた。
色っぺぇ。
「ホントだ良いねぇ…彼女。」
3人で同じいやらしい顔をしていると、気配に気付いたのか
左側にいた、黒髪の男みたいな髪型をしている女が
こちらに振り返り、目があった。
そして、彼女の手を引いて走り去っていった。
彼女がこの場から見えなくなった後、俺達は顔を見合わせ
空になった牛乳瓶を捨て、部屋に戻った。
男子高の3人組
山本 淳平胸派
(貧乳か巨乳かと聞かれれば、巨乳派。)
佐々木 壱夜脚・尻派
(網タイツに美脚は、神だと考えてる。)
相原 怜面食い
(スタイル良くとも、美少女じゃなきゃ許せない…らしい。)




