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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第5章 修学旅行編
59/241

3 LHRと書いてロングホームルームと読むらしい。

6月25日(月)


現在、6限目のロングホームルームが始まった。

前回の班決めは、あっさりと決まり

今日は何処を巡るかを決めるため、班に分かれて話し合う。


「ケイ、水族館に行きたいか?」


旅行雑誌を広げ、水族館の写真を左手で指差し、ソラ君は尋ねてきた。

私は大きな水槽に綺麗な魚が泳いでるのが(うつ)される写真に

目を輝かせながら


「はい。行きたいです。」


そう答えると、ソラ君は嬉しそうに微笑む。


「おいソコ、イチャつくな。」


1人で雑誌を読んでいた紗百合は、

ソラ君を一度睨みつけ、優しい笑顔に戻してから私に話しかける。


「中川も行きたいと言っていたが、ケイもどうだ?」


そう言って、雑誌の写真を私に見せてくれた。

白い雲。青い空。白い砂浜に、青い海。

沖縄の美しい海の写真に、私は目を輝かる。


「行きたい!直接見てみたい!!」


私の反応に、満足そうに紗百合は笑う。


「おっしゃあ。岡崎もいいだろ?」


そう言って、紗百合は私を見て固まったソラ君に尋ねた。


「…まあ、ケイが喜ぶなら行く。」


そう言って、頬を膨らませ目を逸らすソラ君。


(紗百合、岡崎じゃなくてソラ君は相野谷だよ。)


紗百合に心でツッコミを入れる。

さっきまで何処かに行っていた中川君が、走って来た。

中川君の表情は何時もより何か楽しそうで、私まで笑顔になる。


「先生に聞いたら、海の調子が良ければ泳いでも良いって!」


それを聞いた紗百合は、いい笑顔で中川君の頭を強く撫でる。


「よっしゃあ!出来(でか)した中川!!」

(ケイの白い肌が見れるぜ!ありがとう沖縄青い海)


「うん!出来(でか)したね松崎さん!!」

(海の家あるかな?焼きそば食べたい!)


そう2人で言い合って、頭の上でハイタッチをした後

心の中、私欲を(いだ)きながら

暫く2人は目を輝かせ、ガッツポーズをしていた。

それを見て、小さくため息を吐くソラ君。


(何か…ソラ君、不機嫌そう?)


ソラ君に話しかけようと手を伸ばした時

中川君は何かを(ひらめ)いた様に、自分の胸の前で手を叩いた。


「そうだ、今日の放課後4人で水着買いに行こうよ!

実は僕、持っていなくてさ。…どうかな?」


その言葉に驚く3人。

紗百合は中川君の頭をもう一度強く撫でて


「賛成!!行こうぜ今日どうせ暇だろ?」


「うん。私は行けるけど…どうしようかな…。」


そう言って私はソラ君を見る。

ソラ君は雑誌を机に置いてから立ち上がる。


「俺も行くよ。スクール水着以外、無かったし。」


ソラ君はそう言って笑顔を作った。

紗百合と中川君は嬉しそうに跳ねながら、ハイタッチをした。

調子の悪そうなソラ君を、心配だと思いながら

私もソラ君達と海のに行ける事を考え、楽しみで笑顔になるのであった。

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