● 15 愛
キスも性的描写らしい(*´∀`*)
この部屋にパンッ!!と大きな音が、響き渡った。
俺は一瞬、何が起こったか分からなかった。
じきに強烈な痛みが頬に広がる。
ケイに、右手で力強く頬を叩かれた。
それは予想外の展開で、俺が動けなくなっているのを良い事に
ケイは俺の顔を引き寄せ、強引に…
「ふむっ…!け…!?」
口に中に舌を入れてきて…いわゆるディープキスをしてきた。
4秒ほど熱いキスを交わしたあと、
顔をはなし、俺の目を真っ直ぐ見つめた。
「前の仕返しだよ」
そう言って、いたずらな笑顔を浮かべた。
そして可愛らしく、俺の胸に頭をコツンと当ててきた。
俺はケイの行動に、頭が混乱してて手の力が抜けていた。
牛刀はもう右手には無く、ベットの上で寝そべっている。
「ソラ君…さっき強く頬っぺた叩いたけど、私の事嫌いになった?」
ケイの言葉に、俺は頭を大きく横に振る。
ケイは澄んだ瞳で俺を見つめ
「私も…ソラ君に監禁された時、ソラ君の事嫌いになんてならなかったよ。
それより、ソラ君が苦しそうな顔をしているから心配だよ…」
そう言って悲しそうに目を瞑り、大粒の涙が零した。
心の中が熱くなった。
俺は馬鹿だった。小学生の頃からずっと見てきたと言うのに
ケイの事を信用できてなかったなんて…。
…いや、自分に自信がなかったんだ。
ケイがもし本当はモテると知ったら、俺以外の男に恋をして
幸せになっていくだろうと俺は考えていた。
だから一生懸命、他の男を遠ざけて、俺以外関われないようにしていた。
一生懸命に成るべき所は、誰にも見向きをさせない魅力を付ける事と
自分に自信を持ち、彼女を信じる事だったんだ。
今まで自分に自信を持てなかったせいで、ケイを悲しませてしまった。
俺に頬に、涙が伝って雫が落ちる。
体が震えるのを抑えながら、ケイの頭を撫でる。
「怖がらしちゃって、ごめんねケイ
ごめんね…ケイが俺の事嫌いにならなくてよかった。」
俺は心から、そう思い耳元で囁いた。
「なる訳無いじゃん。ソラ君のバカ。」
そう言って、ケイは俺の胸に顔を隠す。
顔をムスッとしながらだったけど、
心なしか少し嬉しそうな声だった気がして
「うん。ケイの事になると俺は直ぐバカになっちゃうんだ。」
俺は上を見上げ笑顔になり、涙を零しながら言った。
俺はケイの反応が可愛くて、
欲しかった言葉が聞けて嬉しくて。
「…ぐすっ。」
「もっと良い男になるから…
これからもずっと俺の事愛してくれる?」
「…。」
ケイは涙でグチャグチャになった顔を右手で擦りながら
俺をジッと見つめて、
「…当たり前だよ!ソラ君!!」
そう言ってケイは綺麗な瞳で、俺と目を合わせた。
俺は嬉しくてケイに優しくキスをし微笑む。
俺の中の闇はケイの愛によって消えていった。
俺の中に変わりに残ったのはケイへの完璧な純愛のみ。
これからも変わらず彼女の為なら命もかける。
そうして、今まで生きてきた中で最も清々しい日々が、俺の中で始まったのであった。




